菜々緒(ななお[6]、1988年〈昭和63年〉10月28日[7] - )は、日本の女性ファッションモデル、タレント[8]、女優[9]。本名、荒井 菜々緒(あらい ななお)[10]。
埼玉県大宮市(現さいたま市大宮区)出身[11][12]。共立女子大学国際学部卒業。所属事務所はUNiQUE。雑誌『GINGER』専属モデル。身長172cm[13]、スリーサイズ80-57-86cm[1]、股下85cm[14]、9頭身[15]。血液型O型[3]。
来歴
1歳上の兄を含む4人家族の一員として埼玉県の現さいたま市大宮区にあたる大宮市内で出生[11]。浦和学院高等学校卒業[16]。蛯原友里に憧れてモデルを志し、高校1年生の2004年に「ミスセブンティーン」の選抜オーディションに応募。最終選考で落選した。芸能活動の開始は高校時代のことであったものの、その本格始動は2009年、埼玉県の実家から東京都内の大学へ通いながら行っていたレースクイーンの活動が1年目を迎えた頃のことであった[17]。
高校卒業後は東京都内の共立女子大学へ進学し[18][19]、学業と仕事を両立できる環境を整えるため、大学卒業に向けて入学後2年間は学業を優先し必要な単位をいち早く取得[17][20]。2009年の2月頃から大学に籍を置きつつ各種芸能活動を本格化した[21]。総合格闘技団体『戦極』のラウンドガールを務め、さらにファッション雑誌『PINKY』主催「プリンセスPINKYオーディション2009」準グランプリの獲得に続き、東京ガールズコレクション主催の同年度「メイベリン ニューヨーク presents 第7回ミス東京ガールズコレクション 」にてグランプリの座を獲得[22][23]。後者の折には、スポンサーにあたるメイベリンニューヨークの「親善大使」への任命を始め、坂詰美紗子の新曲ミュージックビデオへの出演権や、次期東京ガールズコレクションへの出場権など種々の特典を受けるに至った[24]。この年には9代目「三愛水着イメージガール」としての活動もあった[25]。
2010年には前2009年度「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」を受賞(3月)[26]。この賞をファッションモデルが獲得するのは史上初のことであった[27]。続く4月からファッション雑誌『non-no』の専属モデルへ[28]。同時期には自身初のイメージDVD『FOUR O'CLOCK』を発売している[29]。「SUPER GT」のイメージガールにあたる「G☆RACE」の一員としての活動もあった[30]。
2011年の5月頃から『GINGER〔ジンジャー〕』の専属モデルへ[31]。歯に衣着せぬ物言いとストレートなキャラクターが好評を得たことでバラエティテレビ番組への出演が急増してゆく[32]。同年11月には『ウレロ未確認少女』(テレビ東京系)にて女優デビュー。翌2012年にはフジテレビ系7月期『主に泣いてます』でテレビドラマ初主演[33][34]。さらに同時期発売の『ジンジャー』誌(10月号)にて同誌の表紙に初登場[31]。10月にはファッションブックの『菜々緒スタイルブック』と“超絶美脚写真集”こと『1028_24』の2冊を同時発売[35]。同時期には出身地にあたるさいたま市公認「さいたま市観光宣伝部長」の委嘱を受け、以降2014年まで同市の広報活動を担う運びともなった[36]。2012年2月には、「ななお」つながりの縁で石川県七尾市の「七尾ふるさと大使」に任命された[37][38]。
2013年には女性ファッション誌『an・an』3月発売号の表紙および巻頭グラビアに登場[39]。同誌の表紙への登場は自身初のことであった[40]。さらにファッションブランド「BLACK BY MOUSSY(ブラックバイマウジー)」の春夏季イメージモデル起用を受ける[41]。このブランドの広告塔に日本人が起用されたのは史上初のことであった[42]。
2014年には、それまで4年間にわたって出演していたテレビ番組『解禁!暴露ナイト』(テレビ東京系)の司会を3月をもって退任[43]。同年、中村義洋監督作『白ゆき姫殺人事件』で映画初出演[44]。
2015年、『ふたがしら』(WOWOW、6月13日 - 7月11日)で、時代劇初出演[45]。また、同年10月期の『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)での演技により「第2回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」及び「第87回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」助演女優賞ならびに「ギャラクシー賞」テレビ部門2015年12月度月間賞を受賞[46][47]。『ファーストクラス』(フジテレビ系、2014年)に続いてアクの強い悪女役を演じ、“悪女キャラ”の第一人者として、女優として独自のポジションを確立した[48][49]。
2016年には『好きな人がいること』でフジテレビ系「月9ドラマ」に初出演[48]。2017年の『おんな城主 直虎』では徳川家康の正室・瀬名(築山殿)役を演じてNHK大河ドラマ初出演を果たした[50]。
人物
名前の由来は母が読んでいた本に「七生」という登場人物がいてそれから命名しようとしたら、祖母に「もっと女の子らしい名前にしなさい」と言われ、漢字だけ変えて「菜々緒」になったという[51]。
趣味はゴルフと釣り、特技は書道(7年)とバレーボール[52]。
