ロケーション撮影(ロケーションさつえい、英語: location shooting )とは、映画やテレビなどで、撮影所や放送局の外部で行う撮影をいう。ただし、単語「ロケーション(英語: location)」自体に同じ意味がある(※語源である英語の場合は特に。)。日本語では「ロケ」と略称されることも多い。類義語に「野外撮影(やがい さつえい)」がある。
本項では、「現場の責任者に無許可での撮影」を意味する「ゲリラ撮影」についても解説する。
概要
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撮影用のセットを作成して屋内やスタジオで撮影する方法に対し、実在の風景や場所、店舗など撮影する従来の撮影を区別するためのレトロニムである。ロケーションあるいはロケともいう。ロケを行う場所(ロケ地)を探す行為のことはロケハン(ロケーション・ハンティング)と呼ぶ。
NHK、民放キー局、ドラマ製作会社がある東京都内ではテレビドラマなどの、映画スタジオがある京都市と周辺の京都府亀岡市や八幡市、滋賀県琵琶湖畔などで時代劇映画や2時間ドラマなどの屋外ロケーション撮影などが頻繁に行われている。
なお、実在の建物や風景を利用する場合も、架空の店名に書き換えたり、電柱の住所表記を架空の住所に変えたりするなど、撮影場所に迷惑がかからないよう配慮しているが、かつては実在の店舗などをそのまま利用した撮影が多かった。
映画村など恒久的に設置され、アトラクションとしても利用されているスタジオ施設での撮影も「ロケーション撮影」と呼ばれる場合がある。拠点から離れた場所にセットを作り撮影する事もロケーション撮影と呼ばれる。
ハリウッド映画では大勢のスタッフが滞在し物やサービスを消費することに加え、公開後に観光地となるなど経済効果が生まれることから、現代では国や自治体が支援金の支給や税金の還付、撮影許可の柔軟な対応を行う「インセンティブ」が活発となっている[6][7]。
一部の映画ファンやテレビドラマ・テレビアニメ・漫画のファンの間では、ロケ地を実際に訪ねて歩くことが趣味として行われており、そのようなロケ地紹介サイトも複数ある。このようなファン行為を、一部では巡礼または聖地巡礼と呼ばれるフィルムツーリズムが行われる[8][9]。
ギャラリー
ゲリラ撮影
ロケーション撮影のうち、ロケ地の権利者や責任者の許可や同意を得ずに強行する撮影を、戦争におけるゲリラになぞらえて、日本語では「ゲリラ撮影」という[10][11]。業界では略語「ゲリラ」も通用している[12]。
元来、麻雀用語であるが、「許可無しに、黙って物事を行うこと[13]。」を意味する「だまてん[13]」やその略語である「だま」は「ゲリラ撮影」の上位語に当たる。
脚注
参考文献
- 辞事典
関連項目
外部リンク