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(2023年5月 )
Gガイド (ジー・ガイド、G-GUIDE )は、ジェムスターTVガイド・インターナショナル・インク の独自技術に基づき、日本において株式会社IPG が提供する電子番組ガイド (EPG) サービスである。
ジェムスターの技術に基づいたEPGサービスは世界各国で提供されており、Guide Plus+(ヨーロッパ)、Guide Plus+ Gold(アメリカ)等と同様のサービスである。
概要
2018年4月現在、Gガイドの番組表は、地上デジタル放送 ・BS・CS110度デジタル放送 の番組表 に対応している。また、地上波 による放送と、衛星放送 による放送に大別される。
地上波Gガイド
1998年 サービス開始。現在、通常、JNN 系列をホスト局としている。JNN系列局が存在しない秋田県 ・福井県 ・徳島県 ・佐賀県 の4県にもホスト局はある(Gガイドの特例扱い)(後述 )。アナログ放送では垂直帰線区間 の10番目から13番目にデータを重畳する方式によって1日5回、デジタル放送ではデータ放送 で1日24回(北海道 の北海道放送 は1日22回)の放送を行っている。地上波アナログEPGとしては、唯一 [要検証 – ノート ] [ 1] のテレビ視聴者世帯カバー率100%を達成している。地上波アナログ放送の番組表制作は新聞・雑誌のテレビ・ラジオ欄 を各社に配信している東京ニュース通信社 のGガイド専門部署が行っている。
地デジ チューナー(内蔵テレビ 及びBDレコーダー )の場合、地上アナログ放送のGガイドデータ受信にも衛星パラボラアンテナ (110度CSデジタル放送 に対応した高性能タイプ)の接続が必要である(BSデジタル 768ch[ 注 1] で送信)。従来のアナログ受信機(テレビやビデオ)になかった点として、電源を切る際は主電源を切らずにリモコン で電源を切った状態にしなければならない (リモコンで電源切状態の間に最新データを受信)。もし本体で主電源を切った、あるいは電源プラグを抜いた状態が1週間以上続いた場合、その受信機のGガイドデータは全て空の状態になる。これを防ぐためには、電源を切るときはリモコンで行い(本体ではなく)、電源プラグは抜かない [ 2] 、あるいは主電源を入れた後に地上アナログ放送のみを数時間以上視聴する [ 3] ことにより、その間にGガイドが最新データへと更新される。
Gガイドの送信チャンネルは2011年 7月24日にBS908chからBS768chへ完全移行されているため、BS908chで設定されている場合、設定の変更が必要である。なおチャンネル変更は手動で行うケースが多い。
2007年4月27日からJNN系列(通常)ほか(上記を参照)で地上デジタル放送によるGガイドのデータ放送の本放送を開始した(地上デジタル268chほか)。この放送を受信するためには、受信機が地上デジタル放送Gガイド受信に対応している必要がある。
対応番組表
地上波アナログ放送
BSアナログ放送
地上波デジタル放送(地デジGガイドのみ)
衛星放送Gガイド
2003年 5月サービス開始。当初はメガポート放送 をホスト局とし、2004年 7月から地上デジタル放送の番組表の放送も開始された。
2005年 10月1日、メガポート放送が日本ビーエス放送(現:日本BS放送 )と合併 したため、ホスト局は日本ビーエス放送へと移行したが、半年ほどで地上波Gガイドホスト局も多いJNN系列のビーエス・アイ(現:BS-TBS )へ移行を決定、2006年 8月1日に両局の委託放送事項変更が発効しバトンタッチされた。
2016年 12月 初頭をもって、2003年以降に発売された一部旧型モデルのBSデジタル放送向けGガイドサービスが終了し、人名/キーワード/ジャンルの検索機能、トピックス機能等のGガイドサービスが利用できなくなる[ 4] 。
1日8回(BSアナログ放送、BS・CS110度デジタル放送は1日16回)放送している。
対応番組表
地上波アナログ放送
BSアナログ放送
地上デジタル放送
BS・CS110度デジタル放送
特徴
