氷川 きよし(ひかわ きよし、1977年〈昭和52年〉9月6日[4] - )は、日本の歌手。レコード会社は日本コロムビア[4]。KIIZNA所属[11]。
福岡県福岡市南区出身[5]。福岡市立大楠小学校[12]・福岡市立高宮中学校[13]卒業。
少年時代は内気な性格であったが[14]芸能界に興味があり[15]、芸能コースのある福岡第一商業高等学校に進学[6][16]。80歳近い教師の依頼を受け、同情心から演歌を歌うようになる[14][17]。すると、地元福岡のカラオケ大会で全勝[17]。
当時から自己プロデューサーの一面をもっており[15]、デビューするならバーニングプロダクションか長良プロダクションと考えていた[18]。両社にデモテープを送るも反応がなかったため、今度は作曲家の水森英夫に接近すべく、NHK『BS歌謡塾あなたが一番』に応募する[18]。
高校3年のときに同番組に出演し、希望通り水森英夫にスカウトされた[18][19]。その後、高校卒業と同時に上京。東京都西新宿で、喫茶店やファミレスチェーンでのアルバイト生活を送る[16][20]。
師匠の水森は各芸能事務所に氷川を売り込むが、当時の演歌界は女性歌手が主流で「演歌で男性歌手は売れない」と次々に断られる[21]。焦りからほかのオーディションを受け、ポップスでのグループ活動の話も舞い込むが「ちゃんと恩義を果たしたい」と演歌のレッスンを受け続けた[20]。9社断られたのち[22]、上京から3年半後に長良プロダクションへの所属が決まる[17]。
2000年2月2日、「箱根八里の半次郎」でデビュー[4]。アイドルのようなルックスをもつ演歌歌手として注目を集め[23]、同年末の日本レコード大賞をはじめとする音楽新人賞を総なめにした[4]。
その後も「きよしのズンドコ節」などヒット曲を連発[23]。中高年女性がライブ会場に押し寄せるさまは社会現象として語られ、人気歌手としての地位を不動のものにした[23]。2006年に「一剣」でレコード大賞を受賞、2008年には紅白歌合戦で大トリを務めた[14][24]。2017年、「第50回日本有線大賞」で歴代最多となる9回目の大賞を受賞[25]。
2020年のデビュー20周年当日、ファーストコンサートの会場である中野サンプラザにてコンサートを開催。ファンとともに記念日を祝った[26]。同年6月9日、初のポップスアルバム『Papillon -ボヘミアン・ラプソディ-』を発売。2021年9月11日、LINE CUBE SHIBUYAにて初の有観客でのポップスコンサート『氷川きよし -You are you- Release Tour 2021』を開催した[27]。
しかし、活躍の裏で「演歌界のプリンス」という作られたイメージや、様式美の演歌界で「男らしさ」を求められることに苦悩の思いを深めていた[17][21]。2022年1月、同年12月31日をもって活動を休止すると発表した[28]。氷川は「22歳からファンの皆様の真心にお応えしたいという思いがエネルギーでしたが、なかなか心と身体が思うようにならなくなり、ご期待にお応え出来ないこともあり、来年からリフレッシュの為お休みを頂く事に致しました。本当に心苦しく思っています」とコメントした[29]。
同年4月6日、声帯ポリープの摘出手術を受けたことを明らかにし[30]、同月23日に治療の終了を報告した[31]。同年12月31日の第73回NHK紅白歌合戦をもって歌手活動を休止[32][33]。休業中は海外生活を経験した[34]。
2024年4月27日、デビュー時より所属していた芸能事務所「長良プロダクション」を3月31日付で退社し、新会社「KIIZNA(キズナ)」を設立したと発表[9][35][36]。8月17日、1年8か月ぶりに音楽活動を再開した[37]。
「演歌界のプリンス」と呼ばれ[8]、衰退の叫ばれる演歌界の救世主と目されている[38][39]。2001年に発売した2枚目のシングル「大井追っかけ音次郎」でオリコン総合チャートにベストテン入りして以降、「氷川きよし」名義のシングルはすべてベストテン入りを果たしている。この記録を保持するのは、演歌歌手では氷川のみである。
歌謡番組『BS日本のうた』のプロデューサーは、26年続く番組の歴史のなかでもっとも盛り上がったのは氷川と石原詢子による「すみだ川」のデュエットだと述べている。その後、2022年現在まで演歌界は氷川による「一強の大横綱」状態である[40]。
自身の音楽活動について「誰にでも自分らしく生きる権利がある。そんな思いを発信し、伝えていける歌い手でありたい」と述べている[14]。
歌唱時の衣装は、和服ではなく洋服が多い。デビュー当時のビジュアルは茶髪にピアスと、あえて演歌とのギャップを狙ったものであった[22]。本人はデビュー当時の股旅の衣装は恥ずかしかった、「きよしのズンドコ節」は「ズンドコの意味が分からず、勘弁してよって感じ」と振り返っている[17]。
また、楽曲の振り付けには簡単な手の動きのものが多い。これは幼いファンから高齢のファンまでが覚えやすく、座ったままでも可能であるよう考慮されているためである。
