国道212号(こくどう212ごう)は、大分県中津市から熊本県阿蘇市に至る一般国道である。
概要
日田市内の一部区間を除き、ほぼ全線にわたり1車線の狭隘道路であった。しかし、現在改修工事が進み、ほとんどの区間で2車線(片側1車線)以上となっている。交通量が多く、木材を積載した大型車だけでなく、セミトレーラー、ダブルストレーラーも頻繁に走行する。また、沿線は山国川沿いの渓谷耶馬渓や松原ダム、杖立温泉、阿蘇外輪山、阿蘇山の雄大な眺めなど山間部を通過する国道として都会では味わえない自然の豊かさ、澄んだ空気、清流のせせらぎをもとめてドライブするファンも多い。
なお、国道212号は大半が山間部を通っているため、冬期は路面凍結することがあり、標高の最も高い場所を通る大観峰付近は冬場は積雪や路面凍結などによる交通規制を行う場合がある。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は日田中津線として日田市と中津市を結ぶ路線であった[4]が、1963年(昭和38年)に起終点を交換の上で新しい終点側を延伸することで現在と同等の路線となった[5]。
年表
路線状況
通称
- 大分県
- 日田往還(中津市 - 日田市)
- 筑後街道(日田市)
- 日田街道(日田市 - 熊本県阿蘇郡小国町)
バイパス
重複区間
- 国道500号(大分県中津市本耶馬渓町曽木 - 中津市山国町守実)
- 国道496号(大分県中津市山国町守実 - 日田市大日町・高瀬交差点)
- 国道210号(大分県日田市大日町・高瀬交差点 - 日田市大宮町・大宮交差点)
道路施設
トンネル
起点から
- 大分県
- 渋見トンネル:延長51 m、1974年(昭和49年)竣工、中津市
- 一ッ戸隧道:延長80 m、1980年(昭和55年)竣工、中津市
- 奥耶馬トンネル:延長717 m、1976年(昭和51年)竣工、中津市 - 日田市
- ひびきトンネル:延長613 m[7]、2021年(令和3年)竣工、日田市
- 田北隧道:延長146 m、1960年(昭和35年)竣工、日田市
- 第一松原トンネル:延長65 m、1968年(昭和43年)日田市
- 第二松原トンネル:延長155 m、1968年(昭和43年)日田市
- 第三宇ノ木トンネル:延長6 m、1966年(昭和41年)竣工、日田市
- 第二宇ノ木トンネル:延長25 m、1966年(昭和41年)竣工、日田市
- 第一宇ノ木トンネル:延長28 m、1966年(昭和41年)竣工、日田市
- 下岩戸トンネル:延長48 m、1967年(昭和42年)竣工、日田市
- 熊本県
- 杖立トンネル:延長892 m、1992年(平成4年)竣工、阿蘇郡小国町
- 簗瀬第一隧道:延長87 m、1969年(昭和44年)竣工、阿蘇郡小国町
- 簗瀬第二隧道:延長39 m、1969年(昭和44年)竣工、阿蘇郡小国町
- 馬場隧道:延長267 m、1976年(昭和51年)竣工、阿蘇郡小国町
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する鉄道
沿線
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道212号に関連するカテゴリがあります。
|
---|
1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
---|
|
|
101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
---|
|
|
201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
---|
|
|
|
|
|
|
|