茨城県道・千葉県道101号潮来佐原線(いばらきけんどう・ちばけんどう101ごう いたこさわらせん)は茨城県潮来市と千葉県香取市を結ぶ一般県道である。
概要
潮来市(いたこし)の国道51号より分岐して潮来市街地を経て香取市(旧佐原市)へと至る、日本国内有数の水郷とよばれる潮来・佐原の両地区を結ぶ路線。途中、東関東自動車道(水戸線)の潮来インターチェンジ(IC)に接し、路線の一部区間は、潮来ICから国道51号を経て鹿島神宮や茨城県立カシマサッカースタジアムのある鹿嶋市街地方面を結ぶ最短ルートにもなっており、沿線に道の駅いたこがある。
路線データ
- 起点:茨城県潮来市洲崎3798番1地先(国道51号交点=洲崎交差点)[1]
- 終点:千葉県香取市佐原イ
- 総延長:17.509 km(茨城県区間:8.384 km[2]、千葉県区間:9.125 km[3])
- 重用延長:4.084 km(茨城県区間:1.500 km[2]、千葉県区間:2.584 km)
- 未供用延長:なし(茨城県区間:0.0 km[2]、千葉県区間:*.* km)
- 実延長:13.425 km(茨城県区間:6.884 km[2]、千葉県区間:6.541 km[3])
- 自動車交通不能区間延長[注釈 1]:なし(茨城県区間:0.0 km[2]、千葉県区間:*.* km)
歴史
1959年(昭和34年)10月14日、新たな県道として茨城県行方郡潮来町大字潮来を起点とし、千葉県佐原市を終点とする区間を本路線とする県道潮来佐原線として茨城県が県道路線認定した。
1995年(平成7年)に整理番号101となり現在に至る。
2002年のFIFAワールドカップ会場としてカシマサッカースタジアムでの開催が決定すると、潮来ICからサッカースタジアムへのインフラ整備のため、1998年から2002年にかけて、国道51号鹿嶋バイパスとともに洲崎交差点 - 潮来IC間(約2.5 km)の道路整備が行われ[4]、このときに道の駅いたこも設置された。
年表
路線状況
道路法の規定に基づき、茨城県内の潮来市州崎(州崎交差点) - 潮来市福島(潮来IC入口)間と、潮来市潮来(主要地方道水戸神栖線交差) - 同市大洲(潮来保健所)間および、潮来市潮来(竜ヶ崎潮来線交差) - 同(潮来港)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[23]。
重複区間
道路施設
- あやめ橋(茨城県潮来市あやめ - 同市潮来)
- 潮来大橋(茨城県潮来市 - 千葉県香取市県境)
- いたこおおはし。常陸利根川に架かる9連単純PCTコンクリート桁橋構造の橋梁。1964年(昭和39年)3月竣功。重量制限14.0tの交通規制がかけられている。1994年(平成6年)6月18日に歩行者用の潮来大橋側道橋が開通[24]。潮来大橋の管理者は千葉県知事で、協議により管理費は千葉・茨城両県で折半としている[25]。
- 与田浦橋(千葉県香取市)
- よだうらばし。与田浦に架かる鋼鈑桁橋。1966年(昭和41年)9月竣功。歩行者専用の与田浦側道橋が併設されている。
- 横利根水門橋(千葉県香取市 - 茨城県稲敷市)
- 横利根川が利根川と接する位置にある横利根水門上部の道路橋で、橋梁および取付道路は千葉県が管理する[26]。
- 道の駅いたこ(潮来市前川)
地理
通過する区間は、水郷地帯で田園風景が広がる。沿線は利根川、常陸利根川、前川、与田浦をはじめとする川や湖沼が至る所にみられ、これらを縫うように道路が伸びる。5月 - 6月頃のアヤメの開花時期は観光で賑わう。
通過する自治体
交差する道路
沿線施設
脚注
脚注
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
- ^ 国際海上コンテナの運搬用のセミトレーラ連結車のこと。
出典
- ^ a b 「道路の区域の変更(平成14年4月22日 茨城県告示第509号) (PDF)」『茨城県報』第1357号、茨城県、4頁、2002年4月22日。
- ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 8
- ^ a b 『香取土木事務所 道路現況表』平成29年4月1日現在
- ^ 「北浦またぐ新神宮橋 - 朝夕の交通渋滞解消へ」『茨城新聞』、2000年8月20日付日刊、13面〈特集〉。
- ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- ^ 道路の区域決定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百三号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- ^ 「道路区域の変更(昭和39年3月6日 茨城県告示第305号) (PDF)」『茨城県報』第5119号、茨城県、2頁、1964年3月6日。