2003年ごろから、通信カラオケシステムDAMの機種改良に伴い、背景映像に氷川の出演する映像が多く採用されている。今後の展望については「60歳でズンドコはやりたくないかな。昔の曲を大切にしつつ、新しい年相応の作品に出会うのが目標です」と語った[17]。
デビュー前は門倉有希の大ファンで水着写真集を所有していた[41]。恋愛については、白いワンピースの似合う女性が好みだと過去に語ったこともある。
結婚願望については、以前は40歳までに結婚したいと考えていた[18]。その後インタビューにて「それはもう氷川きよしには必要ない。ホッとする家族の空間は手に入れられなかったけど、その分ほかのものを手に入れた。華やかに一生を歌にささげていきます」と語っている[17]。
デビュー前から新人時代は生意気であったと述懐している[17][18]。中学時代から[15]プロダクションやディレクターのことを徹底的に調べており「ビクターに入りたい」「バーニングがいいんです」と話して師匠の水森英夫に怒られたという[18]。長良プロダクション(前・廣済堂プロダクション)にスカウトされた当時は「若い男性演歌歌手は売れない」というジンクスがあり[23]、スタッフから「また売れない子を引き取って。結局、ウチは広済堂じゃなくて救済堂だよ」と文句を言われた[18]。
芸名の「氷川」は長良プロダクションがあった東京都港区赤坂6丁目にある氷川神社、「きよし」は本名の「山田清志」に由来する。名付け親はビートたけし(北野武)とされるが、実際は事務所会長の長良じゅんである。長良が氷川をビートたけしに紹介した際には、すでに「氷川きよし」という芸名でのデビューがほぼ決まっていた[17]。長良は氷川を売り込むための話題作りとしてビートたけしを名付け親にした[42]。
デビュー曲のレコーディングには、二日酔いのため1時間遅刻してしまった[17]。師匠の水森英夫は笑って済ませたが、レコード会社のディレクターから「デビューできなくなるぞ。お金払えるのか。親に請求がいくぞ」と怒鳴られた[17]。
作曲:水森英夫 編曲:石倉重信 【最上の船頭】 作詞:松岡弘一 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
作詞:森坂とも 作曲:水森英夫 編曲:石倉重信
2最上の船頭 作詞:松岡弘一 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
3惚れたがり 作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
4大丈夫 (オリジナル・カラオケ) 作詞:森坂とも 作曲:水森英夫 編曲:石倉重信
3よしのよさこい鴎 作詞:菅麻貴子 作曲:檜原さとし 編曲:伊戸のりお
5最上の船頭 (オリジナル・カラオケ) 作詞:松岡弘一 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
6きよしのよさこい鴎 (オリジナル・カラオケ) 作詞:菅麻貴子 作曲:檜原さとし 編曲:伊戸のりお
7大丈夫 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:森坂とも 作曲:水森英夫 編曲:石倉重信
8最上の船頭 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:松岡弘一 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
9きよしのよさこい鴎 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:菅麻貴子 作曲:檜原さとし 編曲:伊戸のりお
3あなたがいるから 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:野中"まさ"雄一
6あなたがいるから (オリジナル・カラオケ) 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:野中"まさ"雄一
9あなたがいるから (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:野中"まさ"雄一
3カシスソーダを飲みながら 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
6カシスソーダを飲みながら (オリジナル・カラオケ) 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
9カシスソーダを飲みながら (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
2最上の船頭 作詞:松岡弘一 作曲:森英夫 編曲:伊戸のりお
3きよしの令和音頭 作詞:かず翼 作曲:檜原さとし 編曲:矢田部正
6きよしの令和音頭 (オリジナル・カラオケ) 作詞:かず翼 作曲:檜原さとし 編曲:矢田部正
9きよしの令和音頭 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:かず翼 作曲:檜原さとし 編曲:矢田部正
