越前市武生柳町付近
(2013年9月)
2020年4月、従前の丹南広域農道の国道指定により、この地点は越前市道第1807号線となった。
国道365号(こくどう365ごう)は、石川県加賀市から三重県四日市市に至る一般国道である。
概要
福井県丹生郡越前町三崎
(2020年9月撮影)
栃ノ木峠(滋賀県側より福井県側を望む)
石川県の南西端に位置する加賀市を起点に、日本海に面する越前海岸に沿って南下し、福井県北東部から県境の栃ノ木峠を越えて滋賀県の湖北地域、岐阜県の南西部の関ケ原町を経て、三重県四日市市の伊勢湾岸に達する一般国道の路線である。本州を横断して北陸地方と中京圏の地域間を結ぶ主要幹線道路としての役割を持つほかにも、福井県内は今庄IC、滋賀県内の木之本IC・小谷城SICなどで北陸自動車道と、また岐阜県内は名神高速道路の関ヶ原IC、三重県内は東員IC・大安ICで東海環状自動車道と結ばれており、各高速道路へのアクセス路線としての役割も担っている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況
石川県と三重県を結ぶ国道であるが、石川県内はすべて国道305号との重複区間であり、実延長区間の起点は福井県丹生郡越前町の国道305号分岐点(梅浦交差点)からである。主な通過地は、福井県丹生郡越前町・越前市、滋賀県長浜市、岐阜県不破郡関ケ原町・大垣市上石津町、三重県いなべ市などとなっている。
福井・滋賀県境はカーブや勾配のきつい難所である。このうち椿坂峠には椿坂バイパスが整備され難所は解消したが、栃ノ木峠の区間は未整備で、冬季は閉鎖となる。福井県・滋賀県の両県は、この区間にトンネルを整備する「国道365号栃ノ木峠道路」の技術検討委員会を開催しており[12]、2024年4月1日には同区間について国による直轄調査実施箇所として公表されている[13]。
通称(別名)
- 北国街道
- 北国脇往還
- 巡見街道
- 濃洲道
- 牧田川やまざくら街道(大垣市)
- 薩摩カイコウズ街道(関ケ原町)
バイパス
椿坂バイパス
急勾配と急カーブが連続し、冬季には積雪で通行止めとなる事もある国道現道の難所・椿坂峠の直下を、椿坂トンネル(L=1,842 m、W=8.5 m)および5本の橋梁で結ぶバイパス道路。滋賀県が2002年度に着工し、2014年11月19日に開通した[6]。旧道は進入できないよう厳重に閉鎖されている。
- 路線データ
- 起点:滋賀県長浜市椿坂
- 終点:滋賀県長浜市中河内
- 延長:3,250 m
- 幅員:10 m
員弁バイパス
三重県いなべ市大安町高柳地区 - 同県四日市市小牧町は民家の軒先すれすれのかなり狭い区間でいわゆる「酷道」であるが、この交通の悪さを解消するため暫定2車線の員弁バイパスが供用されている。
最後まで未開通だったいなべ市大安町大泉 - 員弁郡東員町南大社間が完成し、2008年(平成20年)3月31日11時に全線開通。これにより、いなべ市大安町片樋 - 四日市市小牧町を結ぶ約12 kmが完成し、いなべ市 - 四日市市が従来より約20分の短縮になった。
いなべ市大安町高柳以南は上下線の間隔が広く取ってあった。これは東海環状自動車道がこのバイパスの上を走る予定で、橋脚を建設する用地を確保しているためであったが、2016年(平成28年)8月11日15時、東員IC - 新四日市JCT間の開通に伴い供用開始、次いで2019年(平成31年)3月17日16時、大安IC - 東員IC間が開通した。
- 路線データ
- 起点:三重県いなべ市大安町片樋
- 終点:三重県四日市市小牧町
- 延長:11,950 m
- 幅員:18.0 m(暫定2車線・完成4車線)(四日市工区13.0 m(暫定2車線・完成4車線))
その他のバイパス
- 梅浦バイパス(福井県丹生郡越前町梅浦)[14]
- 箇所:福井県丹生郡越前町梅浦
- 延長:1,220 m
- 幅員:9 m
重複区間
国道305号との重複区間
福井県南条郡南越前町
北陸自動車道 今庄IC付近
このうち滋賀県長浜市から岐阜県不破郡関ケ原町にかけての区間は、黎明期の東海道本線(長浜線)そのものであり、長浜市の一部区間(旧木之本町 - 旧余呉町)は深坂トンネル開通前の北陸本線(柳ヶ瀬線)を道路に転用したものであるなど、鉄道との関係が深い。
道の駅
このほか、沿道ではないが、道の駅南えちぜん山海里(南越前町)が日野川対岸の北陸自動車道南条サービスエリアの東側にあり、県道経由約1 kmでアクセス可能。
交通量
2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)
地点 |
台数
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南条郡南越前町上板取 |
00987
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不破郡関ケ原町玉 |
15,014
|
いなべ市藤原町古田 |
04,555
|
四日市市生桑町 |
19,960
|
地理
滋賀県米原市藤川
(2020年9月撮影)
通過する自治体
交差する道路
- 起点 - 福井県丹生郡越前町の国道305号重複区間は当該記事を参照。
- 交差する道路の特記がないものは市町道。
主な峠
脚注
注釈
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b 2005年2月1日に3町1村が合併して丹生郡越前町発足。
- ^ a b 2005年10月1日に1市1町が合併して越前市発足。
- ^ a b 2005年1月1日に2町1村が合併して南条郡南越前町発足。
- ^ 2010年1月1日に長浜市へ編入。
- ^ a b c 2003年12月1日に4町が合併していなべ市発足。
- ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
出典
参考文献
- 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道365号に関連するカテゴリがあります。
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通過市町村 |
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交差点 |
黒瀬 - 柳原 - 梅浦 - 織田北 - 行松 - 燧 - 木之本IC口 - 木之本 - 田部東 - 伊吹山口 - 関ヶ原西町 - 黄金大橋南 - 別名 - 三笠橋南詰 - 堀木橋南詰 - 四日市橋南詰
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バイパス | |
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道路名・愛称 |
北国街道 - 北国脇往還 - 巡見街道 - 濃洲道 - 牧田川やまざくら街道 - 薩摩カイコウズ街道
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道の駅 | |
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自然要衝 | |
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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