テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ(テレビとうきょうげつようくじわくのれんぞくドラマ)は、テレビ東京系列にて毎週月曜夜9時に放送していたテレビドラマ及び時代劇の作品一覧である。
放送作品
第1期(1969年4月 - 1980年7月)
東京12チャンネル時代の1969年4月に放送開始された『プレイガール』は、お色気ドラマとして大きな話題となり7年続いた。その後は海外ドラマ『特別狙撃隊S.W.A.T.』や『愛のドラマシリーズ』などが放送されていたが、1980年の『ミラクルガール』をもって、この枠でのドラマ放映は一時中断する。
第2期(1986年10月 - 1993年9月)
6年2か月の中断の後、1986年10月に『ドラマ女の手記』がスタートした。これ以降大人向けの単発ドラマシリーズが続いた。ちなみに『月曜・女のサスペンス』放送期間中の1989年10月にテレビ北海道が、1991年4月にTVQ九州放送が開局している。
ドラマ・女の手記(1986年10月 - 1987年9月)
ドラマ・女の四季(1987年10月 - 1988年3月)
エンディングテーマ曲:白井美知代「恋は魔力」
月曜・女のサスペンス(1988年4月 - 1993年3月)
旧東海映画社(現ジャパンビジョン社)が製作した作品。1993年以降は「夏樹静子劇場」に再構成されている。
エンディングテーマ曲:吉野千代乃「帰れないエトランゼ」
「夏樹静子劇場」版(旧東海映画社製作の8作品)でのテーマ曲:河合奈保子「夢の跡から」(オープニング)/キム・ヨンジャ「かんにんや…」(エンディング)
事件の女たち
エンディングテーマ曲:麻生真美子「男だから泣かないで」
特別番組により休止
文豪シリーズ(第1期)
エンディングテーマ曲:常森寿子「Cryptogam」(アルバム「眼」より)
曜日変更の上2時間に拡大して放送
列島縦断事件シリーズ(第1期)
エンディングテーマ曲:陣内大蔵「First Snow」
特別番組により休止
傑作推理受賞作シリーズ(第1期)
エンディングテーマ曲:研ナオコ「悲しみのDance」(1989.4 - 1989.6) / 川嶋みき「Alone」(1989.7 - 1989.9)
女流作家シリーズ(第1期)
エンディングテーマ曲:椎名恵「Crescent」(1989年10月 - 1989年12月) / 清水綾子「もう一度抱きしめて」(1990年1月 - 1990年3月)
列島縦断事件シリーズ(第2期)
エンディングテーマ曲:河合奈保子「霧情」
文豪シリーズ(第2期)
エンディングテーマ曲:常森寿子「Criptogam」
傑作推理受賞作シリーズ(第2期)
エンディングテーマ曲:内藤やす子「夢・旅人」
列島縦断事件シリーズ(第3期)
エンディングテーマ曲:原めぐみ「ひとつひとつに」
女流作家シリーズ(第2期)
エンディングテーマ曲:刀根麻理子「悪の華」
日本列島旅情ミステリー
1992年3月30日 月曜女のサスペンススペシャル「嵯峨野・宇治・須磨 源氏物語殺人事件」原作・高柳芳夫「古都の殺人」 脚本・押川国秋 監督・吉田憲二 キャスト 喜多嶋舞 江守徹 寺田農 中島ゆたか 菊池健一郎 山口崇 辻沢杏子
エンディングテーマ曲:五木ひろし「愛別」
日本怪談名作劇場(再放送)
日本列島旅情ミステリー(再開)
エンディングテーマ曲:五木ひろし「愛別」
女流作家シリーズ(第3期)
エンディングテーマ曲:水原尚子「夜叉」
特別番組により休止
女流作家シリーズ(再開)
エンディングテーマ曲:水原尚子「夜叉」
備考
- 予算上の制約で撮影にビデオ機材が採用された為、フィルム収録の作品は皆無である(「怪談シリーズ」の再放送を除く)。
- このドラマシリーズ以降、日本テレビ系列で放送されていた旧「火曜サスペンス劇場」同様、CM入り前のアイキャッチが導入される。ただし、その際に表示されるのは番組名ではなく、週毎のサブタイトル(作品名)である。また「夏樹静子トラベルサスペンス」シリーズ時代の名残で、オープニング直後の「提供クレジット」部(いわゆる「前提供」)のテーマ曲として「帰れないエトランゼ」(初代エンディングテーマ曲)のイントロが採用されていた(1988年4月 - 1992年3月)。