全国カバー率100%という点と、番組表上に広告 を載せることによりメーカー に対するライセンス 料を低めに押さえた点が、直接のライバルADAMS-EPG に対する大きなアドバンテージとなった。
事実、Gガイドは多くのDVDレコーダー で採用されており[ 注 2] 、地上波アナログ放送のEPG におけるデファクトスタンダード となった。
TV画面上からのダイレクトな録画予約の他に、ジャンルやキーワード、人物名で番組検索を行うことも可能である。
機能
番組表
番組表は9日先の5:00までのデータが放送されている。受信機により表示可能な最大日数・時刻が異なる。1998年から2002年8月までは、2日分の番組表と8日分のジャンル別番組表が放送されていた。当初は、8日から3日前まで雑誌 、放送が近くなるに連れて新聞 の番組情報に切り替わる方式をとっていたために、異なる番組表データが混在することとなり、表記揺れが多く発生し予約の妨げとなっていたが、2005年9月1日より、EPG 用の番組表データを使用することで、表記揺れの問題が大きく改善された。表示形式としては、2種類存在する。
テレビ欄スタイル
新聞のテレビ欄と同じ表示スタイル。主にパナソニック ・三菱電機 ・日本ビクター (現:JVCケンウッド )が採用。
グリッドスタイル
縦にチャンネル、横に時間を表示するスタイル。主にソニー ・シャープ ・パイオニア が採用。
広告
広告表示には従来型広告モデルと新型広告モデルがある。
従来型広告モデルは画面左側に2枚広告 が表示され、30秒毎に切り替わる(広告の上部は、TV映像の小画面となっており、Gガイド表示直前まで視聴していた番組 が映し出される)。カーソルを広告に移動することで、広告の詳細が画面上に表示される。
新型広告モデルは画面右上もしくは下に移動し従来より使用する色数を増やし、長いサイズにし表現力を向上している。広告の表示エリアを変更したことによってテレビ画面横幅いっぱいに番組表を表示できるようになっている。広告は10秒ごとに切り替わる。データボタンを押すことによって詳細をみることができる。
ジャンル検索
デフォルト で存在するジャンル を指定することで、番組検索を行うことが出来る。ユーザーが新たにジャンルを加えることは出来ない。
キーワード検索
任意に登録したキーワードによって、番組検索を行うことが出来る。
Gガイドホスト局
受信機 の初期設定画面でホスト局設定を行わなければ、Gガイドを受信することは出来ない。通常、デフォルト で該当地域のホスト局が設定されている。ケーブルテレビ やUHFアンテナによる直接受信等で地上波のホスト局が2局以上受信出来る場合であっても、地上波のホスト局は1局しか設定出来ない。JNN 系の局がない秋田県 ・福井県 ・徳島県 ・佐賀県 の4県を除き、ホスト局は全てJNN系列局となっている。
地上波
JNN系列局
かつての配信対象局(ホスト局以外)
かつての放送対象エリア
JNN系列局が存在しない地域のホスト局
※Gガイドの特例扱い
かつてのホスト局
衛星放送
Gガイド配信チャンネル選局時の挙動
地上デジタルの場合
青画面に白文字で以下のテロップが表示される。
ご覧のチャンネルは、地上デジタルGガイド対応受信機向けの チャンネルです。 このチャンネルでは、映像、音声はなく、通常のテレビをご覧頂けません。 お手数ですが、リモコンの サービス切替、映像切替、テレビ/ラジオ/データ、メディア、 入力切替、数字ボタンを押すなどして 映像チャンネルの選局をお願いいたします。 受信機の操作方法については、メーカにより異なりますので お手数ですが取扱説明書をご確認いただくか、 お持ちの機器メーカにご確認ください。 Gガイドのサービスについてご不明な点は、 (株)IPG Gガイド事務局 (電話番号) まで
BSデジタルの場合
黒画面に白文字で「このチャンネルはGガイド放送向けデータ放送チャンネルです。 」とだけ表示され、地上デジタルのに近い案内もなされない。
備考
^ a b c 実際に利用できる放送局は、都道府県設定によって決まる。
^ a b c d 放送チャンネルはデジタルのもので、地デジ「XX8」の上2桁「XX」は地上波ホスト局のリモコンキーID に20を足した数値(リモコンキーIDがJNNのデフォルト「6」の場合「6+20」→「26」)になっている。3桁の数字のみは地デジのチャンネル。
^ NHK 欄の■ の網掛の局は総合テレビ のみ配信。
^ a b c d e f g 表中の■ はアナログGガイドのみ配信、■ はデジタルGガイドのみ配信。
^ a b c 民放欄は全てリモコンキーID 順で、地上波各局の網掛の色は、■ の網掛はNNN /NNS 系列局、■ の網掛はANN 系列局、■ の網掛はTXN 系列局、■ の網掛はFNN /FNS 系列局、■ の網掛は独立局 、■ の網掛はクロスネット局 。
^ その他欄の網掛の色は、■ の網掛は放送大学。
^ a b JNN系列局が存在しない地域のホスト局やかつてのホスト局の表中のホスト局の背景色は■ はNNN/NNS系列局、■ はANN系列局、■ はFNN/FNS系列局。
^ NNN/NNS系列局の四国放送 (JRT)はデジタルGガイドのみ配信で、かつてのアナログGガイドは毎日放送 (MBS)が対応していた。
^ FNN/FNS系列局のサガテレビ (SAGA TV)はデジタルGガイドのみ配信で、かつてのアナログGガイドはRKB毎日放送 (RKB)が対応していた。
^ これにより、現在のGガイドのホスト局は、JNN 系の局が存在しない秋田県 ・福井県 ・徳島県 ・佐賀県 の4県を除き、全てJNN系列局となっている。
^ BS-TBS は衛星放送。2011年7月24日まで、BSデジタル放送ではメガポート放送 →日本ビーエス放送 からBS-i→BS-TBS に移管されたBSデジタル908chでも全国放送していた。
クロスネット局等の備考
^ a b c d e 独立局のMTV ・GBS ・BBC ・WTV ・TVN はTXN系列との提携関係あり。
^ TXN系列のTVA はMXとのネット関係あり。
^ TOS はNNN/NNS・FNN/FNS系列のクロスネット局。
^ UMK はFNN/FNS系列主体でNNN・ANN系列とのクロスネット局。
^ FNN/FNS系列のOTV はNNN/NNS系列との提携関係あり。
^ FBC はNNN/NNS系列主体でANN系列とのクロスネット局。
Gガイドを搭載した受信機メーカー
( )内は受信方法/対象サービス(■ …アナログ、■ …デジタル)
パナソニック (DIGA ) : (地上波/地上■ ■ 、衛星/地上■ 、BS・110度CS)
ソニー (BDZ )[ 注 3] : (地上波/地上■ )
日本ビクター : (地上波、衛星/地上■ ■ 、BS・110度CS)
三菱電機 (REAL ) : (地上波、衛星/地上■ ■ 、BS・110度CS)
シャープ (AQUOS ) : (地上波/地上■ )
※2012年11月発売機種(AQUOSブルーレイ BD-S520/W520/W1200)より(地上波/地上■ 、衛星/地上■ 、BS・110度CS)
パイオニア : (地上波/地上■ )
日立製作所 : (地上波/地上■ ) 搭載機種は生産終了
船井電機 : (地上波/地上■ )
LG電子 : (地上波/地上■ )
※但し、「地上アナログ」のみの対象サービスでもガイドチャンネル の設定により0073でWOWOW 、0074でNHK衛星第1テレビ、0075でNHKアナログ衛星ハイビジョン、0076でNHK衛星第2テレビといったBSアナログ放送のGガイドを表示することもできる(機種によって異なる場合あり)。
地上デジタル放送では、放送局ごとに番組表を出すことが出来るためGガイドのロゴが出ないメーカーもある。
Gガイドのロゴが出ないメーカーは、ソニー、シャープ[ 注 4] など。
デジタル放送への課題
現在、Gガイドではアナログ放送のみならず地上、BS・110度CSデジタル放送の番組表サービスも提供中だが、デジタル放送では放送局(テレビ局)自体が番組データを出すことができるため、基本的にGガイドのような番組表専門のサービスがなくても番組表を利用できる。その場合もちろん広告は出ない。
そのため放送局からの番組情報に詳細情報を付加するなど独自性を発揮していかなければならない。
デジタル放送ではGガイドの番組表と放送局の出す番組表と2種類あることからアナログのみ、アナログとBS・110度CS、すべて、などGガイドを利用する放送サービスはテレビによって異なる(番組表画面などの端に、G-GUIDEロゴがあるかないかで見分けることが出来る。)。
