鹿児島市(かごしまし)は、鹿児島県の中部に位置する市。鹿児島県の県庁所在地であり、中核市に指定されている。
鹿児島湾西岸の市街地から桜島を望む景観がイタリアのナポリからヴェスヴィオ火山を望む風景に似ていることから、「東洋のナポリ」と称される[3]。
概要
南九州地域の主要拠点都市の代表格にあたる都市で、政治・経済・文化・交通の中心地でもある[4][5][6][7]。鹿児島県本土中西部に位置し、古くから島津家による薩摩藩、72万石の城下町として栄えてきた。幕末期には山口県の長州藩とともに薩長同盟を組み、明治維新に大きく貢献するととも西郷隆盛や大久保利通などの政府要人の生誕の地でもある。1889年4月1日に日本で最初に市制を施行した31市の一つで、現在は福岡市、北九州市、熊本市に次ぐ九州第4位の人口を擁する[8]。
1996年に第一期の中核市(1996年度の自治省(現在の総務省)が定めた地方自治法の政令によって)に指定された[9]。2021年4月現在、中核市では船橋市(千葉県)、川口市(埼玉県)に次いで第3位であり、政令指定都市ではない県庁所在地では第1位である。又、国際会議観光都市にも指定されている。本市は、県人口の約三分の一(約35 %)が集中している首位都市でもあり、周辺の自治体と鹿児島都市圏を構成する。中心市街地である天文館地区は南九州最大の繁華街である。アミュプラザ鹿児島や九州新幹線開業以降、鹿児島中央駅周辺も商業地として発展している。
2011年の九州新幹線(博多駅 - 鹿児島中央駅)の全面開業により、福岡市や山陽・関西の各都市からのアクセスが向上し、更なる発展が期待される。一方で元々鹿児島市は地理的要因により地域ブロックの拠点として発展してきた側面もあり、福岡都市圏と短時間で結ばれるようになることで、ストロー効果などのマイナス面も懸念されている。
市勢
- 人口:594,258人(2021年10月現在)
- 自然動態率-0.23% 社会動態率-0.13% 出生率1.4
- 世帯:296,688世帯
- 登録外国人数:3,193人
- 面積:547.58km2
- DID面積:74.59km2
- 可住地面積:249.30km2
- 本土側可住地面積:214.64km2
- 人口密度:1085人/km2
- DID面積内人口密度:6469人/km2
- 可住地面積人口密度:2384人/km2
人口
|
鹿児島市と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
鹿児島市の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 鹿児島市 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
鹿児島市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
444,165人
|
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1975年(昭和50年)
|
496,802人
|
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1980年(昭和55年)
|
547,756人
|
|
1985年(昭和60年)
|
574,672人
|
|
1990年(平成2年)
|
582,252人
|
|
1995年(平成7年)
|
594,430人
|
|
2000年(平成12年)
|
601,693人
|
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2005年(平成17年)
|
604,367人
|
|
2010年(平成22年)
|
605,846人
|
|
2015年(平成27年)
|
599,814人
|
|
2020年(令和2年)
|
593,128人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
地域区分
2007年に鹿児島市が定めた"かごしま都市マスタープラン"では以下のような区分により地域・地区を定義している[10]。面積は2011年1月1日現在、人口は2020年4月1日現在である[11]。所管支所は2020年(令和2年)の「鹿児島市役所支所設置条例」改正後のとおりである[12]。
地域・地区
|
所管本庁・支所
|
人口(人)
|
面積(km2)
|
人口密度(人/km2)
|
市制町村制施行時
|
備考
|
中央地域
|
中央地区
|
市役所本庁
|
287,222
|
48.2
|
5,959
|
鹿児島市
|
|
上町地区
|
鹿児島市、吉野村(一部)
|
竜ヶ水地区は吉野町の一部
|
鴨池地区
|
中郡宇村
|
1934年、中郡宇村が鹿児島市に編入
|
城西地区
|
鹿児島市、伊敷村(一部)
|
- 1911年、伊敷村下伊敷(草牟田)が鹿児島市に編入
- 1920年、伊敷村永吉(原良)、伊敷村下伊敷(玉里)が鹿児島市に編入
|
武・田上地区
|
西武田村
|
- 1911年、西武田村武(天保山)が鹿児島市に編入
- 1934年、西武田村が鹿児島市に編入
|
谷山地域
|
谷山北部地区
|
谷山支所
|
161,140
|
106.8
|
1,509
|
谷山村
|
- 1924年、町制施行、1958年に市制施行
- 1967年、鹿児島市と新設合併し鹿児島市となる
|
谷山地区
|
伊敷地域
|
伊敷支所
|
50,055
|
57.1
|
877
|
伊敷村(一部)
|
1950年、伊敷村が鹿児島市に編入
|
吉野地域
|
吉野支所
|
50,015
|
33.2
|
1,506
|
吉野村
|
1934年、吉野村が鹿児島市に編入
|
桜島地域
|
東桜島地区
|
桜島支所
|
4,021
|
76.8
|
52
|
東桜島村
|
1950年、東桜島村が鹿児島市に編入
|
桜島地区
|
西桜島村
|
- 1973年、町制施行・即日改称
- 2004年、桜島町が鹿児島市に編入
|
吉田地域
|
吉田支所
|
10,095
|
54.8
|
184
|
吉田村
|
- 1972年、町制施行
- 2004年、吉田町が鹿児島市に編入
|
喜入地域
|
喜入支所
|
10,990
|
61.2
|
180
|
喜入村
|
- 1956年、町制施行
- 2004年、喜入町が鹿児島市に編入
|
松元地域
|
松元支所
|
16,938
|
51.1
|
331
|
上伊集院村
|
- 1960年、町制施行・即日改称
- 2004年、松元町が鹿児島市に編入
|
郡山地域
|
郡山支所
|
7,068
|
57.8
|
122
|
郡山村、下伊集院村(一部)
|
- 1956年、下伊集院村の一部と郡山村が合併し町制施行
- 2004年、郡山町が鹿児島市に編入
|
町丁
鹿児島市には2023年(令和5年)現在、町のみが設置されており、「○○町」又は「○○△丁目」と表記される。大字は1911年(明治44年)までは大字として西田、荒田、塩屋が設置されていたが、西田の大半が常盤町、荒田の大半は上荒田町、塩屋は塩屋町(後の甲突町)となり、それ以降は設置されていない。
周辺の町村を編入した際にも合併時に既存の大字の区域を町に置き換えており、2004年(平成16年)の鹿児島郡吉田町・桜島町・日置郡郡山町・松元町・揖宿郡喜入町の編入の際にも既に町として設置されていた牟礼岡一丁目から牟礼岡三丁目を除いた大字は編入時に大字の区域を廃止し、新規に町の区域が設定されている[13][14]。吉田・松元・郡山地区は旧大字名を町に読み替え、桜島・喜入地区は旧大字名を町に読み替えて旧自治体名を冠するが、一部例外もある。
2015年(平成27年)発刊の『鹿児島市史第5巻』によると2014年(平成26年)現在、鹿児島市で最も人口が多い町丁は3万2691人の吉野町であり、次いで1万人台が上福元町、6千人台が下福元町及び中山町(ちゅうざんちょう)、5千人台が鴨池新町、川上町、春山町となっている。
地理
九州の南端部近く、福岡市から南へ約280km、熊本市から南へ約180kmの場所に位置し、鹿児島県内の薩摩半島の北東部および桜島全域を市域とする。鹿児島湾(錦江湾)を望み、桜島などに年間約900万人の観光客が訪れる観光都市でもある。