- 新しいシリーズが開始される都度、オープニングとアイキャッチのアニメーション(CG)が変更されていたが、1992年4月の「日本列島旅情ミステリー」開始時にはメインテーマ曲(オープニング)とジングル音(アイキャッチ)も一新され、同時に音声が従来のモノラルからステレオに変更された。
- 第2期以降(1986年10月 - 現在)に限れば、「艶やかな死神」(1989年7月10日放送分)が記録した15.8%が、テレビ東京月曜21時枠の最高視聴率となっている。
- 北海道旭川市出身の作家・三浦綾子の原作を基にドラマ化された「北国旭川・死の彼方まで」(1991年10月7日放送分)は、テレビ北海道の制作となっているが、テレビ東京も制作に協力しているため、実質的には両局による共同制作番組である。
- 1992年の7月から8月までの約2ヶ月間は「日本名作怪談劇場」(1979年/旧東京12チャンネル)の怪談作品を再放送した。
- 単発特番「プレイガール'92・黒真珠殺人事件」(1992年11月16日放送分)は、片平なぎさがテレビ東京系列で初めて主演した2時間サスペンスドラマでもある。以後、水曜ミステリー9特別企画「黒い骨」(主演)までの約15年間、テレビ東京が制作したサスペンスドラマ番組への片平の出演は途切れている。
- 2010年4月からテレビ東京系列で開始された「グッドチャンネル・女のサスペンス名作選」(再放送)では、「列島縦断事件シリーズ」→「列島縦断トラベルサスペンス」や「女流作家シリーズ」→「特選作家ミステリー」、「文豪シリーズ」→「文豪サスペンス」のように、名称が初回放送時とは異なるものに変更されたシリーズも存在する。
- プロダクションは、「出海企画」「ニユーテレス」「東海映画社」(現:ジャパンビジョン)「スタッフアズバーズ」「にっかつ撮影所」「テレパック」「レオナ」(現:レオナ企画)などの外部制作会社が担当した。
- 系列傘下の「テレビ東京制作」(PROTX)を除けば、同じ制作会社が関西テレビの類似枠に対しても作品の供給を行う事例も見受けられ「月曜・女のサスペンス・スペシャル」のタイトルで不定期に放送されていた2時間拡大回は、原則的に開始時刻が通常回より約1時間繰り上げの20時に設定されていた。ちなみに第1作目の「青函特急から消えた男」(1988年4月4日放送分)は、テレビ東京系列で初めて自社制作された2時間サスペンスドラマであった。
- テレビ東京系列以外での放送も想定して、番組名(オープニング用のタイトルロゴ)から「曜日」を外した状態で作品の納品を行っている制作会社もある。
- 「夏樹静子トラベルサスペンス」作品の内、旧東海映画社が製作した8作品は、同社が同時期に関西テレビの類似枠(旧月曜22時枠)向けに配給した「夏樹静子サスペンス」の20作品と共に、現在の屋号である「ジャパンビジョン」に改称した1993年以降「夏樹静子劇場」に再構成されている為、「女のサスペンス名作選」内での再放送は実施されなかった。但し、「女流作家シリーズ」など番組後期のシリーズでドラマ化された非東海映画社系の作品は「夏樹静子サスペンス」のタイトルで再放送されている。
- 「夏樹静子劇場」版(旧東海映画社系の8作品)では、オープニングとエンディングが独自の素材に差し替えられている。アイキャッチ(関西テレビ作品では非採用)部分も、静止処理が施されたアイキャッチ入り直前の映像をバックにジングル音のみを流す、もしくはアイキャッチそのものを完全にカットするなど、修正が加えられている。また、これは関西テレビ作品についてもほぼ当てはまる事であるが、独自のED素材へ切り替えをスムーズに行う事ができず、本放送時のED主題歌(イントロ)が数秒間流れたり、出演者の台詞が途中から欠損しているものもある。なお、この「夏樹静子劇場」への編入後、元々は2時間番組であった「青函特急から消えた男」は前後2篇に分割されている。
- テレビ東京系列のドラマ番組(現代劇)としては異例の長期(約5年)にわたる放送で、作品のストック化がある程度は達成されていたのにもかかわらず、2010年の春まで自系列でもほとんど再放送されない状態が続いていた(後述)。また、後に参入を果たす定時の2時間サスペンスドラマ枠(現在は「月曜プレミア8」のタイトルで放送中)で放送された作品群に比べ、系列外への番組販売も概して低調であったが、近年は従来の県域局(地上波)に加えて、衛星放送局(BS・CS)などで再放送される機会が増えている。
日本名作ドラマ
