株式会社テレパックは、日本のテレビ番組制作会社。TBS・電通・渡辺プロダクションが共同出資で設立。主要株主は電通、TBSホールディングス。
主に、TBSテレビ系列で放送されるテレビドラマを制作している。
1968年から翌年にかけて、日本におけるカラーテレビ台数は、150万台から350万台という驚異的な伸びを見せた[2]。このような急速なカラー化の動きに対応して、テレビ局はカラー対策に設備投資など膨大な費用を計上した[2]。しかもこの1968年には、各系列ともUHF局の開局が相次いだため、東京のキー局の懐具合は、いずれも厳しいものだった[2]。そこで各局はそれぞれの現況に合った経営の合理化を推進することになった[3]。
1970年1月、TBSでは従来から番組面で交流の深かった木下恵介監督を中心にして「木下恵介プロダクション」を設立してドラマを外注することになり、2月にはスタジオドラマの草分け的存在の石川甫プロデューサーを社長にドラマ制作集団「テレパック」が結成された[3]。また同月には、局内制作に限界を感じた現場スタッフが機を同じくしてTBSを退社し、その退職金を資本にして「テレビマンユニオン」も誕生した[3]。
テレパックは、TBSテレビ専属のテレビドラマ制作会社として、『肝っ玉かあさん』や『ありがとう』、『あんたがたどこさ』、『三男三女婿一匹』、『野々村病院物語』、『男女7人夏物語』、『男女7人秋物語』、『こちら本池上署』、『西村京太郎サスペンス』、『浅見光彦シリーズ』、『探偵 左文字進』といったヒット作品を数多く制作。ことに『ありがとう』の第2シリーズ(石坂浩二の医師と水前寺清子の看護婦との恋物語)は、53%という高視聴率を打ち立てた[3]。
設立当初は、『肝っ玉かあさん』や『ありがとう』に代表されるホームドラマの制作が中心であったが、1980年代は『男女7人夏物語』に代表される恋愛ものや『西村京太郎トラベルミステリー』に代表されるサスペンスもの(主に紀行・人情もの)の制作を主軸とし、1985年9月頃までフジテレビの『意地悪ばあさん』など『月曜ドラマランド』の制作に関わっていたが、10月以降、共同テレビジョンの制作に変更となったため、中山和記や星田良子ら一部のスタッフが共同テレビに移籍した[4]。2時間ドラマが全盛の頃は、TBS『月曜ドラマスペシャル』『月曜ミステリー劇場』『月曜ゴールデン』『月曜名作劇場』(『浅見光彦シリーズ 』『十津川警部シリーズ』)・テレビ朝日・朝日放送『土曜ワイド劇場』(『おばはん刑事!流石姫子』『混浴露天風呂連続殺人』)などの制作に携わったが、2時間ドラマが終了したため、近年は東海テレビ放送の『オトナの土ドラ』などの連続ドラマを制作。さらにTBSテレビに限らず、NHK、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京や準キー局の毎日放送、朝日放送、読売テレビ、さらには在名局(中部日本放送(2014年以降はCBCテレビに分社化)、東海テレビ放送)が制作するテレビドラマやバラエティ・情報番組の企画・制作及び制作協力の他、大手企業のコマーシャル制作も手掛けている。
テレパック制作のTBSドラマでは、演出にテレパックのスタッフのみならずTBSテレビのスタッフも制作に参加することが多い[注釈 1]。
1970年代の『ありがとう』などからビデオ収録のドラマを制作している。
エグゼクティブプロデューサー
ゼネラルプロデューサー
プロデューサー
演出
プロデューサー兼演出
制作補/演出補
TBSホールディングス
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