パーセント記号 (%) は、パーセンテージ(百分率)を表すときに使用する記号で、数字の値の後ろに表記することで 100 分の 1 を表す。
同じような記号にパーミル記号 (‰) もあり、この記号は千分率を表し、1000 分の 1 を意味する。また、ほとんど見かけることはないが、10000 分の 1 を意味するパーミリアド記号(‱)も存在する。
イタリア語の「per cento」(100あたり)に由来するとする説。過程が異なるバリエーションがあるが、以下では D.E.スミス による説明を中心にのべる。
古くは専用のパーセント記号はなく、「per cento」から、「per 100」「p 100」「p cento」などと書かれていた[1]。
1425年ごろ、「PC」に「cento」の最終文字「o」を(序数標識「º」のように)小さな丸として添えた記号が現れた[2]。
1650年ごろ、「Cº」の部分が変形し「%」を正立させたような記号になり[3]、さらに「P」が脱落した[4]。
1925年ごろには、斜め線を使った形()が現代的とされた[5]。
このほか、若干異なる次のような説明もある。
「/100」を変形させ、「/1」を1本の線に略して位置をずらし「%」とした[6]。
数字と%の記号の間にスペースを入れる流儀と入れない流儀がある[7]。
パーセントを表す。
漢数字の大字のように、ミスや改竄を防ぐためマイナス記号 (−) の代わりに使われる。
ただしこの記号は「˙/.」や「./.」の形にグリフされることも多く、Unicode では、この用途には別の符号点 U+2052 ⁒ が用意されている。
ASCIIコードに収録されていて入出力しやすいことから、プログラミング言語や CUIシェルなどで、本来の意味を超えて特別な意味を持たせていることがある。
C言語の書式付入出力関数(printf など)では書式指定を示す。たとえば、%d で整数、%c で 1 文字などの出力となる。他の言語でも同様のものが見られる。
剰余の演算子として使用する言語もある。C 言語の例:
int a = 25 % 7;
25 を 7 で割った余り (剰余)の 4 が a に代入される。C 言語では整数型のみだが、Java では実数も扱うことができる。
MS-DOS や Microsoft Windows などでは、標準のコマンドラインインタプリタにおいて環境変数を表す記号として使用されている。
echo %PATH%
「%PATH%」が環境変数 PATH の値に置換された後に echo コマンドが実行されて PATH の値が表示される。
U+0025
1-1-83
%
%
U+066A
-
٪
٪
U+2030
1-2-83
‰
‰
‰
U+2031
‱
‱
U+2052
⁒
⁒
U+332B
1-13-45
㌫
㌫
U+FF05
%
%
¤