2010年のイギリスグランプリ
レース詳細
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2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第5戦
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決勝日
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2010年6月20日
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開催地
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シルバーストン
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開催コース
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常設サーキット 5.899km
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MotoGP
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Moto2
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125 cc
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2010年のイギリスグランプリは、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第5戦として、6月18日から20日までイングランドのシルバーストン・サーキットで開催された。
概要
前年までのドニントン・パークに代わり、24年ぶりにシルバーストンでイギリスGPが開催された。サーキットには大きな改修が施され、インフィールドセクションが新たに追加された "アリーナ" と呼ばれるレイアウトが使用された。
Moto2クラス
Moto2クラス予選では、前年ハヤテ・レーシングとしてMotoGPクラスに参戦していたフォワード・レーシングチームのルーキー、クラウディオ・コルティが初のポールポジションを獲得した。2番手にはチームメイトのジュール・クルーセル、3番手にフィースマン・キーファー・レーシングのステファン・ブラドル、4番手にチーム・アスパーのフリアン・シモンと続き、スッターのシャシーを駆るライダーが初めてフロントロウを独占した[1]。
決勝レースでは中盤まではフォワード・レーシングの2人とシモンがトップを争っていたが、終盤にかけてトーマス・ルティと地元スコット・レディングの2人が追いつき、5台による優勝争いが展開されることとなった。ラスト2周となった時点でポールのコルティが転倒し脱落、ファイナルラップ突入時点ではルティがトップに立ち後続に0.6秒のアドバンテージを持っていたが、3番手だったクルーセルが鋭いブレーキングの突っ込みでどんどん差を詰め、ルティがミスを犯した隙を突いてトップに浮上、そのまま逃げ切ってグランプリ初優勝を遂げた[2]。
ポイントランキングでは、トップのトニ・エリアスは今回10位、2位の富沢祥也は6位でフィニッシュし、両者のポイント差は15に詰まった[2]。
MotoGPクラス
1995年の最終戦以来となる、バレンティーノ・ロッシがいないグランプリとなった今回、MotoGPクラスの予選ではフィアット・ヤマハチーム唯一のライダーとなったホルヘ・ロレンソがシーズン初のポールポジションを獲得した。続いてホンダのサテライトチームであるLCRのランディ・ド・プニエが2番手に入る健闘を見せた[3]。
日曜の決勝前のウォームアップランでは、インターウェッテン・ホンダの青山博一がハイサイドから転倒し腰を強打、検査の結果第12胸椎の骨折と診断された。これにより青山は第10戦チェコGPまで欠場することとなった[4][5]。
決勝レースではポールからスタートしたロレンソが独走し、シーズン3勝目を遂げた。5台でおこなわれた2番手争いは、レプソル・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾが制した。3番手にはファイナルラップにニッキー・ヘイデンを逆転したモンスター・ヤマハ・テック3のルーキー、ベン・スピーズが入り、自身グランプリ初の表彰台を獲得した。
ポイントランキングではトップのロレンソが2位のドヴィツィオーゾに37ポイント差、3位のダニ・ペドロサに42ポイント差という大きなマージンを築いた[6]。
125ccクラス
125ccクラス予選では、前戦の勝者マルク・マルケスがシーズン3度目となるポールポジションを獲得、2番手に地元ブラッドリー・スミス、3番手ポル・エスパルガロ、4番手ニコラス・テロルと続いた[7]。
日曜の決勝レースはマルケスとエスパルガロのマッチレースとなった。ファイナルラップまで接戦が続いたが、最後はエスパルガロがラインを大きく外してタイムをロスし、マルケスが2連勝・シーズン2勝目を挙げた。
ポイントランキングでは、今回4位に終わったテロルを1ポイント差で逆転し、エスパルガロが初めてポイントリーダーに立った[8]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
* ピットでレースフィニッシュ。
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献