『SONGS』(ソングス)は、NHKで2007年4月11日から放送されている音楽番組。
本項目では、衛星放送旧BS2・BSプレミアムでの『SONGSプレミアム』についても記載する。
概要
テレビにはなかなか出演しないロック・フォーク・ニューミュージック系のアーティストに焦点を当て、スタジオライブを送る他、曲が生まれた時代背景やアーティスト自らの人生哲学を語る、大人向けの新しい音楽番組である。ゲストにはアーティスト1人(1組)を迎える他、番組責任者の大泉洋や、その人にゆかりのある著名人とトーク(対談)を展開する事もある(2021年4月以降は毎回、大泉とのトークがある)。
最初は2007年1月2日、「NHK番組たまご」の一環でパイロット版が放送された。この回は寺尾聰が出演し、アルバム『Reflections』の収録曲や、大ヒットした「ルビーの指環」を新アレンジで披露した。トークゲストとして小泉今日子も共演している[注釈 3]。また4月11日のレギュラー放送初回には竹内まりやが出演し、26年ぶりのテレビ出演は大きな反響を呼んだ[3]。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で休止し、4月6日に放送を再開した。同日は被災者へのエールを送る目的で美輪明宏、山下達郎、竹内まりやがメッセージと歌を送った。ただし山下はテレビ出演をしないスタンスのため、PV・声のみの出演となった。
放送時間移動
2010年3月31日からは、同年3月29日からスタートする『Bizスポ』の放送時間が23:25 - 23:50となるため、放送時間が5分前倒しされて、22:55 - 23:24に移動となった。
2012年4月改編で、水曜日の同時間帯には、爆笑問題が司会の『探検バクモン』が開始されることにより、当番組は、土曜日の23時台前半枠へと移動することになった[4][5]。
2015年4月改編で、『サタデースポーツ』が当枠で放送されることになったため、当番組は30分繰り下がり23:30 - 23:58の放送になった[6]。
2016年4月改編で、放送時間が木曜22:50 - 23:14枠に移動した。
2018年4月改編で、放送時間が土曜日23時台前半へ移動した[7]。同枠では3年ぶり、土曜放送は2年ぶりとなる。
2021年4月改編で、『世界はほしいモノにあふれてる』の後番組として、放送時間が木曜日22時台後半へ移動[8][9]。放送時間もこれまでの30分から45分に拡大。木曜放送は3年ぶりとなる。
2022年4月改編で、放送時間が木曜22:00 - 22:45枠に移動した[10]。
紅白歌合戦への影響
番組開始当時、抜本的改革を迫られていたNHKは、『第58回NHK紅白歌合戦』の製作スタッフの中心を『SONGS』のスタッフとすると発表。また、この番組に出演した歌手を『紅白』に出場させることを念頭に置いて、紅白どちらにも属さない「特別枠」が設けられた。この回の総合司会だったNHKアナウンサー(当時)の松本和也は、この番組本体に出てくることは基本的にないが、『SONGS』担当として予告ナレーションを手掛けたり、まれに番組中のビデオナレーションを担うこともあった。
また、2018年より責任者として出演している大泉洋が『第71回NHK紅白歌合戦』で初めて白組の司会を起用した理由として、「毎週土曜、総合テレビで放送中の音楽番組『SONGS』では、『責任者』という役柄のホストをお任せしていますので、紅白では、白組の『責任者』のつもりでいただけたら、白組にとって最強のエールとなるでしょう」と当番組での活躍を一つの理由として取り上げていた[11]。
大泉洋と戸次重幸の登場
2018年5月12日放送回より、番組開始から12年目にして初めてとなる"番組の顔"として、俳優でTEAM NACSのメンバーである大泉洋が就任。ただ、番組の顔とはいえ、司会者でもナビゲーターでもなく、あくまでも「番組の顔=責任者」という立場をとる[12]、としている。なお、ナレーターは、2017年7月20日放送回より、同じくTEAM NACSのメンバーであり、大泉とのデュオでFAN TANを組んだこともある、俳優の戸次重幸が担当している[注釈 4]。2020年3月14日放送回では、戸次が顔出しで初めて出演し、大泉とSONGSでは初の直接の共演ともなった[13]。2021年1月20日・27日放送回でも戸次が出演し、大泉と共演している[14][15]。
なお、大泉就任初回となる5月12日放送(第458回)は「SONGSが変わる!スペシャル」として、続く翌5月19日放送(第459回)は「SONGS×大泉洋スペシャル」として放送[12]。
この大泉の就任について制作統括の篠原伸介によれば、トーク前の打ち合わせでも、台本を熟読した上で、「アーティストを描くにあたって、そこが気になりますかって感じで、すごく本質をついてくる」質問を投げかけてくるといい、収録が始まるとカンペも必要がなく、大泉だからこそアーティストも見せない顔を見せてくれるなど、大泉がその時に感じたことを話すところこそが面白く「撮れ高は台本を超えてくる」という。
このことを大泉が源頼朝役で出演している『鎌倉殿の13人』放送中にSNSで話題となる「大泉のせい」なるワードを引き合いに出しつつ、当番組は「大泉のおかげ」と感じることが多いと語る[16]。
放送時間
すべて日本標準時(JST)で記載する。
本放送
- 総合テレビ
- 水曜日 23:00 - 23:29(開始 - 2009年度)
- 水曜日 22:55 - 23:24(2010年度 - 2010年度6月)
