大和田獏

おおわだ ばく
大和田 獏
本名 大和田 芳朗
生年月日 (1950-10-13) 1950年10月13日(74歳)
出身地 日本の旗 日本福井県敦賀市
身長 170 cm
血液型 AB型
職業 俳優司会者
活動期間 1973年 -
配偶者 岡江久美子1983年 - 2020年死別)
著名な家族 大和田伸也(兄)
大和田美帆(娘)
五大路子(義姉)
事務所 スタッフ・アップ(2023年2月まで)
トム・プロジェクト(現在)
公式サイト 大和田獏プロフィール
主な作品
テレビドラマ
たんぽぽ
長七郎天下ご免!
野々村病院物語II
バラエティ番組など
連想ゲーム
ワイド!スクランブル
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大和田 獏(おおわだ ばく、1950年昭和25年〉10月13日 - )は、日本俳優司会者タレント。本名、大和田 芳朗(おおわだ よしろう)。トム・プロジェクト所属。妻は女優岡江久美子(2020年に死別)。

来歴・人物

福井県敦賀市出身。

高校2年生の時に、愛知県名古屋市にある名古屋市立菊里高等学校に転入し卒業。名古屋市立大学経済学部に進学する[1][2]

大学卒業後はテレビ局への入社を志していた。就職活動中に中部日本放送(現・CBCテレビ)を訪れた際に、同局のドラマに出てみないかとCBCのプロデューサーにスカウトされる。獏は「断ったら就職に響くだろう」と思いその話を受け入れた。しかし、肝心のCBCの採用試験は不採用だった。その後も就職活動がうまくいかず進路に迷っていた時に、人から役者をやりなさいと言われたことで役者の道を目指すこととなる[2]

1973年に放送のテレビドラマ『こんまい女』への出演で、芸能界デビュー。その際、同ドラマの脚本家である花登筺から、「夢を食べて夢のある大きな役者になれるように」という意味で「」という芸名を与えられた[3]

橋田壽賀子石井ふく子が携わった作品にはたびたび起用された。

1983年、『連想ゲーム』での共演がきっかけで交際していた女優の岡江久美子と結婚[4]。同年8月、長女の美帆が誕生。

1998年から2009年までの11年間は『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)の司会を務めた。期間中、妻が他局であるTBSテレビの『はなまるマーケット』で司会を務めており、夫婦で別々の局の帯番組に時間差でレギュラー出演していたことで話題となった。

2006年、長年所属したたむらプロから、妻・岡江や娘・美帆が所属するスタッフ・アップグループへ移籍した。

2020年、妻の岡江が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎で死去。同年9月、娘の美帆の勧めでインスタグラムを開始[1]

2023年、2月末で16年在籍したスタッフ・アップグループを退所し、トム・プロジェクトへの移籍を発表した[5]

エピソード

  • 俳優として出始めの頃、既に俳優として成功していた兄の伸也から、当時高価だった電話機と加入料・基本料をプレゼントされた。役者の仕事は待つ身で、過去に伸也は連絡がつかなくて仕事を逃してしまった事があり、獏にはそうなって欲しくないとの思いがあった。実際、この電話のおかげで連想ゲームの出演が決まっている。現在も、獏の電話の名義は伸也のままになっている。
  • 前述の通り本名は「芳朗」であるが、自身の兄弟や妻・岡江、親からも「獏ちゃん」「獏さん」と呼ばれている。娘の美帆に至っては、12歳(小学校6年生)になるまで父親の本名が「獏」だと思い込んでいた[6]
  • 連想ゲームでは檀ふみと数々の名勝負を展開。「檀さん、大和田さん、檀さん」という名フレーズも生まれた[7]
  • 1999年7月21日、家族と外出中に自宅が落雷の被害を受けた。帰宅すると、周辺の家々の中で大和田家だけが停電していた[8]。落雷により電気メーターから火災が発生したが、近隣住民の消火作業により、獏が帰宅する前に鎮火した[9]
  • 兄・伸也や妻・岡江同様、大の巨人ファン。
  • 「獏」という名の店があると家族でその店に赴く。
  • 家では娘・美帆に対しシビアな教育をしていた一方、仲が良くかつダジャレを言うのが大好きだという[10][11]
  • 新婚時代は、妻の岡江と喧嘩するなど、亭主関白ぶりを発揮したかなりの短気の性格で、浮気疑惑も出たが、本人は否定している[12]
  • 1980年代野沢直子が大和田獏の名前を連呼する歌「おーわだばく」を歌っている。
  • 学生時代を名古屋で過ごしたこともあり、味噌カツが大好物である[4]

