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埼玉県東松山市大谷付近
国道407号(こくどう407ごう)は、栃木県足利市から埼玉県入間市に至る一般国道である。
概要
埼玉県のほぼ中央部を南北に縦貫し、関東平野の西端を走っている事もあり、国道129号や国道16号と組み合わせ、神奈川県西部や多摩地域から埼玉県西部、群馬県方面に向かうルートとして利用されている。かつては混雑の激しい路線であったが、バイパス整備や並行する首都圏中央連絡自動車道の整備も進んでいる。地域によっては八王子街道、日光街道などとも呼ばれている。また、起点である栃木県足利市から群馬県境までは約200 m程度しかないため、栃木県内の国道としては距離が一番短い。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
1981年(昭和56年)4月30日に公布された「昭和56年政令第153号」により1982年(昭和57年)4月1日付で栃木県道・群馬県道5号足利太田線、埼玉県道3号・群馬県道7号熊谷太田線(当時)、埼玉県道19号熊谷入間線(当時)の3本の県道を統合して制定された路線である。ただし、それぞれの県道は直結しておらず、足利太田線と太田熊谷線を結ぶ太田市東本町交差点 - 追分交差点間は国道122号、太田熊谷線と熊谷入間線を結ぶ熊谷市熊谷警察署前交差点 - 本石二丁目交差点間は国道17号にそれぞれ重複するかたちで継ぎ接ぎ状態で制定された[注釈 3]。足利太田線および太田熊谷線は各旧道区間において現在でも存続している[注釈 4]が、熊谷入間線のみ完全消滅した。
それぞれの歴史的経緯が異なるほか、また熊谷入間線だけの区間に関しても東松山市を境に古来の経緯は異なる。北側では古くから中山道の近道的な存在という位置づけであり、熊谷から川越街道経由で江戸に向かう道を成していた。そのため東松山バイパスは熊谷方面は国道254号の川越方面へ乗り入れるような構造になっており、かつては国道指定も国道254号川越方面への合流部から鋭角に方向転換して、入間方面へリルートする指定となっており、入間方面に向かうためには国道407号沿いに進行するより、途中で後から建設された埼玉県道27号東松山鴻巣線バイパスを経由する方が近くなっていた。この県道バイパスが東松山バイパスの入間方面に直結していたが、現在は県道バイパスと東松山バイパスがそれぞれ入れ替わり、指定上は熊谷方面と入間方面が迂回なく接続されるようになった[注釈 5]。
現在では、関越自動車道東松山ICから北に伸びる熊谷東松山道路が並行している。
一方、東松山市より南側では、江戸時代には五街道に準ずる往還として宿駅整備された八王子から日光へ向かう日光脇往還の一部を形成しており、埼玉県鶴ヶ島市や日高市には杉並木が残る。明治以降には国の2等道路に指定され、八王子街道と呼ばれるようになった。
群馬県太田市の東本町十字路から太田市役所前交差点の区間は、かつて地上を走っていた東武鉄道伊勢崎線を越える跨線橋であった。伊勢崎線の高架化事業に伴い、2004年(平成16年)5月12日から11月26日までの間、通行止めにして跨線橋を取り壊し、伊勢崎線高架切り替えをもって、11月26日6時より暫定2車線の平面道路として開通、2005年(平成17年)に4車線となった。
2007年(平成19年)3月25日、東松山市内を縦貫する東松山バイパスが全線開通した。旧道は国道指定が解除され、2009年(平成21年)夏頃に東松山市東平交差点から上野本交差点(国道254号)までが埼玉県道66号行田東松山線となり、それ以南は市道となった。
2010年(平成22年)3月28日には日高市高萩付近を迂回する日高バイパスが4車線で開通し、それまでの渋滞箇所の緩和がなされた。また2021年(令和3年)9月12日には鶴ヶ島市と日高市の日光街道杉並木区間を迂回する鶴ヶ島日高バイパス第2工区が同じく4車線で開通した。しかし、日高バイパス終点である日高市「高萩南交差点」から国道16号交点である入間市「河原町交差点」(国道299号重複区間を含む)までの約6 kmの区間はバイパスの事業化がされておらず2車線のまま残っている。
年表
路線状況
埼玉県内でも特に渋滞が激しい道路であったが、現在ではバイパス工事が進み、鶴ヶ島市以南では並行する首都圏中央連絡自動車道(圏央道)も開通している。圏央道へは、圏央鶴ヶ島IC、狭山日高ICからの乗り入れが可能である。
バイパス
重複区間
- 国道17号(埼玉県熊谷市・熊谷警察署交差点 - 熊谷市・本石二丁目交差点)
- 国道299号(埼玉県狭山市・根岸交差点 - 入間市・河原町交差点)
道路施設
橋梁
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
栃木県
群馬県
埼玉県
ギャラリー
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脚注
注釈
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
- ^ 国道122号が太田バイパスへ切り替えられたため、現在は国道407号単独化している。太田熊谷線の旧道は熊谷市街で旧熊谷入間線と直結していたが、熊谷市街の外れで終点となる妻沼バイパスを国道407号に制定したため、国道17号と重複して熊谷市街へ戻るルートが採用された。
- ^ 太田熊谷線は主要地方道から一般県道に降格。
- ^ 道路構造は変わらないので、熊谷方面から当該分岐部を直進してしまうと川越方面へつながってしまうかたちとなる。
- ^ 市西端部をわずかにかすめる程度で通過するため、前後のカントリーサインはそれぞれ「日高市」「鶴ヶ島市」となっている。
出典
関連項目
外部リンク
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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