平野部の大部分が商業地域、住宅地域、工業地域に占められ耕作地域はほとんどない。市街地に近い傾斜地や山間部の多くも宅地開発され団地やニュータウンが数多い。しかし、都市の発展に道路開発が追いついておらず、朝夕はいずれの幹線も渋滞が激しい。市街地が南北に細長いこともあって、とくに谷山地区や吉野方面からの通勤渋滞がひどく、大きな課題となっている。
国道10号線の吉野 - 姶良間沿岸部での総雨量が200mm以上になると通行制限がされる(制限経緯:集中豪雨災害「平成5年8月豪雨」いわゆる「8.6豪雨(8.6水害)」を参照)。そのため、同じく平行して通るJR九州の日豊本線も独自の規定雨量近くに達した場合、運転を見合わせる時がある。
市域中心部の対岸(直線距離約4km)に位置する桜島は、1980 - 90年代に比べればかなり沈静化しているが、2000年以降もなお活発な火山活動を続けており、市中心部にもしばしば降灰する。活火山を抱えながら、これだけの人口規模を有する都市は世界的にも稀である。
火山に近く泉源数が多いため、市内の入浴施設のほとんどが温泉である。詳細については「鹿児島市街地の温泉」を参照。
山岳
桜島(活火山)、城山、多賀山、八重山、花尾山、上宮岳、三重岳、三方塚山、雄岳
河川
甲突川、稲荷川、脇田川、新川、清滝川、永田川、神之川、川田川、思川
島嶼
- 新島
- 桜島の北東部約1.5kmにあり、2004年11月1日に鹿児島郡桜島町が鹿児島市へ編入されて以来、市内で唯一の有人離島であったが、2013年8月までに全住民が島外へ移住したことにより、新島の定住者は一時ゼロとなった[16](※住民基本台帳人口がゼロとなったのは2014年12月以降[17]である)。その後、2019年に移住者が出たことにより再び有人島となった[18]。島へのアクセスとして鹿児島市高免町の浦之前港からの行政連絡船があり、2019年現在でも運航されている[19]。
- 面積:0.13km2 周囲約2km 人口:0人 住所:鹿児島市新島町
緯度・経度
鹿児島市の東西南北それぞれの端は以下の位置となっている[20]。
隣接自治体
気候
温暖で多雨の太平洋側気候を呈する。年平均気温は19℃前後で、真夏日が年間80日前後、夏日は年間160日前後あるのに対して、冬日は年間数日程度であるが、郊外の丘陵地や山間部では明け方に0度を下回る事も少なくない。強い冬型の気圧配置となり西回りで寒気が流れ込む時には東シナ海からの雪雲が入りやすく、雪が降る。積雪は無い年が多いが、2011年1月1日には過去2番目となる積雪25cmを記録するなど、九州の県庁所在地の中で最南端ながら一度に積もる量は多い。しかし、南岸低気圧による降雪はまず無く、暖かい雨となる。大陸からの寒気の影響を受けやすいために、一時的に平年を5度以上も下回る寒さとなることもある。年間降水量は概ね2000 - 2500mm前後と多雨。年間日照時間は約1800 - 2100時間である[21]。
なお、鹿児島地方気象台は1993年に上荒田町から東郡元町へ移転している。近年は温暖化に加え、都市化によるヒートアイランド現象の影響を強く受け、最低気温が急速に上がっている。平年値の上昇率は全国官署地点のなかでもトップクラスである。
鹿児島地方気象台(鹿児島市東郡元町、標高4m)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
23.9 (75)
|
24.3 (75.7)
|
27.6 (81.7)
|
30.2 (86.4)
|
31.7 (89.1)
|
34.5 (94.1)
|
37.2 (99)
|
37.4 (99.3)
|
35.7 (96.3)
|
33.5 (92.3)
|
29.5 (85.1)
|
24.7 (76.5)
|
37.4 (99.3)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
13.1 (55.6)
|
14.6 (58.3)
|
17.5 (63.5)
|
21.8 (71.2)
|
25.5 (77.9)
|
27.5 (81.5)
|
31.9 (89.4)
|
32.7 (90.9)
|
30.2 (86.4)
|
25.8 (78.4)
|
20.6 (69.1)
|
15.3 (59.5)
|
23.1 (73.6)
|
日平均気温 °C (°F)
|
8.7 (47.7)
|
9.9 (49.8)
|
12.8 (55)
|
17.1 (62.8)
|
21.0 (69.8)
|
24.0 (75.2)
|
28.1 (82.6)
|
28.8 (83.8)
|
26.3 (79.3)
|
21.6 (70.9)
|
16.2 (61.2)
|
10.9 (51.6)
|
18.8 (65.8)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
4.9 (40.8)
|
5.8 (42.4)
|
8.7 (47.7)
|
12.9 (55.2)
|
17.3 (63.1)
|
21.3 (70.3)
|
25.3 (77.5)
|
26.0 (78.8)
|
23.2 (73.8)
|
18.0 (64.4)
|
12.2 (54)
|
6.9 (44.4)
|
15.2 (59.4)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−5.7 (21.7)
|
−6.7 (19.9)
|
−3.9 (25)
|
−1.0 (30.2)
|
3.9 (39)
|
9.0 (48.2)
|
15.9 (60.6)
|
16.5 (61.7)
|
9.3 (48.7)
|
2.6 (36.7)
|
−1.5 (29.3)
|
−5.5 (22.1)
|
−6.7 (19.9)
|
降水量 mm (inch)
|
78.3 (3.083)
|
112.7 (4.437)
|
161.0 (6.339)
|
194.9 (7.673)
|
205.2 (8.079)
|
570.0 (22.441)
|
365.1 (14.374)
|
224.3 (8.831)
|
222.9 (8.776)
|
104.6 (4.118)
|
102.5 (4.035)
|
93.2 (3.669)
|
2,434.7 (95.854)
|
降雪量 cm (inch)
|
1 (0.4)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
1 (0.4)
|
2 (0.8)
|
平均降水日数 (≥0.5 mm)
|
10.2
|
10.2
|
13.2
|
11.1
|
10.7
|
16.9
|
12.8
|
12.2
|
11.3
|
8.0
|
8.9
|
9.9
|
135.4
|
平均降雪日数
|
2.1
|
1.6
|
0.4
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.8
|
4.9
|
% 湿度
|
66
|
65
|
66
|
68
|
71
|
78
|
76
|
74
|
72
|
67
|
68
|
67
|
70
|
平均月間日照時間
|
132.6
|
139.3
|
163.2
|
175.6
|
178.2
|
109.3
|
185.5
|
206.9
|
176.4
|
184.0
|
157.7
|
143.2
|
1,942.1
|
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1883年 - 現在)[22][23]
|
旧鹿児島地方気象台(上荒田)・1961 - 1990年平均の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
平均最高気温 °C (°F)
|
12.2 (54)
|
13.1 (55.6)
|
16.5 (61.7)
|
21.3 (70.3)
|
24.7 (76.5)
|
27.3 (81.1)
|
31.4 (88.5)
|
32.2 (90)
|
29.5 (85.1)
|
25.1 (77.2)
|
19.8 (67.6)
|
14.6 (58.3)
|
22.3 (72.1)
|
日平均気温 °C (°F)
|
7.2 (45)
|
8.3 (46.9)
|
11.4 (52.5)
|
16.4 (61.5)
|
20.1 (68.2)
|
23.4 (74.1)
|
