国道238号(こくどう238ごう)は、北海道網走市から稚内市に至る一般国道である。
概要
起点から終点までほぼ全線にわたってオホーツク海沿岸のコースをとる。日本最北端の国道で知られ、終点の稚内市では日本最北端の地の碑が設置されている宗谷岬を通過する[2]。道路の実延長は300 km以上におよび、路線番号が3桁の一般国道の中でものでも最も長い[4][注釈 1]。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[5][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況
長距離の路線であるが、信号も少なく自動車で快適に移動できる。宗谷岬のある北へ近づくほど交通量が減る傾向にある。
紋別郡湧別町 - 紋別市間は旭川紋別自動車道の予定区間と並行しているが、当該区間では2009年(平成21年)から防雪対策や交通安全対策によって旭川紋別自動車道の機能の一部を当面代替させる紋別防雪事業が進められている[12]。
通称
- 大曲中央通(網走市内)
- オホーツクライン
- オホーツク国道
- 宗谷国道
バイパス
- 常呂バイパス(4,278m)1983年8月2日全線開通[15]
- 紋別バイパス(9,463m)1994年11月1日全線開通[16]
- 枝幸バイパス(4,500m) 1986年11月6日全線開通[17]
重複区間
道路施設
トンネル
橋梁
- 芭露橋 1961年竣工
- 湧別大橋 1956年竣工
- 信部内(シブノツナイ)橋 1985年竣工
- 水谷橋 1959年竣工
- 八十士橋 1968年竣工
- 藻別橋
- 織り橋 1993年竣工
- 元丘川橋
- 彦橋 1993年竣工
- 新渚滑橋 1988年竣工
- 渚滑橋 2009年竣工
- 湖畔橋
- 沙留橋
- 瑠橡(ルロチ)橋
- 藻興部橋
- 旭橋
- 興部跨線橋
- 興部跨道橋
- 興部橋
- 最更満(モサラマン)橋
- 於仁志(オニシ)橋
- 元沢木橋 年竣工
- 御多込蘂(オタコムシベ)橋
- 当沸橋
- 雄武橋
- オコツナイ橋
- 雄古都橋
- 元稲府橋
- 音稲府橋
- 幌内橋
- 北の橋
道の駅
地理
起点・網走から北へ向かうと、網走湖、能取湖、サロマ湖などオホーツク海に面する湖を望むことができる。
オホーツク海の海岸線に沿うシーサイドラインで、沿道に大きな名所は無く、いくつもの町を通り抜ける。常にオホーツク海を臨むロケーションで、ひたすら同じような風景が淡々と続き、冬には流氷を見ることができる。宗谷岬付近では、海の向こうにサハリン(樺太)を望む荒涼とした風景の中、宗谷丘陵によるアップダウンが繰り返される道路となる。
かつては湧網線・名寄本線・興浜南線・興浜北線・天北線の各鉄道路線と並行していたが、1989年(平成元年)までに全廃されたため、以降は並行する鉄道路線は存在しない。バスターミナルや記念公園、モニュメントなどといった形で沿道にその名残を見ることができる。
国道最北端の位置は日本最北端の地で有名な宗谷岬を通ることで知られており、その緯度は北緯45度31分の位置にある。終点は、稚内市街地の中にあり、国道40号に行き当たって終わる。
通過する自治体
交差する道路
オホーツク総合振興局
- 網走市
- 北見市
- 常呂郡佐呂間町
- 紋別郡湧別町
- 紋別市
- 紋別郡興部町
- 紋別郡雄武町
宗谷総合振興局
- 枝幸郡枝幸町
- 枝幸郡浜頓別町
- 宗谷郡猿払村
- 稚内市
脚注
注釈
- ^ a b c d e f g h 2022年3月31日現在
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ 2009年10月5日に2町が合併して紋別郡湧別町発足。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道238号に関連するカテゴリがあります。
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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