大津町(おおづまち)は、熊本県の中北部にある町。菊池郡に属する。
地理
県庁所在地の熊本市中心部から東北東に約19 km、熊本市と阿蘇山の中間に位置し、熊本平野や熊本都市圏の東端にあたる。町域東部は阿蘇外輪山にあたる。南部を白川が西流する。
町内を九州横断ルートである豊肥本線や国道57号が東西に貫いており、観光シーズンには阿蘇方面への渋滞が発生するなど、郊外に位置しながら交通量は比較的多い。
中心市街地は町域の西部にあり、特に国道57号大津バイパスの沿線には商業施設(ロードサイド店舗)が集積している。対照的に市街地から外れた地域では、田畑や森林が広がる風景が見られる。
年間降水量は2,000 mmを上回ることもあれば1,000 mmを下回ることもあるなど、バラつきが大きい。年平均気温は15℃から17℃の間を推移している。
- 隣接している市町村
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地名
町内の郵便番号は869-12xxであり、集配は大津郵便局が行っている。 ※郵便番号は日本郵便のウェブサイトを参照。
- 大津
- 新
- 灰塚
- 引水
- 室
- 杉水(旧護川村)
- 矢護川(旧護川村)
- 下町(旧陣内村)
- 陣内(旧陣内村)
- 中島(旧陣内村)
- 町(旧陣内村)
- 森(旧陣内村)
- 大林(旧瀬田村)
- 瀬田(旧瀬田村)
- 吹田(旧瀬田村)
- 平川(旧平真城村)
- 古城(旧平真城村)
- 真木(旧平真城村)
- 岩坂(旧錦野村)
- 錦野(旧錦野村)
- 外牧(旧錦野村)
- 高尾野(合併時、平川・大津より分立)
- 美咲野1丁目 - 3丁目(1999年に大津より分立)
歴史
大津の名前の由来はよくわからないが、肥後国誌によると戦国期に有力国人である合志氏の一族が東嶽城(現 日吉神社)を築き大津十朗義兼と名乗っていることから、既にこの頃には大津の地名があったようである。合志川芥には「此の所は「火児国大水(ヒゴノクニオオズ)」と呼ばれていた」とある。
町政
行政
- 町長:金田英樹(2021年2月10日就任、1期目)
歴代町長
代 |
氏名 |
就任年月日 |
退任年月日 |
備考
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1 |
坂本篤美 |
1956年8月30日 |
1960年5月6日 |
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2 |
1960年5月7日 |
1964年5月6日 |
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3 |
1964年5月7日 |
1968年5月6日 |
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4 |
1968年5月7日 |
1972年5月6日 |
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5 |
大塚龍之亮 |
1972年5月7日 |
1976年5月6日 |
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6 |
1976年5月7日 |
1979年2月7日 |
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7 |
西岡勝住 |
1979年3月4日 |
1983年3月3日 |
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8 |
1983年3月4日 |
1987年3月3日 |
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9 |
1987年3月4日 |
1991年3月3日 |
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10 |
荒木時彌 |
1991年3月4日 |
1995年3月3日 |
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11 |
1995年3月4日 |
1999年3月3日 |
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12 |
1999年3月4日 |
2003年3月3日 |
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13 |
大村直純 |
2003年3月4日 |
2004年11月23日 |
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14 |
家入勲 |
2004年12月26日 |
2008年12月25日 |
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15 |
2008年12月26日 |
2012年12月25日 |
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16 |
2013年2月10日 |
2017年2月9日 |
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17 |
2017年2月10日 |
2021年2月9日 |
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18 |
金田英樹 |
2021年2月10日 |
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町議会
- 定数:16人
- 任期:4年(2021年3月1日~2025年2月28日)
- 議会解散が実施されれば任期満了前であっても議員任期は終了する。
国の機関
県の機関
産業
町内総生産は、1,746億円(2019年度)である[2]。
第一次産業はほとんどが農業である。従事者は1割を超えるが、耕地面積や農家戸数とともに減少傾向にある。
第二次産業は、本田技研工業(ホンダ)が日本国内のオートバイ生産拠点を静岡県浜松市とともに町内に置いたことにより大いに発展した。製造業全体の生産額は2011年度鉱工業分野の集計によれば、約450億円ほどで、町内総生産の3割を占め、町内の産業の中枢を担っている。2008年から、ホンダは浜松製作所で生産している中型・大型二輪部門を熊本製作所に順次移管・集約する予定である[3]。さらに2009年春には、米国での二輪車生産を終了し、熊本製作所に集約している。
第三次産業は、国道57号バイパス沿いに商業地の集積が進展している。
大津町に本社を置く主な企業
大津町に事業所を置く企業
姉妹都市・提携都市
- 国内
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- 日本国外
-
地域
人口
大津町の人口は約3万人である。1960年代には一時的に人口が減少したが1980年代からは熊本市のベッドタウンとして、また本田技研工業熊本製作所の企業城下町として人口が増加している。