兄がいる[53]。兄も188センチメートルの長身[54]。
晴れ女を自称している[55]。
「ミスTGC」グランプリ獲得(2009年)以前の“下積み”期には焼肉店でのアルバイト経験を持ったという[56]。
同じくモデルでタレントの佐藤かよは幼稚園から小学5年で佐藤が転校するまで一緒に遊んだ幼馴染で、セーラームーンが大好きな男の子だった佐藤と2人でままごとやセーラームーンごっこなどで遊んでいたという[57][58]。2人ともモデルの道へ進んだことで再会を果たし[57]、親友としてツイッターやブログなどの場でも交流の様子をたびたび披露している[59]。
女優としては悪女やクールビューティーな役を演じることが多いが[60]、2017年4月放送の日本テレビ系連続ドラマ『ボク、運命の人です。』では珍しく明るく善良な女性を演じた[61]。
華奢な体形や高身長にコンプレックスを感じていたことから、「自分がコンプレックスを感じているところを好きになれるような職業に就きたい」とモデルを志した[62]。筋肉のついたメリハリのあるボディへの肉体改造を目指して、2014年11月より加圧トレーニングを開始。2015年に自身のインスタグラムで公表したところによれば、172センチメートルの身長に対し、体重46キログラム[63]。BMIの数値は15.5となる[64]。2017年3月には自身のTwitterにて筋トレや年齢を重ねて3キログラム増量し体重49キログラムとなったと公表し、50キログラムをベスト体重にしたいとしている[65]。
指の関節をポキポキ鳴らす癖がある。それに気づいた『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS)での共演者である浅野忠信が「そんなことしちゃだめだよ、綺麗な手が(傷みでもしたら)」と心配した。その優しさに「今年は指を鳴らさないようにします」と目標を立てた[66]。
性的指向
歴代の恋人は男性だが、恋愛対象として女性を好きになったことがあると告白しており、「私にとって大事なのは人間として好むかどうか」「性別とか構造はどうでもいい」と言う[67]。
評価
股下85センチの「美脚」に定評がある[68]。“超絶美脚”と言われるその美脚はトレードマークとなっている[69]。2012年には“最も美しい素足を持つ女性”として「素足ビューティーアワード」の初代を受賞[70]。同年には篠田麻里子やローラ、および栗山千明と並んでの「ネイルクイーン」の受賞もあった[71]。「gooランキング」集計「今テレビで活躍中の若手モデルランキング」にてローラに次いで佐々木希を凌ぐ2位(同年)[72]。雑誌『an・an』における初表紙などが特筆された2013年には、壇蜜、剛力彩芽、今井華、水原希子、玉城ティナ、山本美月、紅蘭、ダレノガレ明美、押切もえ、光宗薫、およびマギーからなる11名とともにモデルプレスの選出による企画「女性ネットユーザーが選んだ今年の顔」でその名の言及を受けることともなった[73]。バラエティー番組の出演にも積極的な姿勢を見せ、出演する際の姿勢として「テレビに出てる時は「可愛い」とか「綺麗」とか言ってもらえるより「面白い」と言われる事の方が何より嬉しい」と語っており、その姿勢がテレビ業界関係者からも高い評価を得ている[74]。
ステルスマーケティング
2010年12月10日、自身のブログで「友達から聞いたサイトですがかなり面白いので紹介します。普通のオークションと違って見ていて欲しいものが沢山。とりあえず見てみてください。」とペニーオークションの『劇的オークション』[75]を紹介した[76]。その後、『劇的オークション』は同じ運営グループの『ワールドオークション』に統合されたが[77]、2012年に運営者らが逮捕されるに至った[78]。これにより、ペニーオークションを用いた詐欺が発覚し、複数の日本の芸能人によるステルスマーケティングがあったことが判明した[79]。当該ブログ記事は削除され[注 1]、所属事務所は「落札したとは記しておらず、物品もお金も受け取っていません」と釈明したが、「外部から話を受けたマネジャーから依頼され、問題サイトの認識がないまま掲載してしまいました」とステルスマーケティングだったことを認めた[82]。
受賞歴
- 2009年
- 2010年
- 2012年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
- 2019年
- 第101回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞(『インハンド』)
- 第23回日刊スポーツドラマグランプリ 助演女優賞(『インハンド』)[92]
- 2021年
出演
主演作品は太字表記
テレビドラマ
配信ドラマ
映画
テレビアニメ
劇場アニメ
ゲーム
吹き替え
バラエティ番組
ラジオ番組
- イマドキッ シーズン2(2009年11月8日 - 2010年4月11日、MBSラジオ)
- パックンたまご(2010年10月8日 - 2011年4月15日、MBSラジオ)
- われらイマドキッ!〜DOKODOKI商品研究所〜(2010年4月24日 - 10月2日、MBSラジオ)
CM・広告
書籍
雑誌連載
ファッションブック
写真集
作品
CD(G☆RACE)
DVD
関連項目
脚注
注釈
出典
外部リンク
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*は複数回の受賞。男性は1992年から、60代以上は97年から、10代は99年から対象 |