- 水曜日 22:55 - 23:23(2010年度7月 - 2011年度)
- 土曜日 23:00 - 23:28(2012年度 - 2015年度)[注釈 5]
- 土曜日 23:30 - 23:58(2015年度)
- 木曜日 22:50 - 23:14(2016年度 - 2017年度)
- 土曜日 23:00 - 23:30(2018年度 - 2020年度)[7]
- 木曜日 22:30 - 23:15(2021年度)[8]
- 木曜日 22:00 - 22:45(2022年度 - )[10]
- BS2
再放送
- 火曜日(月曜日深夜) 1:50 - 2:29(2007年度)
- 土曜日(金曜日深夜) 3:40 - 4:29(2008年度)
- 火曜日 15:15 - 15:44(2008年度・2009年度)
- 金曜日(木曜日深夜) 1:30 - 1:59(2010年度)
- 水曜日(火曜日深夜) 1:30 - 1:58(2011年度)
- 金曜日(木曜日深夜) 1:40 - 2:08(2012年度4 - 8月)
- 金曜日(木曜日深夜) 1:15 - 1:43(2012年度9 - 3月)
- 土曜日(金曜日深夜) 1:10 - 1:40(2019年度前期)
- 土曜日(金曜日深夜) 1:40 - 2:10(2019年度後期)
- 土曜日(金曜日深夜) 1:35 - 2:05(2020年度前期)
- 土曜日(金曜日深夜) 1:30 - 2:00(2020年度後期)
- 火曜日(月曜日深夜) 0:53 - 1:38(2021年度前期)
- 火曜日(月曜日深夜) 0:48 - 1:34(2021年度後期)
- 火曜日(月曜日深夜) 0:50 - 1:35(2022年度前期)[10]
出演者
番組責任者
ナレーション
- 現在
- 戸次重幸(俳優・TEAM NACS) - 第429回(2017年7月20日放送分)からレギュラー放送のナレーションを担当している(一部の回を除く)。顔出しで出演することもある。
- 過去
- (以上、NHKアナウンサー〈放送時点〉) - 予告ナレーションとまれに番組中のビデオナレーションを担当していた。なお、ビデオナレーションは基本的には、戸次またはメインゲストが担当する。
放送リスト(2000年代)
2007年
2008年
2009年
放送リスト(2010年代)
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
放送リスト(2020年代)
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
SONGS +PLUS
SONGSプレミアム
旧BS2で放送。2011年4月BSの再編により、同年3月でBS2での放送終了。半年後の2011年10月6日からは、NHK BSプレミアムで放送を再開した。これまで『SONGS』に出演したアーティストの放送回を編集・再構成して放送される。初回の2011年10月6日は「長渕剛 TRY AGAIN for JAPAN Part1」が放送された。2014年4月13日の『SONGSプレミアム「薬師丸ひろ子」』は、総合テレビの日曜日 13:05 - 13:48に放送された。
- 放送時間
- 本放送:木曜日 22:00 - 22:59
- 再放送:土曜日 13:00 - 13:59(放送2日後)
これまでの出演者(SONGSプレミアム)
スタッフ
2021年4月8日放送以降
- 構成:竹村武司、渡邊健一、山内浩嗣
- 技術:西田慎司、松浦勝一、中山浩佑、石田耕介、三好唯之、五十嵐理美
- 撮影:伊藤毅、黒葛良彦、山田博之、小杉勉、忽那達夫
- 照明:田原迫京太、川口徹、加藤稔雄、丹羽陽子、矢嶋航、重松遥、萩原利恵
- 音声:蓮江哲也、森田誠、伊藤文王、川付明範、柳谷智章、島田真悟、志村宏、実川素子
- 映像技術:小川正一郎、中村龍介、仲間祐華子、守友祥史、上野早紀、佐藤裕藤、豊田敦規、原幸介
- 美術:清絵里子、山口高志、南屋武広、淀裕矢、寺尾一将、市原寛教
- 音響効果:小野寺孝之
- 編集:関野利彦、小原雅之
- 取材:正原恭伍、宮浦和樹、大迫一輝、湊里奈、夏目裕人、中塚雄一朗、坂井田啓太
- プロデューサー:山崎隆博、羽村玄
- 制作統括:加藤英明、篠原伸介
- 演出:濱野慎司、夏目裕人、中塚雄一朗、坂井田啓太、正原恭伍、是洞茂樹、宮浦和樹、大迫一輝
- 制作・著作:NHK
歴代スタッフ
脚注
注釈
- ^ 過去のナレーション担当者はナレーションの項を参照。
- ^ ゲストの声は■黄色、大泉の声は■水色、ナレーション(現在の戸次)の声は■緑で表示されている。
- ^ この回は同年3月24日深夜(25日未明)0:15 - 1:00にも再放送された。
- ^ 2020年3月14日放送回で大泉と戸次が共演したときには、FAN TANの「起きないあいつ」が取り上げられた(ただし曲は流れなかった)。
- ^ 2012年5月26日放送分は北海道地方のみ『クリエイティブ フロンティア2012 学生たちが映像で伝える“未来”』(23:00 - 23:55)に差し替えたため、6月1日・金曜未明の再放送(1:40 - 2:08)が初回放送扱いで6月3日・日曜日夕方(17:30 - 17:58)の北海道ローカル時差放送が再放送扱いとなった。
- ^ 2018年3月1日に放送する予定だったが、地震のニュースが入ったため、3月18日に放送延期となった[23][24]。
- ^ 大雨関連のニュースのため開始が1分遅れて午後10時11分〜午後11時の放送となった[25]。