3天地人 作詞:朝倉翔 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
4hug 作詞:石井克明 作曲:木根尚登 編曲:佐藤準
5大丈夫 (オリジナル・カラオケ) 作詞:森坂とも 作曲:水森英夫 編曲:石倉重信
6最上の船頭 (オリジナル・カラオケ) 作詞:松岡弘一 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
7天地人 (オリジナル・カラオケ) 作詞:朝倉翔 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
8hug (オリジナル・カラオケ) 作詞:石井克明 作曲:木根尚登 編曲:佐藤準
9天地人 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:朝倉翔 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
3恋初めし 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
7恋初めし (オリジナル・カラオケ) 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
9恋初めし (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:永井龍雲 作曲:永井龍雲 編曲:萩田光雄
10hug (半音下げオリジナル・カラオケ) 作曲:木根尚登 作詞:石井克明 編曲:佐藤準
3確信 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:Nao
7確信 (オリジナル・カラオケ) 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:Nao
9確信 (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:塩野雅 作曲:塩野雅 編曲:Nao
10hug (半音下げオリジナル・カラオケ) 作詞:石井克明 作曲:木根尚登 編曲:佐藤準
2000年より23回連続出場。白組歌手では五木ひろし(50年連続)・森進一(48年連続)・細川たかし(32年連続)・三波春夫(29年連続)・北島三郎(27年連続)・フランク永井(26年連続)・TOKIO(24年連続)に次ぐ、歴代7位タイの記録である(紅組歌手も含めると史上13位)。第59回(2008年)では、自身唯一の紅白大トリ(白組トリ)を務めた。
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1. 箱根八里の半次郎 - 2. 大井追っかけ音次郎 - 3. きよしこの夜(KIYOSHI) - 4. きよしのズンドコ節 - 5. 星空の秋子 - 6. 白雲の城 - 7. きよしのドドンパ - 8. 番場の忠太郎 - 9. 初恋列車 - 10. 面影の都 - 11. 一剣 - 12. あばよ - 13. きよしのソーラン節 - 14. 玄海船歌 - 15. 哀愁の湖 - 16. 浪曲一代 - 17. ときめきのルンバ - 18. 三味線旅がらす - 19. 虹色のバイヨン - 20. あの娘と野菊と渡し舟 - 21. 情熱のマリアッチ - 22. 櫻 - 23. 最後と決めた女だから - 24. しぐれの港 - 25. 満天の瞳 - 26. 大利根ながれ月 - 27. ちょいときまぐれ渡り鳥 - 28. さすらい慕情 - 29. 愛しのテキーロ/男花 - 30. みれん心 - 31. 男の絶唱 - 32. 限界突破×サバイバー - 33. 勝負の花道 - 34. ゲゲゲの鬼太郎/見えんけれども おるんだよ - 35. 大丈夫/最上の船頭 - 36. 母 - 37. 南風 - 38. Happy!/森を抜けて - 39. 群青の弦 - 40. 甲州路
碧し - ゲゲゲの鬼太郎
ラブリィ(TAMAO&KIYOSHI) - evergreen(いのちの唄声)(CROSS CLOVER)
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旅うたスペシャルBOX
氷川きよし直伝オリジナルカラオケ
旅の香り - たけしの誰でもピカソ - トナリの悩みの解決人 - きよしとこの夜 - NHK青春メッセージ - 思い出のメロディー
箱根八里の二時半次郎 - ズンドコサンデー あっぱれきよし! - 氷川きよし 限界突破RADIO(氷川きよし節)
CROSS CLOVER - 日本コロムビア - 長良プロダクション
第1回から第10回までは制定なし。第32回から第34回までは演歌・歌謡曲、ポップス・ロックの2部門に分けて発表(ただし第32回に限り演歌、歌謡曲、ポップス、ロックの4部門に分けて発表した)。
第1回から第10回までは制定なし。第12回 は発表なし。第32回から第34回までは演歌・歌謡曲、ポップス・ロックの2部門に分けて発表(ただし第32回に限り演歌・歌謡曲、ポップス、ロックの3部門に分けて発表した)。