アンドレア・ドヴィツィオーゾ[1] (Andrea Dovizioso, 1986年3月23日 - ) は、イタリア・エミリア=ロマーニャ州フォルリ=チェゼーナ県フォルリンポーポリ出身[2]のオートバイレーサー。2004年のロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオン。
経歴
4歳のときに父親からマラグーティのミニモトクロッサーをプレゼントされる。7歳からオンロード・オフロード両方のオートバイレースに参戦を開始、その後ミニバイクのイタリア選手権を経て、2000年には125ccのアプリリアチャレンジカップでチャンピオンを獲得。翌2001年にはロードレースヨーロッパ選手権125ccクラスでチャンピオンを獲得、イタリア国内選手権でシリーズ4位を記録した[3]。
2002年よりチーム・スコットからロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始、クラス3年目の2004年にシーズン5勝を挙げてチャンピオンに輝いた。
2005年に同チームから250ccクラスへ昇格すると、5度表彰台に立ち年間ランキング3位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとなった。2006年、2007年にはそれぞれ2勝ずつを挙げて、2年連続でシリーズランキング2位となった。
2008年はチームと共に最高峰MotoGPクラスにステップアップ[4]、第17戦マレーシアGPでクラス初表彰台(3位)に立ち、年間ランキング5位を記録した。
前年の活躍が認められ、2009年シーズンにはワークスのレプソル・ホンダチームに抜擢されてダニ・ペドロサのチームメイトを務めることとなった。ウェットレースとなった第10戦イギリスGP、スリックタイヤのまま最後まで走りきったドヴィツィオーゾはクラス初優勝を果たし[5]、この年のシリーズランキングでは6位となった。
2010年は優勝こそ果たせなかったものの7度の表彰台を獲得、ペドロサが負傷欠場となった第14戦日本GPでは自身クラス初のポールポジションを獲得するなどの活躍を見せ、ランキング5位を記録した。
翌2011年シーズン、レプソル・ホンダは3台に体制を拡大し、ペドロサに加えてケーシー・ストーナーを新たにチームメイトに迎えた。ドヴィツィオーゾは勝利は挙げられなかったものの17レース中15レースをトップ5以内でフィニッシュする安定度を見せ、クラス自己ベストとなる年間ランキング3位となった。
2012年シーズン、レプソル・ホンダは2台体制に再縮小となった。それに伴いドヴィツィオーゾはフル参戦デビュー以来長年在籍したホンダ陣営を離れてモンスター・ヤマハ・テック3チームに移籍しYZR-M1を駆ることとなり[6]、堅実な走りを見せシーズン4位となる。
2013年シーズンは、テック3からワークス体制を求めてドゥカティチームへ移籍し、ニッキー・ヘイデンとの体制でシーズンを挑み、シーズン8位となる。
2014年は前年に引き続きドゥカティチームより参戦。チームメイトはカル・クラッチロー。アメリカズGP、イギリスGPにおける2度の表彰台と、2010年以来初となるポールポジションなど好調なシーズンとする。シリーズランキングは5位。
2015年シーズンもドゥカティチームより参戦[7]。チームメイトはアンドレア・イアンノーネ。開幕戦ではポールポジション獲得とその後3戦連続2位表彰台などシーズン序盤は大活躍したが中盤以降はマシン開発の遅れで調子を落としシリーズランキングは7位。
2016年シーズンも前年と同様の体制でドゥカティチームより参戦。開幕戦では2位表彰台を獲得するもその後はチームメイトの転倒に巻き込まれるなどの不運に見舞われ続ける。8人の優勝者が誕生する稀なシーズンとなったが第17戦マレーシアGPで自身7年ぶりの勝利をポールtoフィニッシュで飾りシーズン9人目の優勝者となった。
2019年もドゥカティチームより参戦。これまでと同じく優勝を重ねていったが、マルク・マルケスを相手に手こずる所もあり、3年連続のシーズンランキング2位となる。また、この年はドイツツーリングカー選手権にも出場し、一度のみ他チームへ移動したピエトロ・フィッティパルディに代わって第3戦に出場し[8]第1レースを12位[9]、第2レースを15位[10]で終えている。
2021年は8年間在籍したドゥカティチームを離れ、休養を発表した[11][12]が、第14戦サンマリノGPを前にペトロナス・ヤマハに在籍していたフランコ・モルビデリがファクトリーチームに移籍したことから、その空いたシートを獲得し復帰を果たす[13]
2022年は新たに生まれ変わったWithU YAMAHA RNF MotoGP Teamから参戦。チームメイトはブラッド・ビンダーの弟・ダリン。第14戦サンマリノGP後をもってMotoGP引退を表明した。
ロードレース世界選手権 戦績
- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注
外部リンク
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主なチーム首脳 | |
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現在のライダー | |
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過去のライダー | |
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マシン | |
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ワールドチャンピオン | |
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1 サテライトチームでのチャンピオン獲得。 |
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125 ccクラス |
1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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Moto3クラス |
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