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大津町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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大津町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 大津町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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大津町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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18,322人
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1975年(昭和50年)
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18,086人
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1980年(昭和55年)
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19,894人
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1985年(昭和60年)
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22,008人
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1990年(平成2年)
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23,744人
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1995年(平成7年)
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26,376人
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2000年(平成12年)
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28,021人
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2005年(平成17年)
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29,107人
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2010年(平成22年)
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31,234人
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2015年(平成27年)
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33,452人
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2020年(令和2年)
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35,187人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
学校
- 高等学校
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- 中学校
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- 小学校
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- 特別支援学校
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- 幼稚園
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- 大津町立大津幼稚園
- 大津町立陣内幼稚園
- 大津音楽幼稚園
- 白川幼稚園
学校教育以外の施設
- 保育所
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- 大津保育園
- 白川保育園
- 緑ヶ丘保育園
- 杉水保育園
- 一宇保育園
- 風の子保育園
交通
空港
- 熊本空港(阿蘇くまもと空港) - 敷地のごく一部が当町内にある。
鉄道
- 九州旅客鉄道(JR九州)
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路線バス
一般路線バス
- 九州産交バス・産交バス - 町内に産交バス大津営業所がある。2015年11月30日までは九州産交バスの営業所も兼ねていた。路線網再編により2015年11月30日限りで菊陽町を経由して熊本市街とを結ぶ路線が廃止・短縮されたが、子8系統のみ本数を大幅に削減した上で存続している[7]。
2006年3月1日にジェイアール九州バス山鹿線の路線バスが廃止され、路線は産交バス・熊本電鉄バス[8]にそれぞれ譲渡された。
高速バス・都市間バスなど
いずれも大津駅(南口)経由
道路
高速道路は町内を通っていないが、九州自動車道の熊本インターチェンジもしくは益城熊本空港インターチェンジが近隣にある。
- 一般国道
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- 主要地方道
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- 一般県道
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大津町に本拠地を置く主なスポーツチーム
名所・旧跡・施設・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・施設・観光スポット
- 大津温泉岩戸の里(現在は営業していない)
- 昭和園
- 弥護山自然公園
- 日吉神社(つつじ園)
- 江藤家住宅
- 生涯学習センター(公民館・文化ホール)
- 大津町町民交流施設(オークスプラザ)
- 野外活動等研修センター(みどり館)
- 大津町矢護川コミュニティセンター(ふれあいセンター矢護川)
- おおづ図書館
- 大津町運動公園
- 陽の原キャンプ場
- 市民リフレッシュ農園
- 阿蘇北向谷原始林
祭事・催事
- スポーツの森・大津ジョギングフェスティバル(2月)
- 桜祭り(3月-4月)
- つつじ祭(4月)
- 地蔵祭(8月)
- ホンダ夏祭り(8月)
- 九州実業団女子駅伝(10月)
- からいもフェスティバルinおおづ(11月)
大津町にゆかりのある著名人
出身者
★は故人
ゆかりのある人物
★は故人
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
大津町に関連するカテゴリがあります。