第1期(1993年5月 - 1993年9月)
エンディングテーマ曲:大江光「人気のワルツ」
第2期(1993年10月 - 1996年3月)
備考
当初は前後2篇に分割された作品を2週連続で放送していたが、1993年10月25日放送分の「にごりえ」から不定期の2時間ドラマシリーズに移行、開始時刻もそれまで(定時放送時代)より1〜2時間の繰り上げ(作品により異なる)となったため、この時点でドラマ枠としての月曜21時枠は一旦消滅したことになる(1995年5月2日放送分の「若い人」以降、「曜日」の固定も撤廃)。
第3期(1995年4月 - 1997年3月)
『日本名作ドラマ』終了後、バラエティ番組を経て、金曜夜9時に放送されていた時代劇枠との交換により、15年ぶりに連続ドラマ枠が復活した。時代劇→刑事ドラマ→サスペンスドラマ→時代劇と変遷してきたが、フジテレビの月9ドラマの牙城を崩せず、1997年の『編笠十兵衛』を最後に撤退した。以降は再びバラエティ枠となったが、2020年4月からは2時間ドラマを中心とした単発特別番組枠『月曜プレミア8』が放送されている。
再放送
現在
- BSイレブン:2013年春の改編で設置された定時のドラマ枠「土曜サスペンス」(当初は毎週土曜11:00 - 12:00であったが後に毎週土曜15:00 - 16:00に変更)で、「夏樹静子トラベルサスペンス」作品(「夏樹静子劇場」版)を含むテレビ東京旧月曜21時枠のサスペンス作品が、関西テレビの旧月曜22時枠やテレビ朝日の旧傑作推理劇場枠で放送された類似作品と交互に再放送されている。本放送時と同じ素材(「夏樹静子~」以外の作品)を放送する際は、「曜日」の不整合を解消する目的でBSイレブン側が作成した一枚画(「土曜サスペンス」)で元の番組名(「月曜・女のサスペンス」)が被せ処理(OP冒頭の数秒間)される。
- 歌謡ポップスチャンネル(CS・CATV向け局):毎週木曜日(25:30 - 26:30)に「インターローカル・ドラマアワー」のタイトルで放送中。ch本体は視聴契約が必要な有料放送であるが、インターローカルTVが供給している番組(ドラマアワーを含む)にはスクランブル信号がかけられていない為無料で視聴できる。
- ファミリー劇場・ホームドラマチャンネル他(CS・CATV向け有料専門局):「女の四季」・「女のサスペンス」作品などを不定期に放送。過去には岸田今日子主演「大いなる幻影」(1989年)の様にSP回用の作品がホームドラマチャンネルで放送された事もある。
過去
- テレビ東京系列(6局同時ネット):2010年春の改編で新設されたテレビ東京系列の帯枠「グッドチャンネル・女のサスペンス名作選」(月〜水 11:30 - 12:27)で、4月5日から9月29日まで「月曜・女のサスペンス」時代の計71作品が再放送された(初回放送時と異なり、聴覚障害者向けの字幕放送も実施)。再放送の開始に合わせる形でOPのアニメーションが女流作家シリーズ第2期のそれを基調とした全作共通の「名作選」バージョンに変更(被せ処理で対応)されているが、メインテーマ曲(OP)とCM入り前のアイキャッチ、ED主題歌などは初回放送時と同じもので据え置かれている。
- BSジャパン(土 20:00 - ):2010年10月から12月までの約3ヵ月間、地上波の「女のサスペンス名作選」で放送された12作品を放送(字幕放送は無し)。初回放送終了後、平日の帯枠でベルト放送されたり、連続ドラマ作品の放送開始日を調整する為の「クッション番組」として不定期に放送された事もある。拡大SP回のBSジャパンでの再放送は開局以来皆無であり、単発ドラマ(2時間枠)の再放送は地上波との共同制作枠(BSでは日曜21時枠)で放送した2001年以降の作品にほぼ限定されている。
- BSイレブン:坂口良子主演の2時間SP「愛は死のメッセージ」(1989年)を単発ドラマ用の2時間枠(毎週日曜20:00 - →映画枠に変更)で再放送(2012年5月13日・2012年6月24日)。現在放送中の1時間版とは異なり、OPの加工(番組名の差し替え)は行われず、本放送時ほぼ同じ状態でオンエアされた。ちなみにBSジャパンでは毎週日曜日(21:00 - )に水曜ミステリー9(BSミステリー)第2期の作品を再放送している為、21時台に限り同じテレビ東京系列(地上波)で過去に放送されたドラマ作品が裏表で対峙する形となった。
- 京都放送:「土曜深夜サスペンス」枠(土 24:00 - )で、「夏樹静子トラベルサスペンス」作品が「夏樹静子劇場」にタイトル差し替えの上、関西テレビ制作の1時間サスペンスの「夏樹静子サスペンス」作品と共に再放送されていた。
- 広島テレビ:「ドラマ傑作選」(日 26:20 - )枠で「夏樹静子トラベルサスペンス」作品を。ただし京都放送同様、「夏樹静子劇場」に再構成されている為、関西テレビ作品との交互放送であった。
- あいテレビ(愛媛県のTBS系列局):テレビ東京系列での放送は既に終了していた1990年代後期、週末午後のローカルセールス枠で、「女のサスペンス」が関西テレビ作品と共に不定期放送されていた。また、単発特番の「プレイガール'92」を、平日の午後に設けられていた2時間ドラマ用の再放送枠で放送したこともある。
- 南海放送(愛媛県の日本テレビ系列局):2005年の春から約4年間、「ドラマスペシャル」枠(平日 9:55 - )内で、「女のサスペンス」・「女の四季」が関西テレビ作品や韓国ドラマなどと共にベルト放送されていた(OPアニメーションはカット)。
テレビ東京系 月曜21時枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (第1期)
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テレビ東京系 月曜21:55 - 21:56枠(1969.4 - 1974.9) |
名画劇場 (21:00 - 21:56)
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テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (第1期) 【1分縮小して継続】
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天気予報(21:55 - 22:00) 【1分拡大して継続】
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テレビ東京系 月曜21:54 - 21:55枠(1974.10 - 1975.9) |
テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (21:00 - 21:56)
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テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (第1期) 【更に1分縮小して継続】
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天気予報 (21:54 - 22:00) 【更に1分拡大して継続】
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テレビ東京系 月曜21時台前半枠(1986.10 - 1993.9) |
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テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (第2期)
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テレビ東京系 月曜21時枠(1995.4 - 1997.3) |
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テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ (第3期)
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テレビ東京系 グッドチャンネル 月 - 水曜日 |
(枠設立前に付き無し)
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女のサスペンス名作選
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