27.4 (81.3)
|
27.9 (82.2)
|
25.1 (77.2)
|
20.0 (68)
|
14.5 (58.1)
|
9.2 (48.6)
|
17.6 (63.7)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
2.6 (36.7)
|
3.7 (38.7)
|
6.5 (43.7)
|
11.8 (53.2)
|
15.9 (60.6)
|
20.0 (68)
|
24.2 (75.6)
|
24.5 (76.1)
|
21.4 (70.5)
|
15.3 (59.5)
|
9.6 (49.3)
|
4.4 (39.9)
|
13.3 (55.9)
|
出典:理科年表
|
喜入(1991年 - 2020年)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
23.6 (74.5)
|
23.7 (74.7)
|
26.7 (80.1)
|
29.2 (84.6)
|
32.9 (91.2)
|
34.5 (94.1)
|
36.4 (97.5)
|
37.4 (99.3)
|
36.5 (97.7)
|
33.1 (91.6)
|
28.7 (83.7)
|
25.5 (77.9)
|
37.4 (99.3)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
13.1 (55.6)
|
14.5 (58.1)
|
17.6 (63.7)
|
22.0 (71.6)
|
25.7 (78.3)
|
27.7 (81.9)
|
32.1 (89.8)
|
32.9 (91.2)
|
30.3 (86.5)
|
25.8 (78.4)
|
20.5 (68.9)
|
15.3 (59.5)
|
23.1 (73.6)
|
日平均気温 °C (°F)
|
8.6 (47.5)
|
9.6 (49.3)
|
12.5 (54.5)
|
16.5 (61.7)
|
20.4 (68.7)
|
23.6 (74.5)
|
27.6 (81.7)
|
28.2 (82.8)
|
25.5 (77.9)
|
20.8 (69.4)
|
15.5 (59.9)
|
10.5 (50.9)
|
18.3 (64.9)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
4.1 (39.4)
|
4.9 (40.8)
|
7.6 (45.7)
|
11.4 (52.5)
|
15.6 (60.1)
|
20.2 (68.4)
|
24.1 (75.4)
|
24.6 (76.3)
|
21.7 (71.1)
|
16.4 (61.5)
|
10.8 (51.4)
|
6.0 (42.8)
|
13.9 (57)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−6.3 (20.7)
|
−3.6 (25.5)
|
−1.4 (29.5)
|
2.1 (35.8)
|
6.0 (42.8)
|
12.1 (53.8)
|
17.2 (63)
|
18.2 (64.8)
|
11.5 (52.7)
|
5.8 (42.4)
|
0.7 (33.3)
|
−2.6 (27.3)
|
−6.3 (20.7)
|
降水量 mm (inch)
|
98.9 (3.894)
|
136.8 (5.386)
|
193.2 (7.606)
|
229.9 (9.051)
|
231.2 (9.102)
|
634.5 (24.98)
|
385.2 (15.165)
|
228.2 (8.984)
|
249.8 (9.835)
|
115.0 (4.528)
|
126.4 (4.976)
|
107.5 (4.232)
|
2,765.7 (108.886)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
10.2
|
10.2
|
12.9
|
10.7
|
10.5
|
16.8
|
12.6
|
11.6
|
11.0
|
7.9
|
8.5
|
9.5
|
133.0
|
平均月間日照時間
|
123.8
|
133.1
|
161.7
|
183.1
|
182.1
|
107.3
|
192.4
|
220.1
|
173.9
|
181.1
|
151.8
|
132.7
|
1,938.2
|
出典1:Japan Meteorological Agency
|
出典2:気象庁[24]
|
歴史
「鹿児島」という名の由来は、野生の鹿の子(鹿児)が多く生息していたからとか、多くの水夫(かこ)が住んでいたから、火山を意味するカグという言葉から由来したなど諸説ある[25]。さらに、神話から来たという説もあり現在でもどれが正しいか確定していない。しかし、「カゴ」は崖という意味の古語であり、桜島の四方が崖になっていたので島名を鹿児島(麑嶋)と称する様になり、それが対岸の神社名(鹿児島神宮)として定着し、更には鹿児島郡として郡名に拡大したという説が有力である。
都市としての始まりは、島津家第6代当主島津氏久が東福寺城(鹿児島市清水町)を居城にしたとき(1340年ごろ)とみられる。1549年(天文18年)、フランシスコ・ザビエルが現在の市域に当たる場所(祇園之洲町付近)に上陸し、日本初のキリスト教伝来の地となる。
19世紀の中ごろにはヨーロッパの機械文明を取り入れた研究が進み、第28代当主島津斉彬のもと集成館(現・尚古集成館)事業として反射炉や溶鉱炉が造られ、日本における近代工業化の発祥の地となり、近代日本の黎明期、明治維新において政治家、官僚、軍人など数多くの人物を輩出し、近代日本建設の礎となる。
中心市街地は、薩英戦争による砲撃、西南戦争による戦火、第二次世界大戦の鹿児島大空襲と三度も壊滅的打撃を蒙ったため、城下町としての面影は殆ど残っていない。
発祥
中近世
近現代
沿革
行政区域の変遷
ウィキソースには鹿児島市に関連のある法令の原文があります。
- 変遷表
表中の■は鹿児島市、■は鹿児島市を除く市、■は町を示す。その他の色は村である。
1889年4月1日
|
1889年 - 1910年
|
1910年 - 1930年
|
1930年 - 1950年
|
1950年 - 1970年
|
1970年 - 1990年
|
1990年 - 現在
|
現在
|
鹿児島市
|
鹿児島市
|
1967年4月29日 鹿児島市(新設)
|
鹿児島市
|
鹿児島郡中郡宇村
|
1934年8月1日 鹿児島市
|
鹿児島郡西武田村
|
鹿児島郡吉野村
|
鹿児島郡伊敷村
|
1950年10月1日 鹿児島市
|
北大隅郡東桜島村
|
1897年4月1日 鹿児島郡東桜島村
|
谿山郡谷山村
|
1897年4月1日 鹿児島郡谷山村
|
1924年9月1日 鹿児島郡谷山町
|
1958年10月1日 谷山市
|
鹿児島郡吉田村
|
1972年11月1日 鹿児島郡吉田町
|
2004年11月1日 鹿児島市
|
北大隅郡西桜島村
|
1897年4月1日 鹿児島郡西桜島村
|
1973年5月1日 鹿児島郡桜島町
|
日置郡上伊集院村
|
1960年4月1日 日置郡松元町
|
日置郡郡山村
|
1956年9月30日 郡山町
|
日置郡下伊集院村(一部)
|
給黎郡喜入村
|
1897年4月1日 揖宿郡喜入村
|
1956年10月15日 揖宿郡喜入町
|
- 現在の市域における自治体の変遷図(鹿児島市は紫色)
市域面積及び人口の変遷
年月日 |
区分 |
面積(km2) |
人口(人) |
町数
|
1889年(明治22年)04月01日 |
市制施行 |
14.03 |
57,822 |
47町3大字
|
1911年(明治44年)09月30日 |
第一次編入 |
15.91 |
73,085 |
53町
|
1920年(大正09年)10月01日 |
第二次編入 |
16.73 |
103,180 |
56町
|
1934年(昭和09年)08月01日 |
第三次編入 |
78.25 |
176,900 |
68町
|
1950年(昭和25年)10月01日 |
第四次編入 |
181.54 |
229,462 |
81町
|
1967年(昭和42年)04月29日 |
新設合併 |
279.15 |
385,866 |
91町
|