- ^ 「道路の供用開始(昭和39年4月27日 茨城県告示第581号) (PDF)」『茨城県報』号外、茨城県、1頁、1964年4月27日。
- ^ a b c 「道路区域の変更(昭和52年4月20日 茨城県告示第473号) (PDF)」『茨城県報』号外、茨城県、1頁、1977年4月20日。
- ^ 「道路の区域の変更 (平成3年1月14日 茨城県告示第25号) (PDF)」『茨城県報』号外第3号、茨城県、2頁、1991年1月14日。
- ^ a b c “潮来市延方地区の町界町名変更内容の一覧”. くらし/生活環境/土地. 潮来市. 2014年11月10日閲覧。
- ^ 「県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)」『茨城県報』第637号、茨城県、8–12頁、1995年3月30日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成10年11月12日 茨城県告示第1239号) (PDF)」『茨城県報』第1009号、茨城県、4–5頁、1998年11月12日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成14年1月15日 茨城県告示第37号) (PDF)」『茨城県報』第1329号、茨城県、9頁、2002年1月15日。
- ^ 「電線共同溝を整備すべき道路の指定(平成15年1月20日 茨城県告示第99号) (PDF)」『茨城県報』第1433号、茨城県、1–2頁、2003年1月20日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成15年11月17日 茨城県告示第1771号) (PDF)」『茨城県報』第1519号、茨城県、11頁、2003年11月17日。
- ^ 「車両制限令の規定に基づく道路の指定及び車両の通行方法の指定(平成21年3月5日 茨城県告示第252号) (PDF)」『茨城県報』第2059号、茨城県、15頁、2009年3月5日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成28年6月23日 茨城県告示第903号) (PDF)」『茨城県報』第2804号、茨城県、16頁、2009年3月5日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成29年3月23日 茨城県告示第340号) (PDF)」『茨城県報』第2880号、茨城県、30頁、2017年3月23日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成31年3月18日 茨城県告示第254号) (PDF)」『茨城県報』第3080号、茨城県、3頁、2019年3月18日。
- ^ 「車両制限令の規定に基づく国際海上コンテナ車の重量及び長さの最高限度を引き上げる道路の指定(令和元年7月31日 茨城県告示第424号) (PDF)」『茨城県報』号外第16号、茨城県、3–8頁、2019年7月31日。
- ^ 「道路の供用の開始(令和5年8月24日 茨城県告示第979号)」『茨城県報』第435号、茨城県、8頁、2023年8月24日。http://soumu.pref.ibaraki.jp/file/PDF/2023/202308/n435.pdf。
- ^ “道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)”, 茨城県報 第2980号: pp. pp. 18–28, (2018年3月19日)
- ^ “道路の供用の開始(平成6年6月13日 茨城県告示第745号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第68号: pp. pp. 3–4, (1994年6月13日)
- ^ “県道潮来佐原線潮来大橋の管理方法についての千葉県知事との協議の一部変更(昭和43年6月10日 茨城県告示694号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5613号: pp. p. 4, (1968年6月10日)
- ^ “道路法に基づく境界地道路の管理の方法(昭和56年7月20日 茨城県告示第1104号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1104号: p. p. 5, (1981年7月20日)
参考文献
関連項目
外部リンク