家族

獏は、敦賀商人・大和田荘兵衛の子孫にあたる[13]。父親の勝は敬虔なクリスチャンで、母親である大和田恭子(1923〜2021)は天真爛漫な人物だったとされる。勝は若い頃に大和田一族が経営する大和田銀行を辞め、満州に渡って製粉会社に勤める。そして嫁探しに福井県に一時帰った後に恭子と出会い、満州へ連れ帰って結婚したとされる。その後敦賀に戻って伸也や獏を育てることになるが、実家は敦賀から名古屋へ移っている[2]

兄は同じく俳優の大和田伸也と、満州生まれで日本聖公会中部教区の執事として、かつて名古屋聖マルコ教会、名古屋聖ヨハネ教会の牧師補を歴任し、書店「ブックショップ大和田」を経営していた大和田康司。また姉がいる。妻は女優の岡江久美子2020年4月23日に死別)。長女は女優でタレントの大和田美帆。兄嫁は女優の五大路子。甥(伸也・路子夫妻の長男、次男)は俳優の大和田悠太大和田健介

1981年NHK大河ドラマおんな太閤記」では兄の伸也と共演。木下勝俊小早川秀秋兄弟を兄弟で演じた。2010年9月27日放送の『芸能人カラオケ年の差グランプリ!!見せる聞かせる名曲ギャップショー』(TBS)では伸也、娘・美帆の対戦時にサプライズゲストで登場し、3人が初めて共演する格好となった[14]。2011年1月9日放送のトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ)では自身と美帆、伸也とその長男の悠太の4人が共演することになった[15]

出演

テレビドラマ

舞台

  • 新春戦国鍋祭〜あんまり近づきすぎると斬られちゃうよ〜(2011年) - 柴田勝家
  • 大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ〜(2012年) - 大石内蔵助
  • 歳末明治座 る・フェア 年末だよ!みんな集合!!(2013年12月21日 - 24日、明治座) - 九条兼実
  • かへり花(2024年9月2日 - 8日、俳優座劇場[17]
  • おばぁとラッパのサンマ裁判(2025年2月3日 - 24日、紀伊國屋ホール 他)[18]

映画

テレビアニメ

劇場アニメ

人形劇

ラジオ

情報番組

期間 番組名 役職
就任時期不明 1989年6月 パソコンサンデーテレビ大阪
テレビ東京系列にて放送
司会
1987年10月 1998年9月 午後は○○おもいッきりテレビ日本テレビ 不定期出演
1989年4月 2007年3月 獏さんのひゅーまんテレビ(テレビ東京) 進行役
1998年10月 2009年9月 ワイド!スクランブルテレビ朝日 メインキャスター
2019年4月 2020年9月 くすぐるテレビ愛知 MC