- ^ 台風24号関連のニュース放送のため開始が10分遅れて午後11時10分〜午後11時40分の放送となった。
- ^ hideとMIYAVIでの演奏
- ^ 2018年7月28日に放送された第465回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ 2018年9月1日に放送された第467回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ 2019年2月16日に放送された第487回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ DAOKO×MIYAVIで演奏。
- ^ 23:00 - 翌0:00の生放送。
- ^ a b スタジオでの生パフォーマンス
- ^ 10月12日に放送予定だったが、令和元年東日本台風(台風19号)に伴うニュースのため、火曜日の放送となり、0:20 - 0:50の放送[27][28][29]。
- ^ 2019年9月14日に放送された第508回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ a b c 奥田民生とのコラボ演奏。
- ^ a b c d 「ALL TIME ROCK 'N' ROLL」に収録されている「Ultra Chu Chu Medley」を基にした演奏。
- ^ 2020年2月1日に放送された第523回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ 2019年10月5日に放送された第510回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ 番組冒頭で大泉が父親に贈りたい歌として杉良太郎の「すきま風」(映像はNHK歌謡コンサート2015年3月17日放送回)をセレクト。
- ^ 湯川れい子による日本語訳詞での歌唱。
- ^ 2019年7月6日に放送された第503回のアンコール放送だが、放送回数としてカウント。
- ^ 今回は大泉洋と中村正人との対談、NHK紅白歌合戦と史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLANDの名場面集、曲目に挙げた映像が放送され、新規歌唱映像は放送されなかった。
- ^ 歌唱映像ではなく、CDジャケットと歌詞のみが映された映像で披露。
- ^ コーラス・Elianaと共演するニューアレンジで披露。
- ^ メドレーの冒頭でもサビが歌われた。
- ^ DAOKOとのコラボ演奏。
- ^ 中村勘九郎と吉岡里帆の証言は「坂道テレビ〜乃木と欅と日向〜」(2019年3月23日放送分)での映像を放送
- ^ 梶浦由記によるピアノ演奏とともに披露。
- ^ 服部隆之による指揮の下、東京フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラ演奏。
- ^ 挾間美帆による指揮の下、4カ国13人のリモートでのオーケストラ演奏。
- ^ 千住明による指揮の下、東京フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラ演奏。
- ^ 韻シストとのコラボ演奏。
- ^ 本来は2月13日に放送していたが、23:08頃に福島県沖地震が発生し、その後地震関連のニュースに切り替わったため途中で放送中断になり、この日、改めて振替放送となった[32][33][34]。
- ^ 本来は2月20日に放送を予定していたが、放送予定日は福島県沖地震関連のニュースで途中で打ち切った第565回の振替放送に充てたため、23日23:45 - 翌0:15の放送となった[33]。
- ^ 武部聡志によるピアノ演奏とオーケストラアレンジでの演奏。
- ^ Adoは大泉との対談(顔見せをせずに活動しているため、声のみでの出演)、優里は大泉との対談とスタジオライブ、Awesome City Clubはインタビュー出演とスタジオライブ、BTSはコメント出演と過去の番組内での映像をそれぞれ放送した[35]。
- ^ Spotify Japan コンテンツ統括責任者。
- ^ インタビューは「夜行音楽 ボカロP 5min.」(同年6月28日放送分)での映像の一部を放送。
- ^ プロレスラーに扮した大泉も登場した。
- ^ Salyuとともに披露。
- ^ 本来は10月7日(この日は通常より30分早い22:00 - 22:45を予定していた)に放送していたが、22:41頃に千葉県北西部地震が発生し、その後地震関連のニュースに切り替わったため途中で放送中断になり、12日に本来の再放送枠で改めて振替放送となった。
- ^ 大泉洋とのコラボレーション。
- ^ 平原綾香とデュエット。
- ^ 同年5月6日に同局で放送された『君の声が聴きたい グランドオープニング「声、ひらく未来」』で放送されたユニバーサル・スタジオ・ジャパン内で撮影された物の再放送。
- ^ 同年5月6日に同局で放送された『君の声が聴きたい グランドオープニング「声、ひらく未来」』で放送された物の再放送。
- ^ a b c d 『薬師丸ひろ子35周年記念コンサート』の映像。
出典
関連項目
- 「NHK MUSIC」ブランドの音楽番組
(以下は終了)
外部リンク
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