小国町(おぐにまち)は、熊本県の北東部にある町。阿蘇郡に属する。
山形県西置賜郡小国町などと区別するため、肥後小国とも称する。
地理
九州中部にして熊本県の北端部の九州山地に位置する。町域の東部、北部、西部は大分県に接している。町域の約8割は山林であり、その山林の約75%はスギの人工林である(「小国杉」)。
- 河川:杖立川、津江川
- 湖沼:蜂の巣湖(下筌ダム湖)、梅林湖(松原ダム湖) - いずれも大分県境に位置する。
隣接する市町村
地名
歴史
沿革
行政
- 町長:河津寅雄(1948年 - 1979年)、宮崎暢俊(1983年 - 2007年5月)、北里耕亮(2007年5月 -)
- 副町長:桑名真也(2016年4月 -)
- 町議会議員 12人
警察
経済
産業
- 主な産業
- 2004年度町内総生産251億円。産業の中心を長く担ってきたのは林業。農業ではダイコンの生産、1950年代後半に導入されたジャージー牛の飼育が盛んである。また、町内には天然温泉施設があり、観光消費額は1996年には約40億円となっている。
- 産業人口
- 第一次産業27.1%、第二次産業25.4%、第三次産業47.5%。生産額比率ではそれぞれ、9.7%、28.9%、61.4%となっている(いずれも1994年)。
地域
人口
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小国町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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小国町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 小国町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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小国町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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12,509人
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1975年(昭和50年)
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11,228人
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1980年(昭和55年)
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10,813人
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1985年(昭和60年)
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10,464人
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1990年(平成2年)
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9,854人
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1995年(平成7年)
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9,413人
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2000年(平成12年)
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8,954人
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2005年(平成17年)
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8,621人
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2010年(平成22年)
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7,877人
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2015年(平成27年)
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7,187人
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2020年(令和2年)
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6,590人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
かつて存在した学校
- 小国町立宮原中学校(1953年小国町立小国中学校新設のため廃校)
- 小国町立北里中学校(同上)
- 小国町立下城中学校(同上)
- 小国町立蓬莱中学校(同上)
- 小国町立志屋小学校(1969年)
- 小国町立北里小学校岳の湯分校(1972年北里小へ統合)
- 小国町立宮原小学校上田分校(1973年宮原小へ統合)
- 小国町立杉室小学校(1974年蓬莱小へ統合)
- 小国町立下城小学校杖立分校(1978年下城小へ統合)
- 小国町立蓬萊小学校(2009年小国町立小国小学校新設のため廃校)
- 小国町立万成小学校(同上)
- 小国町立下城小学校(同上)
- 小国町立宮原小学校(同上)
- 小国町立北里小学校(同上)
- 小国町立西里小学校(同上)
交通
道の駅小国。バスターミナル機能も持つ
空港
鉄道
かつて存在した鉄道
- 日本国有鉄道(国鉄)
バス路線
- 産交バス - 町の中心市街地にあるゆうステーションを中心に、町内各地および隣の南小国町内各地への路線、南小国町を経由して阿蘇市と小国町を結ぶ路線がある。かつては町内に小国営業所があった(現在は阿蘇営業所に統合され、車両基地としてのみ現存)。
- 日田バス - 日田市と町北端部の県境近くにある杖立温泉の間を運行する。
- 小国郷循環バス(コミュニティーバス「にじバス」) - 南小国町と共同で運行するコミュニティバス。ゆうステーションを起点に、小国町・南小国町の主要集落や温泉地を経由して一周する。実際の運行業務は産交バスに委託している。
- 高速バス福岡 - 黒川温泉線 - 福岡市と小国町・南小国町の中心部や主な温泉地を結ぶ。九州産交バス・日田バスが運行する。
かつては国鉄宮原線の廃止代替として大分交通(運行は玖珠観光バスが受託)がゆうステーション - 豊後森駅間を運行していた(2013年3月31日を以て廃止)。また、かつては九州産交バスが熊本市と小国町の間に「かじか号」を運行していた。
道路
一般国道
主要地方道
一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
下の城のイチョウ
温泉
峐(はげ)の湯温泉
小国町出身の有名人
関連項目
外部リンク