国道504号(こくどう504ごう)は、鹿児島県鹿屋市から霧島市、薩摩郡さつま町を経由して、出水市に至る一般国道である。
概要
鹿児島県東部に位置する大隅半島の中ほどにある鹿屋市を走る国道269号(北田交差点)から分岐して、半島を北上して霧島市を経由し、同県の北西端に位置する出水市野田町の国道3号(餅井交差点)とを結ぶ総延長約157 kmの一般国道の路線で、主な通過地は、鹿屋市輝北町、霧島市福山町、同市隼人町、同市溝辺町、薩摩郡さつま町、出水市高尾野町である。霧島市内の一部の区間は、国道10号や国道223号と重用する。
事業中の地域高規格道路であり、霧島市から県北西部に位置する阿久根市とを結ぶ北薩横断道路は、国道504号の自動車専用道路のバイパスとして整備される。
1993年(平成5年)4月に複数の主要地方道・県道を昇格するかたちで誕生した。
起点の鹿屋市、終点の出水市からそれぞれ、沿道にある鹿児島空港(霧島市溝辺町麓)へのアクセス道路となるように指定されている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
- 1993年(平成5年)4月1日 - 1992年(平成4年)4月3日政令第104号により、県道鹿児島空港線の一部、県道鹿屋福山線の一部、県道十文字永野線を一般国道504号に指定。
- 2024年(令和6年)7月25日 - 北薩トンネル内で水の湧出、路面の隆起、トンネルの壁面の崩壊が発生。さつま泊野インターチェンジから高尾野インターチェンジまでの約15kmの区間が全面通行止[4]。
路線状況
重複区間
- 国道10号(霧島市福山町福山・牧之原交差点 - 霧島市隼人町真孝・国道223号入口交差点[注釈 6])
- 国道223号(霧島市隼人町真孝・国道223号入口交差点 - 霧島市隼人町西光寺・空港入口交差点)
バイパス
道路施設
トンネル
起点から
地理
鹿屋市街地の北田交差点を起点とし、鹿屋市輝北地区を経由し霧島市福山町福山の牧之原[注釈 7] で国道10号と合流する。国道504号指定前は県道69号鹿屋福山線の区間であった[5]。鹿屋市から鹿児島空港への最短ルートとなることから道路整備が進められており、すでに高隈バイパスが完成、輝北・福山地区の区間も建設中である。
国道10号・国道223号との重用区間は22.28 kmある。
霧島市隼人町の西光寺交差点から国道223号と離れ再び単独区間となる。鹿児島空港前を通過したのち、薩摩郡さつま町の中心街を経て、紫尾山(堀切峠)を越え、出水市野田町下名で国道3号に合流し、終点となる。国道504号指定前は県道59号鹿児島空港線、県道461号十文字永野線、県道高尾野宮之城線の区間であった。堀切峠は車同士のすれ違い困難な箇所があり、これを解消するために現道に並行するかたちで北薩横断道路が建設中である。またこの区間の現道では国道標識が一部撤去されている。
通過する自治体
交差する道路
交差する鉄道
峠
- 国道504号の堀切峠は紫尾山を越える標高約650 mの峠。車道としては1959年(昭和34年)に開通した。峠から紫尾山頂への道(約4 km)が通じている。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『角川日本地名大辞典46 鹿児島県』角川書店、1983年。
- 鹿屋市史編さん委員会・編 『鹿屋市史 下巻(改訂版)』 鹿屋市、1995年3月、681 - 682頁。
- 『平成19年度道路現況調書』 鹿児島県土木部道路維持課、2008年。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
国道504号に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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