産山村(うぶやまむら[1])は、熊本県北東部、阿蘇郡にある村。北西に阿蘇郡南小国町、南西に阿蘇市があり、東部で大分県竹田市と県境を接する。面積は60.81平方キロメートル[2]。
村名は古代の神話・伝説で阿蘇地域を治めたと語られる健磐龍命(たけいわたつのみこと)の嫡孫が産まれた地とされることに由来する[3]。
地理
阿蘇山外輪山から大分県の九重連山に至る山間にあり[4]、阿蘇くじゅう国立公園の一部となっている。
村内を大野川水系大蘇川が流れ、大蘇ダムがある。
歴史
近現代
- 1889年4月1日 - 産山村、田尻村、山鹿村、大利村、片俣村が合併し産山村が発足する[5]。
- 2016年4月14日,16日 - 熊本地震の前震(4月14日)で震度4、本震(4月16日1時25分)で震度5強を観測し、同日3時55分に本村を震源地とする最大震度6強の地震が発生。負傷者2名、家屋・道路・農業施設・農地などに多数の被害が発生[6]。
行政
- 村長:市原正文(2013年12月2日就任、3期目)
県の機関
地域・住民
地区名
人口
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産山村と全国の年齢別人口分布(2005年)
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産山村の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 産山村 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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産山村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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2,417人
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1975年(昭和50年)
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2,085人
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1980年(昭和55年)
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1,981人
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1985年(昭和60年)
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1,878人
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1990年(平成2年)
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1,856人
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1995年(平成7年)
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1,885人
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2000年(平成12年)
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1,824人
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2005年(平成17年)
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1,708人
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2010年(平成22年)
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1,606人
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2015年(平成27年)
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1,510人
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2020年(令和2年)
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1,382人
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総務省統計局 国勢調査より
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「井」姓による村おこし
1400人余りの村民のうち約280人が珍しい苗字「井(いー、い)」姓であることから、11月3日を「井さんの日」と定めて2022年に日本記念日協会の認定登録を受け、全国に3000人程度いるとみられる井さんに呼び掛けて村おこしを図ることとなった[4]。
教育
産山村立産山学園が、小中学校併設の義務教育学校として教育を担っている。
- 1988年7月 タイ国カセサート大学付属中学校と姉妹校の提携。
- 1992年10月 交流5周年。
- 1997年10月 交流10周年。
- 2002年10月 交流15周年。
- 2004年11月 第35回博報賞(文化教養育成部門)及び文部科学大臣奨励賞受賞。
医療
村内唯一の医療施設として産山村診療所があるほか、運動広場がドクターヘリ発着拠点となっている[8]。
交通
公共交通
村内は鉄道路線が走っておらず、JR九州豊肥本線の全列車が停まる宮地駅(阿蘇市)が鉄道利用時の拠点となる。
産交バスが、宮地駅前を起終点に村内を一周する路線バスを運行している[9]。
道路
国道
- 国道57号 - 村域南端の、阿蘇市との境界部を通る。
- 国道442号 - 通過市町村であり、カントリーサインの表示もあるが、実延長はわずか。産山村を抜けずに国道442号から他道路へは移動できない。
県道
- 主要地方道
- 一般県道
空港
熊本空港(阿蘇くまもと空港)が最寄りとなる。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
脚注
外部リンク
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