茨城県道103号江戸崎下総線
茨城県稲敷市高田(2011年5月)
千葉県道103号江戸崎下総線
千葉県成田市滑川付近
茨城県道・千葉県道103号江戸崎下総線 (いばらきけんどう・ちばけんどう103ごう えどざきしもふさせん)は、茨城県稲敷市江戸崎から千葉県成田市名古屋に至る一般県道である。
概要
稲敷市江戸崎市街地と稲敷郡河内町金江津を経て、成田市名古屋までを南北に結ぶ延長約15kmの路線で、茨城・千葉県境を流れる利根川を常総大橋で渡河する。稲敷市内の路線は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)稲敷東インターチェンジ(IC)と接続する。千葉県内の路線は、常総大橋際交差点で国道356号と交差するほか、JR成田線滑川駅入口から成田市滑川観音脇にかけて利根水郷ライン旧道ルートを通るため、終点・成田市名古屋まで最短ルートで結ぶ千葉県道79号横芝下総線の西側で大きく迂回する経路をとる。
路線データ
歴史
1959年(昭和34年)10月14日、新たな県道として茨城県稲敷郡江戸崎町(現、稲敷市)を起点とし、千葉県香取郡下総町(現、成田市)を終点とする区間を本路線とする県道江戸崎下総線として茨城県が県道路線認定した。認定当初、河内村金江津 - 下総町間の利根川にはまだ橋は架かっておらず、渡し船(高岡の渡し)による交通路を確保していたが、1967年(昭和42年)末に幅員4.0 mの渡船橋が渡された。しかし、これも夏場の利根川の増水期に利用することはできず、変わらず渡し船に頼っていたため、地域住民から永久橋架橋の声が高まり、これを受けて1979年(昭和54年)に常総大橋が架橋された。1995年(平成7年)に整理番号103となり現在に至る。
年表
路線状況
首都圏中央連絡自動車道 稲敷東ICの開通に合わせ、IC周辺道路と県道取手東線交点の交差点の道路改良事業が進められている[3]。
道路法の規定に基づき、以下の区間は緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に新たに電柱を建てることが制限されている。
別名
- 利根水郷ライン
- 千葉県成田市高岡の千葉県道63号成田下総線交点分岐 - 同市滑川の千葉県道161号成田滑河線交点までの約1.6km区間が、利根水郷ライン(旧道)の一部を構成する。かつて国道356号旧道であったが、本県道へ降格した区間でもある。
重複区間
道路施設
大菅跨線橋上部
大菅跨線橋とJR成田線との交差部分
- 大正橋(沼里川、稲敷市荒沼)
- 高田橋(小野川、稲敷市高田)
- 新橋(新利根川、稲敷市新橋)
- 西橋(稲敷市清水 - 稲敷市河内町平川)
- 常総大橋(利根川・昭和54年3月竣功、茨城県稲敷市 - 千葉県成田市県境)
- 大菅跨線橋(JR成田線・平成10年竣功、成田市大菅 - 滑川)(成田線大菅踏切事故が発生したことに伴い設置。)
交通量
- 稲敷市桑山 竜ケ崎潮来線交点付近:4,538台/日(平成22年度調査)[3]
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線
- 稲敷市役所(稲敷市江戸崎)
- 江戸崎総合運動公園(稲敷市荒沼)
- 稲敷警察署(稲敷市高田)
- 小野川
- 稲敷市立高田小学校(稲敷市高田)
- 利根川
- JR成田線
- 成田市役所下総支所(成田市猿山)
- 龍正院滑川観音(成田市滑川)
- キャスコ花場カントリー(成田市大菅)
- 千葉県立下総高等学校(成田市名古屋)
脚注
注釈
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク