本項では、TBSのナショナル劇場(後にパナソニック ドラマシアター→月曜ミステリーシアター)において放送された日本の時代劇『水戸黄門』(みとこうもん)のうち、1983年放送の第14部から1992年放送の第21部までの西村晃が主演したシリーズについて記述する。
放送日はTBSおよび同時ネット局を基準とし、レギュラー・準レギュラーの経験があるゲストは太字で表記する。
「水戸黄門 第14部」(みとこうもん だい14ぶ)は1983年10月31日から1984年7月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全37話(通算418回)。
盛岡藩のお世継ぎ騒動を解決するために旅に出る。事件解決後に諸国を漫遊した後、高松藩を取り潰そうとする柳沢吉保の陰謀があることを名張(第30話)で知り、高松へと向かう。
「水戸黄門 第15部」(みとこうもん だい15ぶ)は1985年1月28日から1985年10月21日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全39話(通算457回)。
第14部の復路、柳沢の陰謀で危機に瀕した福岡藩の娘・綾姫を助け、福岡を目指して旅立つ。
「水戸黄門 第16部」(みとこうもん だい16ぶ)は1986年4月28日から1987年1月19日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全39話(通算496回)。
和歌山の紀州徳川家のお家騒動を解決するため、旅に出る。
「水戸黄門 第17部」(みとこうもん だい17ぶ)は1987年8月24日から1988年2月22日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算522回)。
鳥羽藩取り潰しを画策する吉保の陰謀を粉砕するために、鳥羽へ向けて旅立つ。事件解決後、旅先で知り合った少女・千春を母親に会わせるために四国へと向かう。
「水戸黄門 第18部」(みとこうもん だい18ぶ)は1988年9月12日から1989年5月1日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全33話(通算555回)。
清国を巻き込んだ平戸藩の内紛を解決するため、一行は麗花(お梅)と共に旅に出る。
「水戸黄門 第19部」(みとこうもん だい19ぶ)は1989年9月25日から1990年4月16日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全29話(通算584回)。
庄内藩お世継ぎ騒動を解決するため旅立つ。
「水戸黄門 第20部」(みとこうもん だい20ぶ)は1990年10月22日から1991年10月7日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全48話(通算632回)。
光圀の実子である高松藩主・松平頼常(荻島真一)が、参勤交代に出府してこないという大事が起きる。表向きの理由は病気だが、頼常の病気騒動には何か裏があると確信した光圀は、将軍・綱吉の許しを得て高松へ向けて旅立つ。
「水戸黄門 第21部」(みとこうもん だい21ぶ)は1992年4月6日から1992年11月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全32話(通算664回)。
岡崎藩のお世継ぎ騒動を解決するため、旅に出る。
第16部放送開始10日前の1986年4月18日に放送された『うちの子にかぎって…スペシャル1 金曜日の子供たちへ 水戸黄門と夢の共演!! 京都修学旅行大騒動』(田村正和主演)の中で、事実上の番組の宣伝が行われた。内容は、『うちの子にかぎって…』に登場する小学生が修学旅行先の京都で水戸黄門の出演者と会うというもの。この中で小学生たちが撮影現場に乱入し、教師の石橋徹が止めに入るという場面があり、それを見ていた西村が「あの先生にかぎって」と言うユニークな演出がなされた。この翌年に放送された田村主演の『パパはニュースキャスター』と翌々年に放送された『パパは年中苦労する』では本作のナレーターでもある芥川隆行がナレーションを担当している。
西村と里見は番組降板後、NHK大河ドラマ『炎立つ』で共演している。撮影の休憩時間、里見が西村に対して「ご隠居!江刺は初めてですか?」と声をかける場面もあったという。 また、1992年に西村をはじめとする当時のレギュラー陣がナショナルのジャーポットのCMに出演した(ただし、このCMでは全員ブレザーを着ていた)。
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