本項では、TBSのナショナル劇場(後にパナソニック ドラマシアター→現在の月曜ミステリーシアター)において放送された日本の時代劇『水戸黄門』(みとこうもん)のうち、1969年の放送開始の第1部から1983年放送の第13部までの東野英治郎が主演したシリーズについて記述する。
1978年には、本シリーズの主要スタッフによりテレビと同じく東野英治郎主演の劇場版が制作された。
放送日はTBSおよび同時ネット局を基準とし、レギュラー・準レギュラーの経験があるゲストは太字で表記する。
「水戸黄門 第1部」(みとこうもん だい1ぶ)は1969年8月4日から1970年3月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全32話。
表向きは大日本史編纂のため、その一方でははっきりとはせぬものの、老中柳沢吉保に疎んじられたことを理由として隠居を決意したとされる前の権中納言水戸光圀(御老公)は、水戸領内の隠居所・西山荘に住み、若侍に家事や、子供への論語・識字教育などの寺子屋を営み、一方で現地の百姓とともに田を耕すなど、晴耕雨読の日々を送っていた。そんな中、江戸の町を騒がせていた義賊・風車の弥七が水戸藩江戸家老・藤井紋太夫の屋敷に忍び込み、ある書状を盗み出した。世間では義賊とささやかれる弥七も、一方では、ふとしたことから出会い、長く光圀に仕えている配下の1人であった。弥七の盗んだその書状から、光圀は、紋太夫と吉保との間に黒い噂があることを知る。当初は隠居する身の上で政治に口をはさむことを快く思わなかったものの、幼くして親を亡くした紋太夫を受け入れて、長く育ててきたという関係もあって、真相を究明すべく助三郎、格之進を従え、越後の縮緬問屋と手代を装い江戸へ向かった。藩政をゆだねている綱條の息子、吉孚(正確には「よしざね」だが、ドラマでは「よしのぶ」と呼ばれていた)にも面会した。その際、吉孚の健康状態が、光圀が隠居をした2年前から悪化し始め、衰弱の一途にあるという事実を知る。また道中、吉保配下の横目付・古川兵庫の奇襲に遭いながらも弥七の助けを得ながら、江戸に着いた光圀は、紋太夫に怒りの刃を振り下ろした…(作中の流れとしては「切腹を命じた紋太夫から『お手打ちを賜りたい』と願われるも光圀は斬れず、討たれる覚悟で斬りかかった紋太夫を光圀が返り討つ」というもの。駆け付けた格之進に対して光圀は「紋太夫は腹を切ったぞ」と告げる)。
騒動はひとまず落着し、水戸に帰ろうとした矢先、古川の手によって深手を負った讃岐高松藩の密使が現れ、藩で内紛が起きていることを知り、直ちに実子・松平頼常(細川俊夫)に会うべく高松への道中を急いだ。だが途中の小田原での駕篭屋同士の喧嘩騒動を目の当たりにした光圀は、諸国を廻りながら陽の当たらないところにある歪みを正していこうと決意した。こうして一行の諸国漫遊の旅が始まった。
「水戸黄門 第2部」(みとこうもん だい2ぶ)は1970年9月28日から1971年5月10日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全33話(通算65回)。
津軽、南部両藩の争いを解決するため旅に出る。事件解決後、久留米藩の御家騒動を解決するため、久留米へ向かう。
「水戸黄門 第3部」(みとこうもん だい3ぶ)は1971年11月29日から1972年6月5日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全28話(通算93回)。
柳沢が「御老公様が薩摩藩を取り潰そうとしている」という噂を流したため、その誤解を解くために薩摩へ向かう。
「水戸黄門 第4部」(みとこうもん だい4ぶ)は1973年1月22日から1973年9月17日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全35話(通算128回)。
第1部で解決したはずの越後高田藩お家騒動を解決するため旅に出る。問題解決後は「奥の細道」をたどって東北を旅し、北海道に渡る。
「水戸黄門 第5部」(みとこうもん だい5ぶ)は1974年4月1日から1974年9月30日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算154回)。
光圀の行列に直訴した五島氏の姫から、城代家老・宍戸源左衛門(安部徹)の悪事により危機にさらされている肥前五島列島の福江藩の実情を知らされ、藩を救うため旅に出る。
「水戸黄門 第6部」(みとこうもん だい6ぶ)は1975年3月31日から1975年11月3日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全32話(通算186回)。
第5部の続編で、福江藩の騒動を解決した一行は、水戸への帰路に就く。
「水戸黄門 第7部」(みとこうもん だい7ぶ)は1976年5月24日から1977年1月10日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全34話(通算220回)。
腰を痛めて湯治にいった光圀は、行方不明の父を捜しに北海道へ行く途中で人買いに騙されたという姉妹と出会い、北海道への旅に出る。
「水戸黄門 第8部」(みとこうもん だい8ぶ)は1977年7月18日から1978年1月30日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全29話(通算249回)。
将軍の娘で薩摩藩の島津公夫人・竹姫(鳥居恵子)が男の子を出産した。綱吉に代わってお祝いするため、薩摩に旅立つ。
「水戸黄門 第9部」(みとこうもん だい9ぶ)は1978年8月7日から1979年2月5日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全27話(通算276回)。最高視聴率は43.7%であり、平均視聴率は37.3%
久保田藩お家騒動解決のため秋田に旅立つ。
「水戸黄門 第10部」(みとこうもん だい10ぶ)は1979年8月13日から1980年2月11日までTBSテレビ、及び系列各社、他で放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算302回)。
朝廷の使者が江戸で高家と悪徳商人と共に悪事を働いた。朝廷と江戸幕府の関係悪化を恐れた征夷大将軍・徳川綱吉は、その後始末に徳川光圀を京に派遣した。
「水戸黄門 第11部」(みとこうもん だい11ぶ)は1980年8月18日から1981年2月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算328回)。
寝坊をしたことで助三郎と志乃が夫婦喧嘩。そんな折出羽庄内藩から来た藩士・浜中弥太郎と農民の娘・お美代から次席家老の乱用による窮状を聞いた光圀はお美代と共に鶴岡へ向かう。
奥秩父大滝村 三華山博物館
「水戸黄門 第12部」(みとこうもん だい12ぶ)は1981年8月31日から1982年3月1日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全27話(通算355回)。
光圀の息子・松平頼常と将軍・綱吉の甥で次期将軍候補の綱豊との不仲説がささやかれ、その真相を解き明かす為高松へ旅立つ。事件解決後、旅先で知り合った千鶴を母親に会わせるために江戸にある稲葉家の屋敷を目指す。
「水戸黄門 第13部」(みとこうもん だい13ぶ)は1982年10月18日から1983年4月11日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算381回)。
尾張徳川家転覆を企む一族の陰謀を阻止するため、尾張へ向かう。
三重県組紐協同組合
博多人形商工業協同組合
佐賀市商工観光課 佐賀錦・紗綾の会
久留米絣協同組合
かげろう忍法帖