日光国立公園(にっこうこくりつこうえん)は、日光市を中心とする栃木県に、隣接する群馬県、福島県の3県にまたがる国立公園である。日光地域、鬼怒川・栗山地域、那須甲子・塩原地域の三地域に分けられる。
概要
1934年12月4日に大雪山国立公園、阿寒摩周国立公園、中部山岳国立公園、阿蘇くじゅう国立公園とともに指定された。当初は日光、尾瀬、奥鬼怒の三地域が指定されていたが、1950年に那須甲子・塩原、藤原、栗山、足尾の四地域が追加された。2007年に尾瀬地域が尾瀬国立公園に分離されたため、現在は日光地域、鬼怒川・栗山地域、那須甲子・塩原地域の三地域から成る。
- 日光・鬼怒川・塩原・那須など栃木県の主な景勝地に加え、那須に隣接する福島県の甲子地域(旭岳、甲子高原)も指定区域に含まれている。
面積
自然
那須火山帯に属する山岳地帯で、日光地域には男体山、女峰山、赤薙山といった成層火山が在るほか、溶岩ドームである大真名子山、小真名子山、太郎山や日光白根山や根名草山、鬼怒沼山、錫ヶ岳、皇海山などが、那須甲子地域には現在も噴煙をあげている茶臼岳を中心とする那須連山などがある。またこの山岳地域(奥日光)には中禅寺湖(1,162ha)、湯ノ湖、西ノ湖などの湖沼、華厳滝や竜頭滝、湯滝、霧降ノ滝などの瀑布といった名勝が数多く存在する。
温泉
鬼怒川、塩原、那須、日光湯元、湯西川、川治、奥鬼怒、女夫渕など多くの温泉が湧出し、公園利用の拠点となっている。
動植物
シラネアオイやオゼソウ、シブツアサツキ、コウシンソウなどの貴重な高山植物やホンドキツネ、ホンドテン、ニホンイタチ、ホンドオコジョ、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、ホンドタヌキ、ニホンアナグマ、ニホンザルといった野生動物も多い。日光市ではサルの餌付け禁止条例も出している。イノシシは明治期の豚コレラでいろは坂以上の奥日光から絶滅したとされていた[4]が、近年再確認されている[5]。西ノ湖にてニホンカワウソが1950年に確認されており、関東地方における最後の記録とされている[6]。フクロウなどの野鳥も豊富で、中禅寺湖周辺は本州でオオワシ[7]やオジロワシ[8]が毎冬現れる[9]数少ない地域の一つである。
火山
関係市町村
- 日光市、矢板市、那須塩原市、塩谷町、那須郡那須町
- 利根郡片品村
- 南会津郡下郷町、西白河郡西郷村
歴史
おもな景勝地
- 日光地区
- 鬼怒川地区
- 那須・甲子地区
- 塩原・八方ヶ原地区
- 山・高原 - 日留賀岳、小佐飛山、高原山(釈迦ヶ岳、鷄頂山、剣ヶ峰など)、八方ヶ原
- 温泉 - 塩原温泉郷
- 滝 - 雷霆ノ滝(らいていのたき)、咆哮霹靂ノ滝(ほうこうへきれきのたき)
- 峡谷 - 塩原渓谷
- その他 - 尚仁沢湧水
ビジターセンター
利用者数は2008年(平成20年)[10]。
センター名
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設置者
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所在地
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利用者数(人)
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日光湯元ビジターセンター |
環境省 |
栃木県日光市湯元 |
77,111
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塩原温泉ビジターセンター |
栃木県 |
栃木県那須塩原市塩原前山国有林 |
72,763
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栃木県立日光自然博物館 |
栃木県日光市中宮祠2480-1 |
64,879
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赤沼自然情報センター |
53,662
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画像
日光国立公園の風景
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奥日光・
戦場ヶ原西部より望む男体山(右側)とホンシュウジカ
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茶臼岳
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茶臼岳(左)と朝日岳(右)
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切手
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
日光国立公園に関連するカテゴリがあります。
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