単価記号(たんかきごう)とは記号「@」。 JIS X 0208 における日本語通用名称「単価記号」に[1]後に制定された JIS X 0213 においてアットマークと言う別称が加えられた[2]。「a」を丸で囲んだ「ⓐ」とは別字。
「@」は会計において一般に用いられる略記号。例えば「商品7個 @ $2 = $14」(商品7個 各単価2ドル 小計14ドル)のように請求書などに用いられていた。レイ・トムリンソンが電子メールのメールアドレスに用いたので1990年代後半以降に身近な記号になっていった。
ANSI、CCITT、Unicode による文字コード規格では、いずれも「commercial at」(コマーシャルアット)が公式名称である。Unicode はさらに「at sign」を代替名称としている[3]。英語では一般に「at @」あるいは「at symbol」などと呼ばれ、文章中では単に「at」と読まれる。
各言語で、以下のような俗称がある[要出典]。(言語によっては正式名称として扱われている[注釈 1][4])
起源にはいくつかの説がある。
最古の登場は、12世紀のビサンツ帝国の年譜記録者コンスタンティノス・マナセルによる、ある写本の1345年のブルガリア語訳だった(当の写本は今はバチカン図書館にある)。そこでは「アーメン」という単語の「A」の字の代わりに@が登場する[4]。
1448年のスペイン語の文章、1536年のイタリア語の文章、1674年のフランス語の文章に@の印が見つかっている[4]。
たとえば @$300 と書いて、単価(1個の価格)が300ドルであることを意味する。ただし英単語の at の意味は「単価」ではなく「~の値段で」で、単価300ドルは正確には at $300 apiece などという。
CSS(Cascading Style Sheets)では、@規則で使う(@charset "UTF-8";
@charset "UTF-8";
,@media all {p {color: red}}
@media all {p {color: red}}
)など。
現在では、atの代わりに幅広く使われだしており、特に、インターネットの電子メールのアドレスで、ユーザ名とドメイン名を分けるのに使われる。これは、1971年、レイ・トムリンソンが、前述のように単価を表す文字として使われていた@を「このユーザーは、ローカルマシン上(at the local machine)ではなく、他のホスト上(at another host)に居る」と言う意味を込めるために採用したことに始まる[6][4]。
U+0040
1-1-87
@
@
U+FE6B
-
﹫
﹫
U+FF20
@
@
国際電気通信連合は2004年5月3日、国際モールス符号表[12]に@を追加することを承認した。符号は・--・-・[注釈 3]。
¤