その他のGガイドサービス
テレビやレコーダーのみならず、パソコン や携帯電話 などに対してもGガイドサービスが提供されている。パソコン向けアプリケーションソフト「G-GUIDE for Windows」のほか、携帯電話版アプリケーション「Gガイドモバイル」もある。「Gガイドモバイル」は、NTTドコモ 、au 、ソフトバンクモバイル それぞれの携帯電話端末にプリインストール されており、2006年 12月 には全国の地上デジタル番組表対応を完了した。また、2006年7月 、Gガイドを提供するIPGから放送局の公式地上デジタル番組情報(SI情報 )の事業者向け配信サービスの開始が発表されている。2006年 12月 にはプレゼントキャスト運営のテレビドガッチ に地上デジタル・BSデジタル番組表データを提供。
2007年 11月1日 、ソネットエンタテインメント(So-net )と業務提携し、地上デジタル放送に対応したインターネット電子番組ガイド(iEPG)「Gガイド.テレビ王国」のサービスを同日より開始すると発表した。サービス利用料は無料。2020年 8月1日 より、SMN へ事業譲渡された[ 5] 。
2008年 4月1日 にはYahoo! JAPAN とも業務提携し[ 6] 、テレビ王国と同様な「Yahoo!テレビ.Gガイド[ 7] 」のサービスを開始したが[ 8] 、2024年 3月31日 をもってサービスを終了した[ 9] 。
2008年3月4日 からは任天堂 のWii でも、無料のWiiチャンネル 「テレビの友チャンネル Gガイド for Wii 」にてWii専用Gガイドが利用できたが、アナログ放送 の終了に合わせて2011年 7月24日 をもってサービスを終了した。
脚注
注釈
^ BS:2011年7月24日までは908chでも放送されていた。IPG | 放送局・放送時間(衛星放送)
^ 2006年12月時点で東芝 ・日立 を除く国内全社に搭載。日立はデジタルチューナー搭載機はアナログ放送に対応したEPG自体がなく、非搭載機は2006年11月に生産終了している。当初はADAMS-EPGだったが、2006年モデルではGガイドを搭載していた。
^ ブランド名とされる場合もあるが、ブランドは設定していない。
^ 2012年11月発売機種(AQUOSブルーレイ BD-S520/W520/W1200)より出るようになっている。
出典
関連項目
外部リンク
地上波 28局BSデジタル CSチャンネル 1 旧加盟局 関連新聞・スポーツ新聞社9 関連項目
脚注
1 加盟局が運営・出資する衛星放送 (CSチャンネル)2 旧TBSは2009年に現TBSに放送免許を譲渡。3 旧CBCは2014年に現CBCに放送免許を譲渡。4 OTV大阪テレビ放送は後にABCに吸収。OTV閉局当時はJNNが未発足であったが便宜的に記述。5 旧RKBは2016年に現RKBに放送免許を譲渡。6 旧MBSは2017年に現MBSに放送免許を譲渡。7 旧RSKは2019年に現RSKに放送免許を譲渡。8 旧BSNは2023年に現BSNに放送免許を譲渡。9 母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。10 JNN系列局はないが、友好関係がある新聞社(過去に系列局を置く計画があったが、断念した)。11 TBSラジオ などが加盟するラジオネットワーク。12 旧称・TBSカンガルー災害募金。
放送持株会社 テレビ 放送ラジオ 放送衛星放送 ネット配信 番組制作 事業技術 ・美術 事業コンテンツ 事業音楽出版 事業小売 事業その他事業 関連施設 送信所 賞・イベント 人物 マスコット 海外提携局 歴史・事件 関連項目
1 朝日放送テレビが旧JNN系列局、朝日放送ラジオは現在もJRN系列局であるため、相互に株式の持ち合い関係にある。2 2001年末から2011年12月まで同社が筆頭株主としてプロ野球球団を運営(横浜ベイスターズとして)。3 1968年の一時期、TBSプロレスに改称。4 旧称・TBSカンガルー募金5 旧称・TBSカンガルー災害募金 カテゴリ