1970年(昭和45年)10月01日 |
第一次埋立 |
280.72 |
403,340 |
101町
|
1975年(昭和50年)10月01日 |
第二次埋立 |
284.04 |
456,827 |
130町
|
1980年(昭和55年)10月01日 |
第三次埋立 |
288.29 |
503,360 |
185町
|
1985年(昭和60年)10月01日 |
第四次埋立 |
289.07 |
530,502 |
195町
|
1990年(平成02年)10月01日 |
第五次埋立 |
289.44 |
536,752 |
229町
|
1995年(平成07年)10月01日 |
第六次埋立 |
289.60 |
546,282 |
248町
|
2000年(平成12年)10月01日 |
第七次埋立 |
289.79 |
552,098 |
263町
|
2004年(平成16年)11月01日 |
第五次編入 |
546.80 |
605,308 |
322町
|
行政
二役
歴代市長
この節では1889年(明治22年)の市制施行以後の鹿児島市の歴代市長を列記する[34]。鹿児島市と対等合併又は編入合併した市町村の市町村長については当該市町村の記事を参照。
市の行政機関
- 地域区分と市役所支所
- 北部
- 吉田支所:〒891-1392 鹿児島市本城町1696番地
- 郡山支所:〒891-1192 鹿児島市郡山町141番地
- 伊敷支所:〒890-0008 鹿児島市伊敷五丁目15番1号
- 吉野支所:〒892-0871 鹿児島市吉野町3256番地3
- 東部
- 桜島支所:〒891-1415 鹿児島市桜島藤野町1439番地
- 東桜島合同庁舎:〒891-1543 鹿児島市東桜島町863番地1
- 中部
- 本庁(本館・別館・東別館・みなと大通り別館):〒892-8677 鹿児島市山下町11番1号
- 鹿児島中央駅市民サービスステーション:〒890-0053 鹿児島市中央町1番1号鹿児島中央駅西口1階(出逢い杉前)
- 鴨池市民サービスステーション:〒890-0063 鹿児島市鴨池二丁目26番30号 イオン鹿児島鴨池店2階
- 鹿児島市教育総合センター(鹿児島市教育委員会本庁舎):〒892-0816 鹿児島市山下町6番1号
- 西部
- 松元支所:〒899-2792 鹿児島市上谷口町2883番地
- 南部
- 谷山支所:〒891-0194 鹿児島市谷山中央四丁目4927番地
- 喜入支所:〒891-0203 鹿児島市喜入町7000番地
- 消防
- 鹿児島市消防局:〒892-0816 鹿児島市山下町15番1号
- 鹿児島市消防団 (本部):〒892-0816 鹿児島市山下町15番1号 ※事務所管は鹿児島市消防局
- 第一方面隊
- 川内地区:川上分団・吉野分団・吉野東分団・坂元分団・竜水分団・清水分団・大竜分団・名山分団・中央分団・山下分団・城南分団・草牟田分団
- 吉田地区:佐多浦分団・本城分団・本名分団・宮分団・牟礼岡分団
- 第二方面隊
- 川外地区:城西分団・武分団・荒田分団・八幡分団・中郡分団・真砂分団・南分団・紫原分団・宇宿分団・田上分団・西別府分団
- 松元地区:松元分団・石谷分団・東昌分団・春山分団
- 第三方面隊
- 伊敷地区:伊敷分団・西伊敷分団・下伊敷分団・小野分団・武岡分団・犬迫分団・小山田分団・比志島分団・皆房分団
- 郡山地区:郡山中央分団・南方分団・花尾分団・八重分団・西有里分団・郡山岳町分団
- 第四方面隊
- 桜島東地区:湯之分団・桜塚分団・改新分団・黒神分団・高免分団
- 桜島西地区:桜洲分団・桜島中央分団・桜峰分団・赤生原分団・二俣分団
- 第五方面隊
- 谷山地区:谷山分団・宮川分団・山田分団・中山分団・和田分団・平川分団・福平分団・錫山分団
- 喜入地区:瀬々串分団・中名分団・喜入分団・一倉分団・前之浜分団・生見分団
- 病院
- 水道
- 鹿児島市水道局(本局):〒890-0064 鹿児島市鴨池新町1番10号
- 交通(市電・市バス)
- 鹿児島市交通局(本局):〒890-0051 鹿児島市上荒田町37番20号
- 交通(フェリー)
財政
- 当初予算規模(2009年度[35])
- 2045億0600万円(一般会計)
- 1008億0200万円(特別会計)
県の行政機関
- 行政
- 警察
国の行政機関
裁判所
独立行政法人
市内に本庁を設置する他の地方公共団体
議会
市議会
県議会
- 選挙区:鹿児島市・鹿児島郡選挙区
- 定数:17人
- 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:488,084 人
- 投票率:37.31%
候補者名 |
当落 |
年齢 |
党派名 |
新旧別 |
得票数
|
柳誠子 |
当 |
62 |
立憲民主党 |
元 |
13,960票
|
藤崎剛 |
当 |
49 |
自由民主党 |
現 |
12,007票
|
宇都恵子 |
当 |
40 |
立憲民主党 |
新 |
11,259票
|
柴立鉄平 |
当 |
43 |
自由民主党 |
現 |
11,129票
|
岩重礼 |
当 |
44 |
自由民主党 |
現 |
9,780票
|
長田康秀 |
当 |
45 |
自由民主党 |
現 |
9,604票
|
松田浩孝 |
当 |
58 |
公明党 |
現 |
8,165票
|
福司山宣介 |
当 |
64 |
無所属 |
現 |
7,978票
|
寺田洋一 |
当 |
69 |
自由民主党 |
現 |
7,731票
|
宝来良治 |
当 |
54 |
自由民主党 |
現 |
7,666票
|
森昭男 |
当 |
50 |
公明党 |
現 |
7,657票
|
村野俊作 |
当 |
46 |
公明党 |
新 |
7,278票
|
本田静 |
当 |
41 |
自由民主党 |
新 |
6,879票
|
小川美沙子 |
当 |
70 |
無所属 |
新 |
6,871票
|
上山貞茂 |
当 |
60 |
無所属 |
現 |
6,849票
|
平良行雄 |
当 |
63 |
日本共産党 |
現 |
6,819票
|
岩重仁子 |
当 |
49 |
無所属 |
現 |
6,627票
|
森山博行 |
落 |
58 |
国民民主党 |
新 |
4,915票
|
田代芳樹 |
落 |
49 |
日本維新の会 |
新 |
4,875票
|
吉田浩司 |
落 |
40 |
参政党 |
新 |
4,739票
|
外城戸昭一 |
落 |
61 |
自由民主党 |
現 |
4,389票
|
有川博幸 |
落 |
64 |
自由民主党 |
新 |
3,988票
|
安楽英美 |
落 |
53 |
無所属 |
現 |
3,867票
|
山崎太郎 |
落 |
53 |
無所属 |
新 |
2,433票
|
原口武義 |
落 |
47 |
無所属 |
新 |
1,766票
|
大門五郎 |
落 |
70 |
無所属 |
新 |
826票
|
不祥事
- 投票用紙持ち込み事件
2019年4月7日に行われた、鹿児島県議会議員選挙の鹿児島市の開票所で、投票総数が投票者数を10票上回った持ち込み事件が発覚した[36][37][38]。
衆議院
- 鹿児島県第1区
- 選挙区:鹿児島1区(鹿児島市(本庁管内、伊敷・吉野・吉田・桜島・松元・郡山の各支所管内)、鹿児島郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:358,070人
- 投票率:54.10%
当落 |
候補者名 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数 |
重複
|
当 |
宮路拓馬 |
41 |
自由民主党 |
前 |
101,251票 |
○
|
|
川内博史 |
59 |
立憲民主党 |
前 |
89,232票 |
○
|
- 鹿児島県第2区
当落 |
候補者名 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数 |
重複
|
当 |
三反園訓 |
63 |
無所属 |
新 |
92,614票 |
|
|
金子万寿夫 |
74 |
自由民主党 |
前 |
80,469票 |
|
|
松崎真琴 |
63 |
日本共産党 |
新 |
21,084票 |
○
|
経済
| この節には 複数の問題があります。 改善や ノートページでの議論にご協力ください。
