茨城県道16号大洗友部線(いばらきけんどう16ごう おおあらいともべせん)は、茨城県東茨城郡大洗町から笠間市に至る県道(主要地方道)である。
概要
茨城県道16号大洗友部線
茨城町海老沢(2022年1月)
東茨城郡大洗町の国道51号交点(大洗サンビーチ入口)から涸沼南岸を通り、茨城町奥谷を経由して、笠間市の国道355号宍戸バイパス交点(友部IC入口)までの区間を東西に結ぶ延長約40キロメートル (km) の主要地方道である。経路は、ほぼ涸沼川に沿った経路を辿る。また、茨城町中央工業団地の中央部を東西に横断する道路が、本県道のバイパス道として指定されている。現在、茨城中央工業団地から国道6号までの四車線のバイパスが造られている最中である。
路線データ
歴史
1965年(昭和40年)、前身にあたる県道海老沢大洗線と県道平茨城線を廃止し[3]、同2路線と県道鉾田茨城線の一部区間(茨城町海老沢 - 奥谷)を統合した新たな主要地方道として、東茨城郡大洗町大字神山の一般国道51号線分岐(現・旧国道51号の夏海十字路)を起点として、西茨城郡友部町平町(現・笠間市平町)の主要地方道石岡笠間線(現・国道355号旧道)交点まで至る区間を茨城県が県道路線認定した。1995年(平成7年)に、整理番号変更により現在の整理番号16となり、現在に至る。
年表
茨城県道16号大洗友部線
2017年3月まで県道に指定されていた笠間市矢野下の旧道(2013年5月)
路線状況
起点の夏海IC - 夏海十字路の旧道区間は、かつて国道51号だった道幅の狭い道路のため、この区間をショートカットする神山バイパスが開通している。鉾田市内は2車線となっている。茨城町に入るとかつて旧道の宮ヶ崎 - 海老沢間が狭隘道路だったが、この区間をショートカットするバイパスが2007年に開通している。奥谷交差点 - 長岡橋までは、茨城県道18号茨城鹿島線と重複する。長岡橋から西に折れて小鶴の商店街を抜けると再び道路は狭くなる。この小鶴商店街では、毎年7月の小鶴祇園祭開催時は一部区間が全面通行止めとなる。北関東自動車道の陸橋(寺山橋)を越えてしばらく行くと、国道355号交差点にて終点となる。鉄道とは立体交差しており、本県道に対して、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は掘割によるアンダーパス、JR常磐線は築堤によるオーバーパスにより平面交差しないため踏切は皆無である。
かつては狭隘区間が多かったが、近年の道路拡幅やバイパス道整備等の道路改良工事が着々と進められており、主要地方道としての道路機能を有するようになった。
道路法の規定に基づき、以下の区間は緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に新たに電柱を建てることが制限されている。
- 東茨城郡大洗町大貫町(大洗サンビーチ入口交差点) - 同郡茨城町長岡(主要地方道茨城鹿島線接続)間[35]
- 茨城町小鶴(小鶴西交差点) - 笠間市橋爪(国道355号交差)間[35]
- 東茨城郡茨城町駒渡(茨城町道110号線交差) - 笠間市仁古田(県道石岡城里線交差)[36]
- 鉾田市箕輪7番1地先(県道114号交点付近) - 鉾田市箕輪2169番1地先[37]
バイパス
- 大洗友部線バイパス(茨城町 - 笠間市)
- 茨城中央工業団地や、北関東自動車道 茨城町西インターチェンジへのアクセス道路として整備が進められている延長6.85 kmのバイパス道路。幅員は27.0 m、車道部が13.0 m。平成7年度から事業が行われており、2019年現在は茨城中央工業団地から西側の友部方面の区間が供用されており、東側の国道6号へつながる区間の整備が進められている[38]。
重複区間
道路施設
- 大谷川橋(大谷川、鉾田市下太田 - 箕輪)
- 岸前橋(桜川、茨城町宮ヶ崎 - 海老沢)
- 寛政橋(寛政川、茨城町神宿 - 駒場)
- 高橋(涸沼川、茨城町奥谷 - 小鶴)
- 小鶴橋(農道、農業用水路、茨城町小鶴)
- 関戸橋(水路、茨城町長岡 - 小鶴)
- 下宿橋(農業用水路、茨城町小鶴)
- 一の橋(枝折川、茨城町南川又 - 笠間市仁古田)
- 長兎路橋(常磐自動車道、笠間市長兎路)
- 寺山橋(北関東自動車道、笠間市住吉)
地理
茨城町南川又(2022年4月)
東茨城郡大洗町の国道51号の夏海I.C入口から始まり、夏海十字路で右に折れる。その後、涸沼を霞めながら鹿島臨海鉄道涸沼駅を過ぎると鉾田市に入る。しばらく進むといこいの村涸沼が見え、それを過ぎると東茨城郡茨城町に入る。海老沢で茨城県道50号水戸神栖線と交差、このあたりは涸沼川に沿って田園風景が広がる。茨城県道18号茨城鹿島線との重複区間の沿線は商店街で、茨城町越安から再び田園風景が広がってくる。その後笠間市に入り、常磐自動車道の陸橋(長兎路橋)を越えると今度は畑の中を通るようになる。岩間街道の交差点付近まで来ると林の中を走る。
通過する自治体
交差する道路
沿線にある施設など
脚注
注釈
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク