岡村 嘉隆(おかむら よしたか〔別名義:岡村 喜隆、岡村 嘉孝〕、1935年[1] - )は、日本の俳優、演出家。
略歴
- 兵庫県明石市生まれ[1]。関西学院大学文学部心理学科卒業[1]。
- 1959年、岡村戯曲研究会結成[1]。
- 1962年、大阪・ミナミを拠点とする劇団「プロメテ」を結成し主宰を務める[1][2]。
- 1965年5月、フランス・ナンシーで行われた世界大学演劇祭に関西学院大学劇研究会と一緒に参加、構成・演出を務めた劇『時の果てに』で審査員特別賞受賞[1]。
- 1965年12月、自らプロデュース、出演共に務めた作品『愛情は深い海の如く』(テレンス・ラティガン作)で大阪文化祭賞受賞[1]。
- 1969年、島之内教会内にプロメテの全面協力の元、島之内小劇場を発足[2]。
- 1969年3月、「1968年度の劇団プロメテの劇団活動」にて、大阪府民劇場奨励賞受賞[1]。同年12月、自らの演出作品『毒薬とオールドミス』(ジョセフ・ケッセルリング作)で大阪文化祭賞受賞[1]。
- 1989年1月、自らの演出作品『エリアンの手記』(山崎哲 作)で大阪新劇団協議会より作品賞と大阪文化祭奨励賞を受賞[1]。
- 1991年5月、それまでの文化芸術の功労を評価され、大阪府知事表彰を受ける[1]。
- 1994年3月、演出作品『マッチ売りの少女』(別役実 作)で大阪文化祭賞受賞[1]。
- その後、松竹芸能タレント養成所、ミヤコ蝶々学園、劇団ひまわり大阪養成所などの設立にかかわり、それぞれにおいて講師を務める[1]。神戸学院女子短期大学、大阪府立看護大学で講師を務める[1]。
- 2006年から2008年の3年間にわたって『作者が紡ぎ出した言葉を楽しむ会』の講義を行う。この講義の内容が2010年に『演出家の目で視た作家と作品』として書籍化[2]。
出演
映画
- 「潤の街」(1989年6月3日) - 源三 役
- 「美味しんぼ」(1996年4月13日)
テレビドラマ
- 「部長刑事」(テレビ朝日)
- 「部長刑事」
- 第1279話「デカと包丁と魚」(1983年4月30日)
- 第1297話「黒い羊が棲む家」(1983年9月3日)
- 第1490話「300人危機一髪!」(1987年5月23日)
- 「新・部長刑事 アーバンポリス24」第274話(1996年5月25日)
- 「西部警察 PART-III」第49話(1984年4月22日、テレビ朝日)
- 「長七郎江戸日記」(日本テレビ)
- 「長七郎江戸日記 第1シリーズ」第45話(1985年1月8日) - ぼたん屋門兵衛 役
- 「長七郎江戸日記 第2シリーズ」第31話(1988年11月15日) - 無楽斎 役
- 木曜ゴールデンドラマ「あなたは妻を救えるか」(1985年8月8日、日本テレビ)
- 必殺シリーズ(テレビ朝日)
- 「暴れん坊将軍」(テレビ朝日)
- 「暴れん坊将軍II」第151話(1986年5月10日) - 吉村良庵 役
- 「暴れん坊将軍III」第126話(1990年9月1日) - 井戸重兵衛 役
- 「暴れん坊将軍IV」第55話(1992年5月16日) - 内藤主馬 役
- 「暴れん坊将軍V」
- 第2話「隠居金千両の行方」(1993年4月10日) - 京山 役
- 第33話「鳶口一本、炎の男道!」(1994年1月8日) - 田辺肥前守是之 役
- 「暴れん坊将軍VI」第49話(1995年12月30日) - 巽屋清右衛門 役
- 山村美紗サスペンス(フジテレビ)
- 「死人が夜ピアノを弾く」(1986年10月6日)
- 「水仙の花言葉は死」(1990年4月23日)
- 東芝日曜劇場「君にささげる歌」(1987年11月15日、TBS)
- 「裸足のシンデレラ」(1988年2月22日 - 3月11日、NHK)
- 「大岡越前 第10部」第9話(1988年4月25日、TBS)
- 男と女のミステリー → 金曜エンタテイメント(フジテレビ)
- 連続テレビ小説(NHK)
- 「純ちゃんの応援歌」
- 第1話・第2話(1988年10月3日・10月4日) - 村長 役
- 第148話・第150話・第151話(1989年3月29日・3月30日・3月31日) - 山本景二 役
- 「おんなは度胸」第132話(1992年9月5日) - 西川 役
- 「ええにょぼ」第75話(1993年6月30日)
- 「わが歌・我愛ニイ」(1988年10月3日 - 10月28日、NHK)
- 「大忠臣蔵」(1989年1月2日、テレビ東京) - 堀内伝右衛門 役
- 「水戸黄門」(TBS)
- 火曜スーパーワイド「和久峻三の祇園のゲイシャ弁護士Ⅱ」(1989年8月29日、テレビ朝日)
- 「月影兵庫あばれ旅 第1シリーズ」第12話(1989年12月22日、テレビ東京)
- 時代劇スペシャル「十三人の刺客」(1990年3月28日、フジテレビ)
- 「花真珠」(1990年4月2日 - 9月28日、日本テレビ)
- 「三匹が斬る!」(テレビ朝日)
- 「続続・三匹が斬る!」第15話(1990年5月17日)
- 「新・三匹が斬る!」第2話(1992年7月23日) - 結城屋徳右衛門 役
- 「神谷玄次郎捕物控」第1話(1990年6月20日、フジテレビ)
- 「参上! 天空剣士」第15話(1990年7月8日、テレビ東京)
「鞍馬天狗」第6話(1990年11月11日、テレビ東京)
- 「名探偵・金田一耕助シリーズ」(TBS)
- 第12作「魔女の旋律」(1991年2月27日)
- 第18作「迷路の花嫁」(1993年9月20日)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 「京都殺人案内」
- 第17作「美人画商の黒いワナ」(1991年3月16日) - 呉服屋 役
- 第20作「雪降る北の港町 小樽の海に泣く女「なぜ結婚しないの」」(1994年3月19日)
- 「京都妖怪地図」第5作(1993年5月15日)
- 「いのちの現場から」(1992年4月6日 - 5月29日、TBS) - 森田 役
- 「闇を斬る!大江戸犯科帳」第6話(1993年4月12日、日本テレビ)
- 「江戸の用心棒」第20話(1995年2月7日、日本テレビ) - 大杉屋 役
著書
- 「演出家の目で視た作家と作品」(友月書房 2010年12月10日発行)
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 「演出家の目で視た作家と作品」185頁、著者略歴 より。
- ^ a b c 「演出家の目で視た作家と作品」1~6頁「岡村嘉隆さんの築いた世界」。
外部リンク