- 出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2021年12月)
- 言葉を濁した曖昧な記述になっています。(2021年12月)
|
繁華街・商業地区
2004年頃まで、鹿児島市やその周辺で「街」と言えば「天文館」と通じる程、市内中心部の天文館地区が絶対的な繁華街であった。これは、鹿児島市がその時間距離のために北部九州の影響を受けにくかったこと、また平地が極端に少なく、地価も同規模の都市と比較して割高で中央資本や大型ロードサイド店舗の進出が遅かったことなどの理由による。
しかし、九州新幹線の一部開業を契機とした鹿児島中央駅周辺地区の一体的大規模開発や都市計画用途指定の緩和に伴う郊外型大型店舗の増加によって、天文館地区以外の商業地も発展してきた。九州新幹線開業による北部九州へのストロー効果は限定的であるが、商圏内における鹿児島中央駅周辺地区や郊外大型店舗とのエリア間競争は激化している。
天文館地区
- 鹿児島県下最大の繁華街。天文館地域(その周辺も含む)には南九州地域を管轄する支社を各企業が設置しており、南九州地域の中心地的機能も有する[39][40]。特に飲食エリアの千日町・山之口町は同規模の人口の街では最大級であり、全国でも屈指の夜の街である。
- 「天文館」という地名はエリア全体を指す通称で、島津家25代当主島津重豪がこの地に建てた天体観測所「明時館」の別名に由来する。
- まちの輪郭と特長は、片屋根式アーケードが設置されているメインストリートの「天文館電車通り」を中心に、比較的道幅の狭い全冠式アーケードが迷路のように交わり、細い路地に至るまでカラー舗装され、エリア内は間口の狭い中小規模の雑居ビルがひしめきあい、散策には適した繁華街である。課題としては、同規模の都市に比べ大型複合商業施設が少なく、テナントビルの時代対応も遅れがちであるため、高級ブランド正規直営店などの進出もやや遅れがちであることや、電車通りなどのメインストリートは電線地中化・街灯敷設などの街路整備がほぼ完了しているが、これらに接する文化通りなどの街路や路地では整備途上であることが挙げられる。今後これらの課題を着実に改善すれば、繁華街としての魅力が更に高まることが期待できる[独自研究?]。
- 近況としては、前述の商圏内におけるエリア間競争の激化の影響を受け、天文館・いづろ地区の歩行者通行量が1998年から2006年の8年間でマイナス45.1%という大幅な減少となり、2006年末には映画の灯が消え(2010年4月に復活)、街の中核となっていた老舗ホテル(いわさきホテルザビエル450)の解体更地化や、核店舗の一つであった三越鹿児島店が撤退するという事態となった。三越鹿児島店の後継店舗として2010年4月に複合商業施設マルヤガーデンズが、タカプラ跡には2022年4月にセンテラス天文館が開業するなど天文館復活に向けた取り組みも進められている。なお空き店舗率は、2011年に9.9%に上ったが、2012年には6.6%に改善している。
- なお、国土交通省の都市・地域整備局が2005年(平成17年)にまとめた報告書、中心市街地再生のためのまちづくりのあり方に関する研究[41]では、鹿児島市と旧静岡市が良い例として掲載されている。
- 主な商業施設
- 山形屋・マルヤガーデンズ・タカプラ(2018年閉館)→センテラス天文館・カリーノ天文館・よかど鹿児島・さつま屋・キャパルボホール・NCサンプラザ・ヴィストラルビル(丸善天文館店)・LAZO表参道(核テナント:天文館シネマパラダイス)・城山VIPプラザ
- アーケードおよび通りの総称
- アーケード
いづろ通り・照国表参道通り・天文館通り・天文館本通り・天文館電車通・天文館G3(千日通り)・にぎわい通り・はいから通り・中町コアモール・中町本通り・中町ベルク・ぴらもーる(天神おつきや商店街)・金生通り・納屋通り
- モール
テンパーク通り・ゴンザ通り・七味小路通り・セピア通り・グルメ通り・おつきや東通り・天文館一丁目商店街・呉服町通り
- 歓楽街
文化通り・中町別院通り・中町中通り・中町御堂筋通・銀座通り・プリンス松山通り・船津町通り・松原本通り・天文館文化通り・萩原通り・二本松馬場通り・山之口町中通り(別名・猫のくそ小路[42])・山之口本通り・二官橋通り・樋之口本通り・山之口電車通り・高見馬場通り・山之口本通り・二官通り
鹿児島中央駅地区
- 鹿児島中央駅を中心に、放射状に広がる商業地区。その多くは駅前の青空マーケットや神社の参道の商店街から発展したもので、庶民的な商品や衣料品に強い商店が多い。しかし九州新幹線の開業を契機とした駅施設や県内最大級の大規模商業施設を含めたインフラ・アクセスなどの一体整備により大きく変貌を遂げ、周辺地域の各種再開発構想に大きな影響を与えつつある。以下の商店街や施設および通りから成る。
上町地区
- JR鹿児島駅の北東方向周辺などを、地元では上町(かんまち)と呼ぶ。500年以上の歴史を誇る古くからの商業地である竪馬場(たてばば)、離島や大隅半島への卸問屋街から派生した小川町・易居町(やすいちょう)などの商店街から成る。大型商業施設では、再開発により1990年代前半に完成したアーバンポート21がある。近隣にある通称「名山堀」といった市役所周辺の飲食店街も同エリアに含まれると解釈される場合もある。鹿児島本港の臨港再開発エリアにドルフィンポート(2005年竣工)やNHK鹿児島放送局の新会館(2006年12月竣工)が完成し賑わいを形成していたが、ドルフィンポートが2020年3月に閉業したため跡地開発について市や県で議論が続いている。
- 主な商業施設・商店街
- ドルフィンポート、竪馬場通り商店街・小川町商店街・易居町商店街・滑川朝市・名山堀飲食街
鴨池地区
- 与次郎ヶ浜エリア
- 与次郎1・2丁目と天保山町などを含む臨海部のエリアを指し、もともとは塩田に利用されていた干潟であったが、天保山町は、1930年代にNHK鹿児島放送局の開局、鹿児島水産専門学校(現・鹿児島大学水産学部)の開校により街が開かれる。与次郎ヶ浜地区は1972年の太陽国体(第27回国民体育大会)の競技施設建設のために埋立られたエリアであったが、観光地区条例が制定されていたため、2005年頃まで居住人口がゼロに近かった。しかし条例解除後は九州電力鹿児島ビル、南日本新聞会館も高層ビルを新築移転、県外資本を中心に大規模分譲マンションも増えてその姿を変えつつある。2006年10月にフレスポジャングルパークSC(TOHOシネマズ、半田屋などが入居)が開業したのを皮切りに、米盛病院の開院やアクロスプラザ与次郎の開業など郊外化が進んでいる。
- 騎射場(きしゃば)エリア
- 荒田1・2丁目、下荒田1 - 4丁目、上荒田町付近の商店群の通称。もともとは鹿児島大学周辺の学生街から発展、2023年現在は学生向けの飲食店街を中心にダイニングレストラン、趣味の専門店、ディスカウント店、大型食品スーパー、パチンコ店、高層マンションなどが混在している。若者を客層に狙う業種は必ずこのエリアに出店し、モスバーガーやリンガーハットなども1980年代初頭にこのエリアに鹿児島1号店をオープンしている。
- 郡元(こおりもと)・宇宿(うすき)エリア
- 郡元2丁目、鴨池1・2丁目、鴨池新町、真砂町、真砂本町、東郡元町、宇宿1・2丁目の周辺を指す。鴨池新町は旧鹿児島空港跡地であり、1970年代中頃に日本住宅公団により鴨池ニュータウンが開設された。同時期に郡元には鹿児島ショッパーズプラザ(ダイエー鹿児島店を経て2023年現在はイオン鹿児島鴨池店)が開設され、商業地化が進行した。隣接する騎射場エリアや与次郎エリアとは相互に影響しあっている。歴史の浅い新興エリアながら1983年には鹿児島東急ホテルが開業、1985年にはJA鹿児島県経済連が新築移転、1992年には第十管区海上保安本部・鹿児島地方気象台などが入居する鹿児島第二合同庁舎ビルが完成、1990年代後半には鹿児島県庁・鹿児島県警察本部・鹿児島県議会議事堂が移転と年を追うごとに発展し続けている。同エリアには垂水フェリーの乗場・市電の郡元電停・指宿枕崎線と市電の相互乗換えが可能なJR南鹿児島駅など、公共交通の要衝も多数存在する。ただ幹線道路は、南北を縦貫する幹線を中心に先述の交通渋滞が激しい場所の一つである(国道225号と産業道路の分岐点が存在するため)。
谷山地区(鹿児島市南部)
吉野地区(鹿児島市北部)
近年開発が進んでいる。
本社を置く企業
漁業
スポーツ・文化
スポーツチーム
