『THUMPχ [ 注釈 1] 』(サンプ・サンプ・サンプ)は、ポルノグラフィティ の5作目のオリジナルアルバム 。2005年 4月20日 にSME Records よりリリースされた。
概要
オリジナルアルバムとしては前作『WORLDILLIA 』から約2年2か月ぶりのリリース。シングル「シスター 」「黄昏ロマンス 」、本作のリードシングル「ネオメロドラマティック 」「ROLL 」など、全14曲が収録されている。
2人体制になった新生・ポルノグラフィティにとって初のアルバム作品であり、Tama が脱退を表明した2004年6月頃に制作された楽曲を中心に構成されている。
アルバムタイトルは「サンプ・サンプ・サンプ」と読み、日本語 でいう「ドキドキ」を表す。ジャケットに描かれているハート形のキャラクターの名前はTHUMP MAN (サンプマン)で、ジャケットのイラストにはメンバーのシルエットが小さく描かれている。
アルバムとしては前年の『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 』以来、オリジナルアルバムとしては初となるオリコンチャート1位獲得した[ 1] 。
2005年5月から12月にかけて、本作を引っ提げたホールツアー『C1000タケダ Presents 7thライヴサーキット "SWITCH" 』を開催した。
収録曲
全編曲: ak.homma , Porno Graffitti。 # タイトル 作詞 作曲 時間 1. 「Ouch!!」 岡野昭仁 新藤晴一 3:58 2. 「ネオメロドラマティック 」 新藤晴一 ak.homma 3:50 3. 「東京ランドスケープ」 岡野昭仁 ak.homma 5:04 4. 「We Love Us」 新藤晴一 岡野昭仁 4:33 5. 「黄昏ロマンス 」 新藤晴一 新藤晴一 4:52 6. 「Twilight, トワイライト」 岡野昭仁 岡野昭仁 4:56 7. 「ROLL 」 岡野昭仁 岡野昭仁 4:10 8. 「シスター 」 新藤晴一 ak.homma 4:10 9. 「ドリーマー」 新藤晴一 ak.homma 4:26 10. 「社員 on the beach」 新藤晴一 新藤晴一 4:16 11. 「プッシュプレイ」 新藤晴一 新藤晴一 4:02 12. 「うたかた」 岡野昭仁 ak.homma 4:08 13. 「何度も」 新藤晴一 新藤晴一 4:17 14. 「Let's go to the answer」 岡野昭仁 岡野昭仁 4:32 合計時間:
61:14
楽曲解説
Ouch!!
歌詞は女性 目線で、女性からみた男性 の姿、男心や女心が描かれている。
ネオメロドラマティック
17thシングル。表記はないがアルバムバージョンでの収録[ 注釈 2] 。
東京ランドスケープ
東京で生きる人たちへ向けた哀援歌[ 2] 。
ライヴでは2004年の年末に開催した『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』で未発表の新曲として初披露[ 注釈 3] [ 3] 。歌詞は同ライヴのリハーサルが始まってから書かれた[ 3] 。また、歌詞中の「街は東京 大都会 灰色ランドスケープ」の箇所は、ライヴでは会場名や会場の地名などに変えて歌うことが多い(例としては「街は東京 武道館 最高のランドスケープ[ 4] 」「街は代々木 大都会 灰色ランドスケープ[ 5] 」など)。
ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE 』にも収録された。
We Love Us
黄昏ロマンス
16thシングル。表記はないがアルバムバージョンでの収録[ 注釈 5] 。
Twilight, トワイライト
ROLL
シスター
ドリーマー
社員 on the beach
"SWITCH"ツアーのサマースペシャル公演『ポルノグラフテー IN OKINAWA Shine on the beach 』のタイトルナンバー。
タイトルは「社員 」と「SHINE 」を掛けたもの。
サビ のコーラス の高いパート は新藤が担当している。
プッシュプレイ
2004年4月頃には出来上がっていた楽曲で、同年6月頃にはレコーディングも済んでいた[ 9] 。同年末の『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』で未発表の新曲として初披露しており[ 3] 、ライヴ音源が本作のリードシングル『ネオメロドラマティック/ROLL 』に収録された。
スタジアム・ロック を歌った楽曲で、自身初のスタジアムライヴ『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜』でも披露された[ 10] 。また、タイトルの「プッシュプレイ」とは、歌詞にもあるように「(ライブビデオ)の始まりのボタン を押す」という意味がある。
2019年に発表された50thシングル「VS 」には、「あのロッカー まだ闘ってっかな?」という本楽曲の歌詞を思い起こさせる「あの少年よ こっちも戦ってんだよ」というフレーズがある[ 11] 。
2019年9月7日・8日に東京ドーム で開催された『20th Anniversary Special LIVE ”NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜”』ではオープニングナンバーとして、前述の『横浜ロマンスポルノ'06』以来13年ぶりに披露された。また、同公演の本編最終曲「VS」のアウトロ では新藤が「プッシュプレイ」のギターフレーズを奏で、岡野が「あのロッカー まだ闘ってっかな?」と歌い足してライヴを締めくくった[ 12] [ 8] 。
うたかた
何度も
猫の視線を通し、悲しみを携えた現代社会やいくつもの感情が交錯していく人間模様を、シニカル&ロマンチックに描写している[ 2] 。
Let's go to the answer
レコーディングには当時のサポートメンバー5名(小畑"PUMP"隆彦 、野崎森男 、ただすけ、NAOTO、nang-chang)が参加し、スタジオでセッションしていくさまからイントロが始まる。
本作収録曲の中で最後に出来上がった楽曲で、岡野は「この1曲でアルバムがすごく変わった」と語っている[ 13] 。
歌詞中にはそれまでリリースしてきた楽曲のタイトル[ 注釈 6] と、メンバーの故郷・因島 が登場している[ 注釈 7] 。また、歌詞中の「30's」とは30代 を意味している[ 注釈 8] 。
2005年11月に開催した地元の小中高生を対象とした招待ライヴ『ポルノグラフィティ ライブ in 因島市』(高校生の部)では、「因島から出たけど、俺たちはどこにも負けねぇぞって曲を聴いてもらいたいと思います」と新藤が言って演奏が始まった。
Additional Musicians
※野崎真助、三沢またろう、nang-changは本作のクレジット表記に準拠。
収録作品
タイトル
収録作品
Ouch!!
