国道120号(こくどう120ごう)は、栃木県日光市から群馬県沼田市に至る一般国道である。
概要
起点の栃木県日光市から、群馬県利根郡片品村を経由しながら西進し、終点の群馬県沼田市までを結ぶ路線で、日本ロマンチック街道の一部に指定されている。
途中、日光市では標高差約500 mのいろは坂を通る。いろは坂は西(起点→終点)方向の第二いろは坂と東(終点→起点)方向の第一いろは坂とでそれぞれ別ルートになっている。本国道は日光市細尾町[注釈 1]で2ルートに分岐し、同市中宮祠の二荒橋前交差点[注釈 2]で2ルートが合流する。
その後、後述で触れる金精峠(金精道路)を通行するが、冬期間通行止めになるため、当該期間は日光方面と片品村、沼田方面間の通行はできない[注釈 3]。
また日光市では、本国道の新道かつ一般有料道路である日光宇都宮道路(日光IC - 清滝IC)[注釈 4]が現道と並行して走る。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 5]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況
本国道は、日光国立公園の日光連山から奥日光の山域を東西に横断して栃木県と群馬県を結ぶ。最高地点の金精峠周辺は、日本の国道の中では国道292号、国道299号に続いて3番目に標高が高い地点(標高1840 m)であり、ここをトンネルで抜けてゆく。沿線には日光東照宮、いろは坂、華厳滝、中禅寺湖、戦場ヶ原など日本国内有数の観光地が数多くあり、金精峠下の展望台からは日本百名山の男体山と湯ノ湖を眺めることができる。秋季は、いろは坂から金精峠まで標高1500 m前後のこの付近は、白樺やカラマツの紅葉が美しいポイントで知られている。金精トンネル西側の群馬県では、山深い山林の中を走る道路となり、沿線には菅沼や丸沼などの湖がある。冬季は雪深くなる地域であるが、金精トンネルが閉鎖されることを除けば、栃木県側から戦場ヶ原や日光湯元スキー場が隣接する日光湯元温泉まで、また群馬県側からは丸沼高原スキー場付近までは冬季でも通行できる。
通称
- 日本ロマンチック街道
- いろは坂(日光市細尾町 - 中宮祠・二荒橋前交差点)
- 第一いろは坂 : 終点→起点への下り方向
- 第二いろは坂 : 起点→終点への登り方向
- 奥利根ゆけむり街道(片品村鎌田・鎌田交差点 - 沼田市利根町平川・平川交差点)
バイパス
バイパス(現道と並行する一般有料道路)
重複区間
道路施設
トンネル
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する鉄道
- 群馬県
- JR上越線(鷺石跨線橋 : 沼田市戸鹿野町)※跨線橋により上越線をまたぐ
沿線
主な峠
- 金精峠 -(標高2024 m、栃木県日光市湯元/群馬県片品村東小川)
- この峠の下を金精トンネルが通過する。かつてはこのトンネルは有料であったが、1995年に無料開放されている。冬季(概ね12月 - 翌年4月末頃)は積雪のため通行止めになる。
- 椎坂峠 -(標高740 m、群馬県沼田市利根町園原 - 白沢町生枝)
- 冬期は、積雪や凍結のため難所とされていた。現在は椎坂バイパスがメインで利用されている。
脚注
注釈
- ^ 分岐地点は日光市細尾町・細尾大谷橋交差点から2.4 kmほど終点方向に進んだ地点にある。
- ^ 合流地点の二荒橋前交差点は日光市中宮祠・立木観音入口交差点から150 mほど起点方向に進んだ地点にある。
- ^ 国道122号を南下し大きく迂回せざるを得ない。
- ^ 宇都宮IC - 日光IC間は国道119号の新道(バイパス)である。
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
- ^ 1954年2月11日、上都賀郡小来川村・上都賀郡日光町が合併して、日光市発足。
- ^ 1954年4月1日、沼田町ほか4村が合併して、沼田市発足。
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
国道120号に関連するカテゴリがあります。
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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