名物
姉妹都市・友好都市
国内
- 提携都市
- その他
海外
4の都市と姉妹都市・友好都市の関係がある[50]。
- 姉妹都市
- 友好都市
- パートナーシップ協定
- 姉妹都市の名称が付く通り
地域
教育
大学(設置者)
- 国立大学
- 私立大学
- 放送大学
短期大学
- 県立
- 私立
公立高等学校
- 県立
- 市立
私立学校(初等中等)
公立中・高等学校
国立小・中学校
公立中学校
38校
公立小学校
79校
特別支援学校
学校教育以外の施設
- 職業訓練施設
郵便局
無集配郵便局
70局
- 伊敷郵便局
- 鹿児島大平田郵便局
- 鹿児島伊敷台郵便局
- 鹿児島宇宿三郵便局
- 鹿児島永吉郵便局
- 鹿児島下伊敷郵便局
- 鹿児島日当平郵便局
- 鹿児島下荒田一郵便局
- 鹿児島下荒田四郵便局
- 鹿児島下田郵便局
- 坂之上郵便局
- 鹿児島下福元郵便局
- 鹿児島加治屋町郵便局
- 鹿児島鴨池郵便局
- 鹿児島県庁内郵便局
- 瀬々串郵便局
- 生見郵便局
- 前之浜郵便局
|
- 鹿児島吉野郵便局
- 鹿児島菖蒲谷郵便局
- 鹿児島玉里団地郵便局
- 鹿児島原良郵便局
- 鹿児島甲突郵便局
- 鹿児島皇徳寺郵便局
- 鹿児島荒田一郵便局
- 鹿児島荒田二郵便局
- 鹿児島坂元郵便局
- 鹿児島桜ヶ丘郵便局
- 二俣郵便局
- 鹿児島三和郵便局
- 鹿児島山之口郵便局
- 鹿児島紫原一郵便局
- 鹿児島紫原五郵便局
- 鹿児島春日郵便局
- 鹿児島笹貫郵便局
- 鹿児島緑ヶ丘団地郵便局
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- 鹿児島清見郵便局
- 鹿児島小川郵便局
- 鹿児島松原郵便局
- 松元駅前郵便局
- 鹿児島上之園郵便局
- 谷山上福元郵便局
- 鹿児島城西郵便局
- 鹿児島真砂本町郵便局
- 鹿児島星ヶ峯郵便局
- 鹿児島西伊敷三郵便局
- 吉田麓郵便局
- 鹿児島西田郵便局
- 鹿児島西陵郵便局
- 鹿児島西郷団地郵便局
- 鹿児島川上郵便局
- 鹿児島草牟田郵便局
- 平川郵便局
- 鹿児島明和郵便局
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- 鹿児島大黒郵便局
- 鹿児島大明丘郵便局
- 鹿児島大竜郵便局
- 鹿児島慈眼寺郵便局
- 鹿児島池之上郵便局
- 鹿児島中州郵便局
- 鹿児島山田郵便局
- 鹿児島田上郵便局
- 鹿児島唐湊郵便局
- 鹿児島東千石郵便局
- 東俣郵便局
- 鹿児島南郡元郵便局
- 鹿児島南林寺郵便局
- 鹿児島武郵便局
- 鹿児島武岡団地郵便局
- 武岡ハイランド郵便局
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32局
- 卸本町簡易郵便局
- 錫山簡易郵便局
- 向原簡易郵便局
- 花尾簡易郵便局
- 鹿児島花野簡易郵便局
- 一倉簡易郵便局
- 中名簡易郵便局
- 鹿児島七社簡易郵便局
- 鹿児島錦江台簡易郵便局
- 里岳簡易郵便局
- 犬迫簡易郵便局
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- 五ケ別府簡易郵便局
- 鹿児島大学医学部内簡易郵便局
- 四元簡易郵便局
- 鹿児島自由ケ丘簡易郵便局
- 鹿児島小山田簡易郵便局
- 小野簡易郵便局
- 城山簡易郵便局
- 岡之原簡易郵便局
- 石谷簡易郵便局
- 千年団地簡易郵便局
- 鹿児島谷山港簡易郵便局
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- 大園簡易郵便局
- 直木簡易郵便局
- 大峰橋簡易郵便局
- 広木簡易郵便局
- 東開町簡易郵便局
- 新入簡易郵便局
- 浜平川簡易郵便局
- 大原簡易郵便局
- 吉田牟礼岡簡易郵便局
- 和田簡易郵便局
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金融機関
銀行
金庫
組合
交通
鹿児島市は本州方面から続く鉄道・道路が終結、奄美・沖縄航路へ始発する九州南端の総合交通ターミナルとなっており、近代においては県内最大の交通の要衝として発展してきた。これらの背景から、本州北端の青森市と比較されることも多い。特に鹿児島港は古くから対岸の桜島・大隅半島・県内離島及び沖縄航路の要で、これらが都市の拠点性を高め、発展させた要因でもある。
空港
鉄道路線
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 日本貨物鉄道(JR貨物)
- 鹿児島市交通局(鹿児島市電)
バス
- 鹿児島市交通局(鹿児島市営バス) - 2004年11月以前からの鹿児島市域および桜島で運行する。桜島町の編入合併と同時に旧桜島町営バスのバス事業を継承している。
- 鹿児島交通 - 鹿児島県内全域
- 南国交通 - 鹿児島市内・北薩地域
- JR九州バス:北薩線(薩摩郡山駅はバス駅)
コミュニティバス
- 鹿児島市コミュニティバス
- あいばす - 2008年10月21日から吉野地域・谷山地域・喜入地域の3地域7路線で運行開始し、その後2010年10月1日にこれまで運行されていた郡山元気バス、松元ひゃくえんバス、吉田地域巡回バス、谷山さんぽバスを廃止しそれらの路線のあいばすへの置き換え及び伊敷地域への路線新設などを行い、2011年現在は吉野地域(2路線)、谷山地域(1路線)、喜入地域(4路線)、伊敷東部地域(3路線)、伊敷西部地域(4路線)、谷山北部地域(4路線)、谷山南部地域(3路線)、吉田地域(2路線)、松元地域(3路線)、郡山地域(2路線)の10地域28路線が運行されている。(運行委託:吉野地域・伊敷東部地域・吉田地域・松元地域=南国交通/谷山地域・喜入地域・谷山北部地域・谷山南部地域=鹿児島交通/伊敷西部地域=いわさきバスネットワーク/郡山地域=JR九州バス)。
- 廃止路線代替バス - 鹿児島交通・林田バス(現・いわさきバスネットワーク)が廃止した路線の一部を引き継ぐ。
高速バス
鹿児島市と他地域を結ぶ高速バスとして、以下の路線が運行されている。主なターミナルとして鹿児島中央駅、同駅前鹿児島中央ターミナル、天文館、鹿児島本港高速船ターミナルなどがある(路線により発着地は異なる)。
かつては本州方面とを結ぶ夜行高速バスも数多く運行されていたが2016年までにすべて休廃止され、九州島内運行の鹿児島発着の夜行高速バスも2020年までにすべて休廃止されたため、現在は九州島内主要都市や鹿児島県内他都市への昼行路線のみとなっている。
道路
鹿児島市内の通りも参照
高規格幹線道路
鹿児島市を通る高規格幹線道路のうち、高速自動車国道は、九州縦貫自動車道鹿児島線(営業路線名:九州自動車道)及び、東九州自動車道があり、いずれも高速自動車国道の路線を指定する政令において鹿児島市が終点に指定されており、国土開発幹線自動車道の終点としては鹿児島市は最南端となる。東九州自動車道は姶良市の加治木JCTから鹿児島ICまでの区間は九州自動車道に重複する。
国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)は南九州西回り自動車道(鹿児島道路)がある。
地域高規格道路
有料道路
一般国道
県道
鹿児島県の県道一覧を参照
道の駅
港湾
- 鹿児島港:開港約650年の歴史を誇り、南北約20kmの範囲に7つの港区から構成される。都市機能と港湾設備が一体化した南日本一の港湾地帯である。
- 桜島港
- 喜入港:ENEOS喜入基地がある。
旅客を扱う定期航路
- 鹿児島港本港区
- 北埠頭(桜島桟橋)
- 桜島フェリー(24時間運航されている。)
- 鹿児島港(桜島桟橋) - 桜島フェリーターミナル(桜島港、別名:袴腰港)
- 北埠頭
- 南埠頭
- 南埠頭(高速船旅客ターミナル)
- 種子屋久高速船(2012年1月20日に鹿児島商船とコスモラインが共同で設立。):「高速船トッピー & ロケット」
- 鹿児島港 - 指宿港 - 種子島(西之表) ※指宿港に寄港しない便もある。
- 鹿児島港 - 指宿港 - 屋久島(宮之浦) ※指宿港に寄港しない便もある。
- 鹿児島港 - 種子島(西之表) - 屋久島(宮之浦・安房) ※種子島・屋久島の寄港順序は便によって異なる。
- 鹿児島港新港区(新港第二待合所)
- 本港区への移転が検討されている。