ドキュメンタリー

  • いのちのいろいろ(2012年4月3日 - 、日本テレビ) - ナレーター
  • ぐるり一周!鉄道旅 大和田獏と行く知られざる韓国(2012年11月9日、BS朝日) - ナビゲーター
  • 大和田獏のぐるり台湾!鉄道絶景旅 知られざる鉄道遺産を求めて(2013年4月6日、BS朝日) - ナビゲーター
  • 大和田兄弟のぐるり鉄道旅!(BS朝日) - ナビゲーター
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!〜タイ王国 知られざる絶景と世界遺産〜(2014年1月6日)
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!〜ベトナム縦断2000km〜(2014年6月8日)
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!〜マレーシア知られざる絶景と世界遺産〜(2015年2月8日)
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!〜魅惑の台湾・・・美味と感動、絶景百景〜(2015年5月10日)
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!香港〜マカオ〜絶景百景!世界遺産30制覇の珍道中〜(2015年11月8日)
    • 大和田兄弟ぐるり鉄道旅!〜スイスの絶景をめぐる 世界遺産とアルプス〜(2016年8月14日)

バラエティ

CM

音楽

シングル

発売日 規格 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲
CBS・ソニー
1979年10月 EP 06SH-618 A コーヒー・ブラウン[注釈 1] 伊藤アキラ 井上忠夫
B 日暮れ公園

脚注

注釈

  1. ^ ポッカコーヒー」CMソング。

出典

  1. ^ 大和田 獏|スタッフ・アップ グループ オフィシャル ウェブサイト”. www.staff-up.net. 2022年11月25日閲覧。
  2. ^ a b c 瑞山会 会報第34号”. 名古屋市立大学経済学部同窓会・瑞山会編集部. 2022年11月25日閲覧。
  3. ^ 週刊テレビ番組(東京ポスト)1984年5月18日号「芸名由来記」54頁
  4. ^ a b 大和田獏さん&矢口高雄 「釣りキチ三平/classic」44号&45号
  5. ^ 福井県出身の俳優、大和田獏さん所属事務所を2月末で退所 インスタで報告”. www.fukuishimbun.co.jp. 2023年4月2日閲覧。
  6. ^ “【エンタがビタミン♪】小6まで父の名を知らなかった。近所に「助けて下さい!」と叫ぶ少女。個性溢れる大和田獏一家。”. Techinsight. (2011年1月27日). https://japan.techinsight.jp/2011/01/owadabaku-miho-episode.html 2015年9月11日閲覧。 
  7. ^ 「日本照らした“物知りお母さん”岡江久美子さん、愛された庶民派の主婦感覚」スポーツニッポン2020年4月25日
  8. ^ "雷さまにご用心 対策最前線". サキどり↑. 21 June 2015. NHK総合. 2015年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  9. ^ 2015年6月21日放送 8:25 - 8:57 NHK総合 サキどり↑”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2015年9月11日閲覧。
  10. ^ 2014年11月3日放送 19:00 - 20:54 日本テレビ 有吉ゼミ”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2014年11月3日). 2015年9月11日閲覧。
  11. ^ さんまのまんま 2012年8月18日(土) 13:56~14:25”. Gooテレビ. Goo (2012年8月18日). 2015年9月11日閲覧。
  12. ^ 婦人公論 2006年11月7日号 p.20〜23
  13. ^ ファミリーヒストリー2017年12月6日放送)。
  14. ^ 2010年9月27日放送 19:00 - 20:54 TBS 芸能人カラオケ年の差グランプリ!!見せる聞かせる名曲ギャップショー”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2010年9月27日). 2015年9月11日閲覧。
  15. ^ 2011年1月9日放送 7:00 - 7:30 フジテレビ ボクらの時代”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2011年1月9日). 2015年9月11日閲覧。
  16. ^ “中村倫也主演「ハヤブサ消防団」満島真之介、古川雄大、岡部たかしら新キャストが解禁”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月2日). https://natalie.mu/eiga/news/526989 2023年6月2日閲覧。 
  17. ^ トム・プロジェクト30周年、第1弾は小笠原響×日向十三の“不条理喜劇””. ステージナタリー. ナターシャ (2024年5月21日). 2024年5月22日閲覧。
  18. ^ サンマへの不当な関税撤廃を求め…「おばぁとラッパのサンマ裁判」に柴田理恵・太川陽介ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年10月8日). 2024年10月9日閲覧。
  19. ^ ブルーヘブンを君に オフィシャルサイト

外部リンク