ネオメロドラマティック
東京ランドスケープ
We Love Us
アルバム
ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』
ライヴ映像
黄昏ロマンス
Twilight, トワイライト
ライヴ映像
ライヴ映像作品『7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005』
ライヴ映像作品『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box[ 注釈 10] 』
ライヴ音源
ROLL
シスター
ドリーマー
社員 on the beach
プッシュプレイ
ライヴ映像
ライヴ音源
ライヴアルバム『"NIPPONロマンスポルノ'19〜神vs神〜" DAY1 (LIVE)』
ライヴアルバム『"NIPPONロマンスポルノ'19〜神vs神〜" DAY2 (LIVE)』
うたかた
何度も
Let's go to the answer
関連項目
脚注
注釈
^ 「χ 」はギリシャ文字 であり、表記ができない環境も多いため、「THUMPx」と表記されることが多い。
^ シングルバージョンとミックスが一部異なる。
^ その際、歌詞中の「憧れには近づけてはないけど」の箇所は「アンチテーゼの奪い合いに負けても」となっていた。
^ サマースペシャル公演 『ポルノグラフテー IN OKINAWA Shine on the beach』、SPECIAL LIVE HOUSE公演のみ「Let's go to the answer」が披露された。
^ シングルバージョンよりもフェード・アウトが早く、次曲「Twilight, トワイライト」のイントロと重ねて鳴るように編集されている
^ 登場している楽曲は以下の通り。
^ 発音は「Into」で、歌詞カードには「因島(Intô)」と記載されている。
^ 前年メンバー2人が30代を迎えたことから。
^ 『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019』に収録。
^ a b 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1 』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2 』に収録。
^ a b #20「ホール公演最終日」に一部収録。
^ 特典映像に「東京ロマンスポルノ'09 〜愛と青春の日々〜" at TOKYO DOME [2009/11/28]」として収録。
出典
^ a b “ポルノ、オリジナルアルバムが初の首位!” . ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2005年4月26日). https://www.oricon.co.jp/news/4724/ 2022年4月30日 閲覧。
^ a b “ポルノグラフィティ / サンプ・サンプ・サンプ - CDJournal ”. artist.cdjournal.com . 2021年9月15日 閲覧。
^ a b c 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004 . SME Records . 2005年3月24日.
^ 7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005 . SME Records. 2006年3月29日
^ "ロイヤル ストレート フラッシュ" LIVE IN YOYOGI DAIICHI TAIIKUKAN 2009 . SME Records. 2009年10月28日.
^ a b 20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK. Amuse . 2019年.
^ a b 7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005 . SME Records. 2006年3月29日.
^ a b ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box . SME Records. 2019年12月25日.
^ 『PATi・PATi』2005年4月
^ 横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM . SME Records. 2007年2月28日.
^ “20周年のポルノグラフィティから届けられた遊び心満載の“エール”ーー「VS」を聴いて ”. ぴあ . 2022年3月7日 閲覧。
^ “ポルノグラフィティ、20年を凝縮した東京ドーム公演 “祝祭”にふさわしいステージに ”. Real Sound|リアルサウンド . 2022年3月7日 閲覧。
^ 『PATi・PATi』2005年5月
岡野昭仁 (Vo) - 新藤晴一 (Gt) シングル
オリジナル
1990年代
2000年代
00年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年
2010年代
10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年
2020年代
配信限定
1.m-FLOOD - 2.Zombies are standing out - 3.フラワー - 4.サウダージ - From THE FIRST TAKE - 5.テーマソング - From THE FIRST TAKE - 6.アビが鳴く - 7.THE DAY - From THE FIRST TAKE - 8.アゲハ蝶 - From THE FIRST TAKE - 9.ヴィヴァーチェ
参加作品
1.Let's try again - 2.それを強さと呼びたい(配信限定) - 3.それを強さと呼びたい 〜2015ver.〜(配信限定) - 4.それを強さと呼びたい 〜2017ver.〜(配信限定) - 5.それを強さと呼びたい 〜2018ver.〜(配信限定) - 6.それを強さと呼びたい 〜2019ver.〜(配信限定)
アルバム
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