- マルエーフェリー:「フェリーあかつき」「フェリーなみのうえ」
- マリックスライン:「クイーンコーラル」「クイーンコーラル8」
- 鹿児島港 - 奄美大島(名瀬) - 徳之島(亀徳) - 沖永良部島(和泊) - 与論島 - 本部港 - 那覇港
- 鹿児島港鴨池港区(通称「鴨池フェリーターミナル」)
-
- 鹿児島港谷山港二区(七ッ島地区)
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観光
名所・旧跡
- 鹿児島城
- 島津氏77万石の居城、別名「鶴丸城」。館造りで天守はなかった。現在は石垣と堀の一部が残る[58]。城門である御楼門が復元されている。
- 仙巌園(磯庭園)
- 明治時代は島津家の本邸となっており、桜島を庭園の一部に取り入れた「借景庭園」となっている。1958年(昭和33年)に国の名勝に指定された[59]。
- 尚古集成館
- 薩英戦争後に集成館事業で建てられた日本初の洋式石造建築物。現在は当時の殖産興業の数々と島津氏800年の展示資料がある。明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業の構成資産の一部である。
- 異人館(旧鹿児島紡績所技師館)
- 薩摩藩時代に外国人技師の宿泊所として造られた。1959年(昭和34年)2月25日に国の史跡に指定され、1962年には建造物として国の重要文化財に指定された[60]。
- 照国神社
- 薩摩藩の名君島津斉彬が祀られている[61]。
- 南洲神社
- 下竜尾町。西郷隆盛他、西南戦争の戦死者が祀られている[62]。
- 花尾神社
- 花尾町。丹後局が祀られている[63]。
- 城山公園
- 頂上は展望台、途中の道筋には西郷隆盛が西南戦争終結前の最期を過ごした「西郷洞窟」などの史跡がある。城山は永年、地元では神聖なる場とされ、一部を除き人の手が加わる事がなかったため、鹿児島市で唯一の原生林や手付かずの自然が多く残っている。
- 私学校跡
- 現存している石積の外塀には西南戦争の城山総攻撃時に出来た弾痕が多数見られる。敷地は国立病院機構鹿児島医療センターとして利用されている。
- 若き薩摩の群像
- 幕末に英国に密航した青年薩摩藩士たちの勇気と功績を称える銅像。JR鹿児島中央駅前の広場に建つ。
- 西郷隆盛銅像
- 市立美術館の近く、国道10号沿い。陸軍大将の正装姿。
- 大久保利通銅像
- 甲突川沿いの高見橋(鹿児島中央駅近く)のたもとにある。
- 五代友厚銅像
- 幕末の薩摩藩士で大阪商工会議所初代会頭。朝日通り、国道58号沿いの泉公園の一角建つ。
- 小松清廉像
- 鹿児島県文化センター(宝山ホール)前に立つ。幕末の薩摩藩士で理知的かつ現実主義で非常に冷静な人物だったといわれる。
- 道路開鑿記念碑
- 「県内の道路網建設の苦闘を後世の人々に申し伝える記念碑」国道225、3、10号基点近くの鹿児島市山下町の中央公園(テンパーク)近くにある。
- 平田靱負銅像
- 薩摩藩の悲劇の家老、江戸幕府の命により難航を極めた木曽川治水工事(堤の造営、宝暦治水事件)を指揮を執る。国道3号沿いの平之町の平田公園に建つ。なお岩崎谷(城山町)には薩摩義士碑文があり平田靫負を含む犠牲になった多く薩摩藩士が奉られている。同所の常夜灯の碑文には東郷平八郎により「義烈泣鬼神(ぎれつきしんもなく)」と書かれている。
- 向田邦子住居跡
- 平之町。幼少期に東邦生命鹿児島支社長として赴任した父の転勤に従って数年過ごした場所で当時の社宅跡、小説『父への詫び状』などで描かれた。
- 坂本竜馬、おりょうの新婚旅行の碑
- 与次郎の天保山公園の近くにあり碑文の袂に竜馬とおりょうの旅姿の小さなレリーフ。新撰組に追われ、小松清廉の支援で薩摩へ逃避行し怪我が癒えるまで滞在。その際、竜馬と恋女房のおりょうは、霧島温泉への湯治以外にも薩摩藩の領内を何ヶ所か物見遊山した。これが「日本初のハネムーン」だといわれる。ちなみに開聞岳の異名「薩摩富士」も遊山の折に竜馬が命名したと伝えられている。
レジャースポット
- 桜島
- 24時間運航の桜島フェリーで行き来できる。以前は大正溶岩の跡と展望台ぐらいしかスポットが無かったが、近年は桜島港の横の「桜島レインボービーチ(人工海岸)」や「恐竜公園」ができた。また2006年3月には赤水採石場跡地(長渕桜島コンサート跡地)に『叫びの肖像』も完成、長渕剛のファンを含め、音楽を愛する若者達の来訪も増えている。国立公園内のため周辺の景観に配慮した桜島限定の溶岩色をしたローソンやファミリーマートもあり、観光に訪れた人たちがよく写真に納める姿が見られる。
- 磯海岸
- 鹿児島市内で唯一の天然の海岸。海と山に囲まれ潮騒や汽笛が聞こえる。夏季は海水浴客、それ以外はウインドサーフィンで賑わう。季節の風物としては「桜島遠泳」のゴール地点になっており、冬場は武道の寒稽古の場などにも利用されている。
- 平川動物公園
- 前身の鴨池動物園は1916年に開園。1973年に鹿児島市平川町に移転した。コアラの家族数は日本一で、何度も出産に成功している。また園内で栽培されているユーカリの木は飼育の餌として利用されている。
- いおワールドかごしま水族館
- 鹿児島本港北埠頭にある、港のシンボル的な建築物。建物は豪州・シドニーのオペラハウスをイメージしたといわれている。テーマは黒潮の恵みを受けた鹿児島周辺の近海魚。ジンベイザメの飼育には実績がある。
- ドルフィンポート(現存せず)
- 本港新町。2005年4月オープン、2020年閉業。総木造二階建で日本唯一の第一種大型商業施設。現在は更地になっており、近隣の緑地でピクニックをする家族も多く見受けられる。
- NHK鹿児島放送局
- 鹿児島港の新放送会館の階上には展望ロビーが設置されている。アンテナタワーは薩摩切子をイメージしている。
- 鹿児島港
- 港町でもある鹿児島のランドマーク。特に本港区は1990年代後半に再開発により整備された。
- 海づり公園
- 鴨池新町にある。釣堀感覚の海つりが楽しめる。
- 鹿児島市立美術館
- 山下町の国道10号沿いの西郷銅像並びにある。黒田清輝などの郷土出身の画家の常設展示以外に二科展などの会場にもなる。
- アミュプラザ鹿児島
- 本館とプレミアム館、AMUWEからなるJR鹿児島中央駅ビルの複合商業施設。店舗数は251店舗。シネコンや観覧車「アミュラン」などがある。
- 天文館むじゃき
- 天文館G3アーケード内の本店は名物のフルーツ入りかき氷である元祖しろくま発祥の店。
- 鹿児島市電と芝生軌道
- 新型車両から古い車両まで色や形、役割が多種多様である。2006年以降、軌道敷を芝生で緑化する作業が行われている。
- 黎明館
- 鹿児島城の本丸跡地に在る。古代から現代までの鹿児島県の自然や歴史の流れや文化風俗に到るまで分かりやすく展示している。
- 甲突川岸
- 平田橋から天保山大橋まで川岸は緑地帯になっており、西郷隆盛や大久保利通など数多くの明治維新の立役者の生家が集中するエリア。
- 維新ふるさと館
- 鹿児島中央駅から徒歩圏の甲突川岸にあり、郷土から出た明治維新の立役者の業績や生涯などを中心とした博物館である。
- マングローブの林
- 指宿枕崎線・生見駅で下車。地元民もあまり知らないので、事前に位置を確認した上で訪れるた方が良い(詳細は鹿児島湾を参照)。
- かごしま環境未来館
- 県民・市民への環境保全活動のPRを図る公共施設。
歴史的・学術的建造物
- 山形屋鹿児島本店[64]
- 大正時代に竣工した鉄筋コンクリート造りの近代的百貨店。
- 重富荘
- 清水町。個人所有だが、元は島津家の別邸の一つであった。庭園は鹿児島湾、桜島を借景としている。明治維新後は華族となった島津家の資産の一つであったが、戦後はお狩場焼きで有名な料理旅館「重富荘」として県内外に知られ、著名人の会食の場にも度々活用されてきた。
- 祇園之洲
- 祇園之洲町。薩英戦争時の砲台設置の為に埋立てられた台場。
- 石橋記念公園
- 浜町。甲突川にかつて架かっていた五石橋のうち、西田橋を含めた3つが移設保存されている。
- 新波止
- 薩摩藩政時代の末期に築造された石組造の防波堤、桜島フェリーターミナル近くの路上に一部現存する。
- 鹿児島港の倉庫群
- 本港区北埠頭の背後地域に多くみられる。20世紀初頭の1906年-1925年ごろにかけて造られた灰色の花崗岩の石組造でこのような様式は鹿児島以外ではあまりみられない、現在は店舗などに活用されるが、うち一部は現役として活躍中。
