国道208号(こくどう208ごう)は、熊本県熊本市中央区から福岡県筑後地方を経由して、佐賀県佐賀市に至る一般国道である。
概要
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1] に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況
熊本・福岡・佐賀3県の有明海沿岸の都市を結んでいる。
- 熊本県
- 熊本市中央区水道町が正式な起点であるが、起点から熊本市北区植木町の舞尾(もうの)交差点までは国道3号と重複しているので、実質的な起点は植木町である[注釈 7]。玉名市街や荒尾市の北部を除き丘陵地帯を走るため、起伏や見通しの悪いカーブが連続している。本区間は国道3号との重複区間を除き全区間2車線となっており、特に玉名市街では渋滞も発生しやすい。そのため、玉名バイパスが建設された。
- 福岡県
- 大牟田市街では4車線以上が確保されているが、南部や北部は2車線でともにロードサイド店舗が多いことから渋滞が発生することもある。みやま市に入ると広大な筑後平野の中を走行するが、沿道には民家が密集していて歩道幅も狭い区間も多い。みやま市と柳川市の市境にある浦島橋付近では、当国道の迂回路的路線の福岡県道・佐賀県道18号大牟田川副線が橋で重複することと、橋を柳川市側へ渡ってすぐに福岡県道83号大和城島線の起点があるため渋滞がたびたび発生していたが、2009年(平成21年)3月14日の有明海沿岸道路矢部川大橋開通により、交通量が3割以上減少し混雑が緩和された[5]。柳川市街では4車線になっているが、ロードサイド店舗の目立つ柳川市北部の矢加部交差点 - 枝光交差点付近、大川市街では2車線となっており、こちらも渋滞が発生しやすい。
- 佐賀県
- 筑後川を渡り、平坦な佐賀平野の中を走行する。しばらくは2車線区間が続くが、南部バイパスに入ると4車線になり、208号は佐賀市の環状道路の総延長の半分を構成し、市街地中心部への通過交通を抑制する渋滞緩和の重要な役割を担っている。沿道にはロードサイド店舗が多数立地している。
通称
- 南部バイパス※通称、環状南通り※公募愛称・標識(佐賀市・南佐賀交差点 - 平松交差点)[6]
- 西部環状線※通称、環状西通り※公募愛称・標識(佐賀市・平松交差点 - 佐大医学部入口交差点)[6]
バイパス
経路変更区間と旧道
- 柳川市街地は城下町であり、道路が東西・南北に碁盤状になっているが、南東から北西に抜ける国道208号は直角に数回曲がりながら通る経路であった。バイパスは北東方向を迂回する経路となったが、むしろ西鉄柳川駅の近くを通るようになった。旧道は基本的には福岡県道770号枝光今古賀線であるが、さらに改築による県道の経路変更もされている。国道の名残として商店街の東端の掘割に架かる柳川橋には「国道橋」の通称名がある。
- 大川市 - 佐賀市諸富町
- 南部バイパス ※通称『南バイ』(佐賀市)
- 西部環状線(環状西通り)・東部環状線(環状東通り)(佐賀市)
重複区間
- 国道3号(熊本県熊本市中央区水道町・水道町交差点(起点) - 熊本市北区植木町滴水・舞尾(もうの)交差点)
- 国道209号(福岡県大牟田市有明町(ゆうめいまち)1丁目・有明町交差点 - みやま市高田町濃施・濃施交差点)
- 国道443号(福岡県柳川市三橋町下百町・下百町交差点 - 大川市大字酒見・しげあみ交差点)
道路施設
橋梁
起点から
- 福岡県
- 浦島橋(みやま市 - 柳川市)
- 大川橋(大川市 - 佐賀県佐賀市)
- 佐賀県
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する鉄道
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道208号に関連するカテゴリがあります。
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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