国道438号(こくどう438ごう)は、徳島県徳島市から香川県坂出市に至る一般国道である。
概要
徳島県徳島市の徳島本町交差点から四国山地に向かって西進して、神山町・剣山を経由し、剣山から進路を北に変えて徳島平野西部のつるぎ町から讃岐山脈を越え、香川県坂出市に至る一般国道の路線である。路線の総延長は約172 km。山岳地帯は細い道路が続いており、四国の国道439号と同様に、いわゆる「酷道」区間が存在することが知られている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
徳島県・香川県境の三頭峠は早くから阿波・讃岐両国の人の往来が盛んで、代表的な金毘羅街道の一つでもあったが、自動車道路としての整備は遅れていた。しかし、1997年(平成9年)に全長2,648 mの三頭トンネルが開通し、交通事情は劇的に改善した。
年表
路線状況
起点の徳島市の本町交差点から徳島駅前の元町交差点まで国道192号と重複区間。単独区間は元町交差点からはじまり、正面に眉山と阿波おどり会館を望む徳島駅前の目抜き通りは、新町橋通りという愛称が付いている。徳島市中心部は、一部4車線(最高8車線)・電線類地中化・高機能舗装など道路整備も行き渡っており、また、朝夕は渋滞のひどい区間でもある[要出典]。
佐那河内村より四国山地をすすむ山間部の道路で、神山町上分までは府能バイパスなどにより道路改良されているが、川井峠や見ノ越など峠を中心に狭隘で自動車のすれ違い困難な区間が増える。
見ノ越の剣山登山口を過ぎたところで、起点から重複していた国道439号との分岐点から北上して、つるぎ町を経て、吉野川を渡り、徳島・香川県境の三頭峠を三頭トンネルで抜けていく。つるぎ町市街郊外から三頭トンネルまでの区間は、自衛隊員が土木工事を受諾して訓練を兼ねて整備した道で、「別称 自衛隊道路」の石柱が建つ。
香川県内の大部分の区間は平坦な道が続いている。まんのう町の天川神社付近では上下線が分離しているが、これは県道時代に改良工事を行った際、神木のスギの伐採を避けた名残である[6]。坂出市内は4車線化されている。川津交差点で国道11号と香川県道19号坂出港線に接続して国道438号は終わる。
四国山地を走る神山町 - つるぎ町間と、讃岐山脈南麓の徳島県道12号鳴門池田線交点 - 徳島・香川県境(三頭トンネル)の区間は急勾配が長距離にわたって続く「酷道」として知られる。日本百名山の剣山、剣山スキー場に向かう唯一の道路であり、交通量は多い[要出典]。徳島県コリトリ - 見ノ越は冬季閉鎖される。つるぎ町の吉野川以北の区間は、徳島市から琴平に向かう最短ルートであり、2車線以上が確保されている。
バイパス・拡幅事業
別名・愛称
重複区間
- 国道192号(徳島県徳島市・徳島本町交差点(起点) - 徳島市・元町交差点)
- 国道318号(徳島県徳島市・徳島本町交差点(起点) - 徳島市・元町交差点)
- 国道439号(徳島県徳島市・徳島本町交差点(起点) - 三好市)
- 国道193号(徳島県名西郡神山町)
- 国道492号(徳島県美馬市木屋平 - 三好市)
- 国道192号(徳島県美馬郡つるぎ町貞光・大須賀交差点 - つるぎ町半田・貞光交差点)
道路施設
橋梁
トンネル
上記2つのトンネルは防災訓練がありその時は通行止めになる。
- 府能隧道:L=180 m、高さ制限3.3 m、1922年完成、煉瓦造り
- 川井トンネル:L=186 m、w=6.0、1966年完成
- 見の越トンネル:L=114 m、1966年完成
- 土釜トンネル
- 蜂須トンネル:2003年12月開通
- 野田ノ井トンネル
- 美霞洞トンネル
以上の9つのみ
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線
主な峠
- 府能峠(佐那河内村 - 神山町)
- 川井峠(神山町 - 美馬市)標高764 m
- 見ノ越(美馬市 - 三好市)
- 三頭越(美馬市 - まんのう町)
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
国道438号に関連するカテゴリがあります。
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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