- 豊産業本社屋
- 泉町の本港区北埠頭近くの海運問屋の社屋で現在でも実際に社屋として使用されている。大正時代末から昭和初年で寄棟の瓦屋根に石目の化粧が施されたコンクリート折衷の建築物。
- 考古資料館
- 照国神社近く、19世紀末(1883年)建造の建築史学的にも貴重な建物。2008年1月現在、建物内部に入ることは出来ない。
- 鹿児島銀行別館
- 山形屋の真向かいにある現在の本店の裏側にある。鉄筋コンクリート造、昭和初年の1918年に竣工。現在では解体されている。
- 南日本銀行本店
- 山下町の電車通沿い、1935年(昭和10年)竣工の鹿児島県内初の近代的な鉄筋コンクリートオフィスビルであるが、国の登録有形文化財に登録されている。外観デザインは当時流行した曲線と流線型が全体的に多用されている。上層階の一部が後年増築されている。
- 鹿児島市役所本館
- 昭和初期の1937年竣工の鉄筋コンクリート建築で、設計監理は国会議事堂を担当した大蔵省営繕管財局工務部。建築様式は、日比谷公会堂、陸上自衛隊市ヶ谷講堂(現存せず)、東京大学安田講堂などと共通点が多い。特徴は建物の背部(山側)にまで丁寧な化粧仕上げが前面同様に施されていることである。
- 照国神社の大鳥居
- 昭和時代初頭の建築。当時としては珍しい鉄筋コンクリート造り。
- 県立博物館
- 照国神社近く、1927年(昭和2年)に九州で初めて鉄筋コンクリート造の中央図書館として建てられた。流線型の外観とコンクリート内壁に施されたスタッコ仕上げの紋様が特徴的である。
- 県政記念館
- 長田町の旧鹿児島県庁跡地、県民交流センターの入口付近に建つ。明治時代末に建築された旧鹿児島県庁本館の一部を移築保存した建物。
- 中央公民館
- 山下町の西郷銅像の近く。竣工当時は鹿児島市公会堂だった。設計者は明治時代の建築家辰野金吾で、1927年に建築された。現在でも現役のホールとして活躍中。
- 県教育会館
- 山下町の中央公園(通称テンパーク)の一角に建つ。昭和初頭の鉄筋コンクリートの建造物で建築デザインや内装仕上げは修作といわれている。
- 鹿児島県立甲南高等学校校舎
- 鹿児島中央駅近く、鉄筋コンクリート造。当時流行した流線型を多用している。現在も内装を改修して使われている。2007年7月に国の登録有形文化財に登録された。
- 鹿児島県立鹿児島中央高等学校校舎
- 市電加治屋町停留場近く、旧制鹿児島一高女校舎として甲南高校校舎と同時代に竣工。アーチ式の開口部を多用している。甲南高校と共に2007年7月に国の登録有形文化財に登録された。
- 鹿児島県立鹿児島工業高等学校の「大煙突」
- 鹿児島市草牟田町の同校敷地内にある。1920年に竣工された煙突部分と台座部分はいずれも耐火煉瓦詰。
- 日本ガス本社
- 1931年竣工の鉄筋コンクリート造。鹿児島中央駅前のナポリ通り沿いにある鹿児島の都市ガス供給者の本社社屋。
- 信号塔
- 高見馬場交差点の一角に建鉄筋コンクリート造りの見張り台は鹿児島市電専用の手動式信号所で昭和20年代につくられた。レールのポイント切替等も手動で可能。完成後、およそ10数年程は人が配置されていたようだ。現在は非常用設備。
- 西郷屋敷
- 磯海岸の近くにある。西郷隆盛が狩りの際に使用したと伝えられる藁葺屋根の木造日本家屋。中に入る事は出来ないが幕末から明治時代にかけての南九州の平均的な民家の特徴がよく出ており、建築に加えて民俗学的資料としても評価に値する。
- 鹿児島ザビエル教会
- 東千石町。歴史的建造物には該当しないがカトリック教会には珍しくコンクリート打ちっぱなしの現代建築の様式をとっている。1999年に新築された。
グルメスポット
- 天文館
- 南九州最大の繁華街、歓楽街。歓楽街の色合いの強い「文化通り」、山之口町の界隈のほか、東千石町の「七味小路」や「グルメ通り」には、薩摩の伝統料理の老舗などの名店が軒を連ねる。
- アーケード内にもむじゃきやうなぎの末吉などの有名店が存在する。
- 『鹿児島味の小径』
- 鹿児島中央駅のアミュプラザ鹿児島の地下1階にある郷土の名物料理を中心にした飲食街。鹿児島ラーメンや元祖氷白熊などが味わえる。
- 山形屋の大食堂[64]
- 最上階の七階にあり桜島を窓越しに眺めながら食事できる。夏季の夜は臨時で涼しいビアホール営業している。
- 名山堀飲食街
- 市役所近くの下町の長屋風の懐かしい飲み屋街。
- 騎射場
- 鹿児島大学近くの飲食街。
- 朝市
- 南国の新鮮食材が一堂に揃い市場内の食堂や露天では格安で美味しいB級の郷土料理が味わえる。鹿児島中央駅前の西駅朝市と鹿児島港の北埠頭、鹿児島駅近くの小川町の滑川朝市がある。
- じゃんぼ餅屋
- 仙巌園内の茶店や国道10号磯街道沿いにある。
温泉スポット
- 古里温泉
- 古里町。桜島に在り、1779年の安永大噴火で湧出。
- 公衆浴場
- 市内の各所に点在する観光向きではないが疲れを癒す手軽なスポット。ほぼすべて温泉が引かれており入湯料は格安である。詳細を鹿児島中央駅の観光案内所で案内している。
展望・ドライブ・散策スポット
- 城山公園
- 城山町。鹿児島市で定番の展望台。
- みなと大通り公園
- 鹿児島市役所前から鹿児島港まで大通りの中央のグリーンベルトは散策路のようになっており、ムーアの抽象彫刻がランドマークになっている。日本の道100選などに選定されている。
- 多賀山公園
- 清水町。鹿児島駅裏手の山で頂上からの眺めがよい。東郷平八郎元帥の銅像がある。
- 長島美術館
- 武三丁目。鹿児島中央駅の西口より車で5分。美術館の庭園からは市街地を見下ろせる。
- 鹿児島県庁の展望台
- 鴨池新町。桜島・鹿児島湾・大隅半島が一望できる。冬場の快晴で空気が澄んでいる日には遠く霧島山系や開聞岳も望める。
- アミュラン
- 中央町のJR鹿児島中央駅駅ビル・アミュプラザ鹿児島の屋上に設置されている大観覧車。一周は約15分で頂上付近の高さはおよそ90m。全てが透明なゴンドラが2基ある。
- 唐湊墓地
- 隠れた展望スポット。高層ビルが林立する鴨池新町方面を中心とした景色が愉しめる。
- 歴史と文化の道
- 鹿児島城前から照国神社の大鳥居前までの歩道の愛称。こぢんまりとしているが、沿道には西郷銅像、市立美術館、黎明館などの観光スポットと鉄筋造りの歴史的建築物が多い。歩道は石畳で舗装されガス灯が等間隔で設置されている。また市立美術館から鹿児島県立図書館までの歩道脇には小さな堀端風の用水池がつくられ多くの錦鯉が放流されており、黎明館横の鹿児島城跡の堀には多くの蓮が自生している。
- ナポリ通り・パース通り・工学部前通り
- 街路樹が並ぶ、中心市街地を代表する大通り。
- 天保山シーサイドブリッジ
- 天保山町。市街地や桜島を展望できる。
- 与次郎・鴨池新町
- 沿道のヤシの木や幅広い道路。
- 谷山臨港大橋
- 東開町。鹿児島湾と城山を背景に市街地中心部が望める。
- 木材港の埠頭
- 東開町。夜になると釣り人達が車で集まるポイントでもある。
- 国道226号
- 指宿温泉へ向う幹線道路で、ヤシの木の街路樹がある。迂回路がないため週末や朝夕や雨天時には渋滞が発生する。
- 八重山公園
- 郡山町。薩摩川内市との境である入来峠の頂上付近にあるキャンプ場。かなり標高が高く天上から遠い市街地を展望できる。市内を流れる甲突川の水源にも近い。
- 県立吉野公園
- 吉野町。緑地帯と桜島の眺めが特徴。春には花見客でにぎわう。
- 牟礼ヶ岡ウインドファーム
- 市北部の丘陵地帯に建つ、市街地に近いウインドファームである。
祭事
宿泊施設
著名な出身者
(※ 太字は故人)
近現代以前の人物
近現代
政治
軍事
経済
学術研究
芸術
スポーツ
芸能
マスコミ
その他
- 白浜ワカ(長寿日本一) ※旧西桜島村(後の桜島町)出身
名誉市民
鹿児島市を舞台とする作品
小説・エッセイ
劇画・コミック
ドラマ・映画
楽曲
関連文献
関連項目
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
- 行政
- 観光
- その他
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注: 順位は令和2年国勢調査時の市域人口による。 |
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