「アポロ」(英語: Apollo)は、ポルノグラフィティの楽曲。1999年9月8日にSME Recordsより1作目のシングルとしてリリースされた。
概要
ポルノグラフィティのメジャーデビューシングル。
オリコン週間シングルランキングでは初登場84位[注釈 1]だったが、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(9月13日放送回[1])、『ミュージックステーション』(9月17日放送回[2])への出演、『ここがヘンだよ日本人』へのタイアップ起用が話題を呼び、徐々に順位を上げて最高5位、累計40万枚以上の売上を記録した。
本作の大ヒットによって、当時は"アポログラフィティ"といったバンド名の誤認があったり、「一発屋ではないか?」と囁かれたりしていた[3]。セールス的には後発の1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』よりも売れたため、後にメンバーは「ポルノグラフィティ=アポロのイメージを払拭するのはかなり苦労した[注釈 2]」と振り返っている[3]。
2006年3月29日に12cmマキシシングル盤で次作『ヒトリノ夜』と共に再リリースされた[4]。
収録曲
楽曲解説
- アポロ
- TBS系『ここがヘンだよ日本人』エンディングテーマ。
- 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』の制作終盤に生まれた楽曲で、プロデューサーの本間昭光(ak.homma)が作曲を手掛けている[注釈 3]。本間からの楽曲提供で可能性を模索している中で、制作段階から手応えを感じていた本楽曲がデビュー曲に選ばれたが[3][6]、後にメンバーは「メンバー自身で書いていない楽曲でのデビューにコンプレックスがあった」と当時を振り返っている[7][8]。
- 当初は作詞も本間が担当する予定であったが、インディーズ時代からほとんどの楽曲の作詞を手掛けてきた新藤が「作詞だけはやらせてください」と直訴し[9]、「それまでのライヴハウス用の歌詞ではなく、プロとしての歌詞を書く」という意識のもと、「アポロ計画」をテーマに書かれた新藤の詞が採用された[9][10][11]。
- MVは「異星の滅びた文明からのメッセージ」がコンセプトで[12]、メンバーが宇宙服を着用しているシーンや石室のセットなどが登場する。板屋宏幸が監督を務めており、「ダイアリー 00/08/26」のMVにはメイキング映像が収録されている[12]。
- ライヴや音楽番組で本楽曲を披露する際は、歌詞中の「ラヴ・E・メール・フロム・ビーナスなんて素敵ね」の箇所をライヴ会場やその地名、イベント名、番組名などに変えて歌うことが多い[注釈 4]。
- 音源化には至っていないが、バージョン違いとして「アポロ (広島弁Ver.)[注釈 5]」と「アポロ'04[注釈 6]」が存在する。
- 新藤がパーソナリティを務めるbayfm『カフェイン11』で2008年に行われた「ポルノグラフィティのファンになった曲」の視聴者アンケートでは第1位に、2011年9月に発表されたレコチョク調べ「月にまつわる名曲ランキング」では第8位に選出された[注釈 7]。
- 本作のリリースから15年後の2014年9月に発表された「俺たちのセレブレーション」は月面着陸を題材にしており、歌詞中にも「アポロ」が登場する[20]。また同年に出場した『第65回NHK紅白歌合戦』では初めて本楽曲を披露した[21]。
- 本楽曲にまつわるグッズも多数発売されており、2013年には明治のチョコレート菓子「アポロ」とコラボした「アポログラフィティ」がツアーグッズとして発売された[22][23]。2019年には「みんながチェック入れてる限定の君の腕時計」という歌詞にちなんだG-SHOCKオリジナルモデルが発売された他[24]、アポロ11号の月面着陸50周年を受け、アメリカ航空宇宙局(NASA)との限定コラボグッズがヴィレッジヴァンガードより発売された[25][26]。
- ロマンチスト・エゴイスト
- 1stアルバムのタイトルナンバー。
- 作曲を手掛けたRyo(𠮷俣良)は1998年にポルノグラフィティのプロデューサーを一時期務めており、音源化には至っていないが彼が作曲を手掛けた楽曲は他にも3、4曲存在する。
Additional Musicians
- アポロ
- ロマンチスト・エゴイスト
収録作品
タイトル
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収録作品
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アポロ
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- アルバム
- ミュージックビデオ
- ライヴ映像
- ライヴ音源
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ロマンチスト・エゴイスト
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脚注
注釈
- ^ 彼らの出身地である広島県因島市(現・尾道市)ではかなり話題だったようで、因島を擁する広島県のチャートでは1位だったという。
- ^ この「アポロ」との闘いは2000年の「ミュージック・アワー」の大ヒットによって終止符が打たれた。
- ^ メロディは本間が風呂に入っているときに突然思いついたもので[5]、岡野の滑舌やハイトーンを生かす譜割りとレンジを意識して制作したという。
- ^ 例としては「ラヴ・E・メール・フロム・埼玉なんて素敵ね(さいたまスーパーアリーナ公演)[13]」など。
- ^ フジテレビ系列『LOVE LOVEあいしてる』(2000年3月11日放送回[14])でのスタジオトーク[15]が発展した形で同郷の吉田拓郎が広島弁に訳詞し、『生 LOVE LOVE あいしてる 200回記念スペシャル』(2000年12月2日放送回)で披露された。2006年9月29日に放送された『LOVE LOVE 堂本兄弟10周年生スペシャル!!』と題した『LOVE LOVE あいしてる』と『堂本兄弟』の合同特別番組では、『LOVE LOVE あいしてる』から『(新)堂本兄弟』までのスーパーセッションの総集編をカウントダウン形式で放送。第1位には200回記念スペシャルでの広島弁Ver.の模様が選ばれ、ポルノグラフィティ×LOVE LOVE ALLSTARS×堂本ブラザーズバンドで約6年ぶりに披露された[16]。2016年には広島東洋カープの25年振りのリーグ優勝を祝して開催された『VIVA!真赤激!』でライヴ初披露された[17]。
- ^ フジテレビ系列『僕らの音楽』(2004年9月11日放送回[18])や『FANCLUB UNDERWORLD 2』で演奏されたボサノヴァ調のアレンジバージョン。
- ^ 同ランキングの第6位は2008年に発表した「今宵、月が見えずとも」である[19]。
- ^ a b アルバムバージョンでの収録。
- ^ メドレー内の1曲として収録。
- ^ 特典映像の『SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL』に収録。
- ^ 特典映像の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』に収録。
- ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
- ^ 特典映像の『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』に収録。
出典
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岡野昭仁 (Vo) - 新藤晴一 (Gt) |
シングル |
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オリジナル |
1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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配信限定 |
1.m-FLOOD - 2.Zombies are standing out - 3.フラワー - 4.サウダージ - From THE FIRST TAKE - 5.テーマソング - From THE FIRST TAKE - 6.アビが鳴く - 7.THE DAY - From THE FIRST TAKE - 8.アゲハ蝶 - From THE FIRST TAKE
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参加作品 |
1.Let's try again - 2.それを強さと呼びたい(配信限定)- 3.それを強さと呼びたい 〜2015ver.〜(配信限定)- 4.それを強さと呼びたい 〜2017ver.〜(配信限定)- 5.それを強さと呼びたい 〜2018ver.〜(配信限定)- 6.それを強さと呼びたい 〜2019ver.〜(配信限定)
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その他 | |
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関連項目 | |
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