2010年のオランダグランプリ
レース詳細
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2010年のロードレース世界選手権 全17戦中第6戦
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決勝日
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2010年6月26日
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開催地
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TTサーキット・アッセン
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開催コース
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常設サーキット 4.542km
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MotoGP
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Moto2
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125 cc
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2010年のオランダグランプリ(ダッチTT)は、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第6戦として、6月24日から26日までオランダのTTサーキット・アッセンで開催された。
概要
80回目のダッチTT
アゴスチーニとOW23,YZR-M1
1925年に第1回大会が行われたダッチTTは、今回が80回目の開催となった[1]。これを記念し、往年のチャンピオンライダーであるジャコモ・アゴスチーニが、自身が最後にチャンピオンを獲得した1975年式ヤマハ・YZR500(OW23)と、最新型のYZR-M1を駆りそれぞれ1周ずつパレードランをおこなった[2]。
125ccクラス
125ccクラス決勝では、ポールポジションからスタートしたマルク・マルケスと3番グリッドのニコラス・テロルが序盤から他を大きく離してマッチレースを展開した。しかしテロルは周回遅れのオーバーテイク時に接触し、ラインを外して大きくタイムをロス。その後はマルケスが独走し、3連勝を果たした。
ポイントランキングでは今回2位に入ったテロルがトップに返り咲き、ポル・エスパルガロは3ポイント差のランキング2位、ランキング3位のマルケスは11ポイント差に詰め寄った[3]。
Moto2クラス
Moto2クラス予選ではアンドレア・イアンノーネがシーズン2度目のポールポジションを獲得した。続いてビモータのシャシーを駆るタイ人ライダーのラタパー・ウィライローがグランプリ自己最高となる2番グリッドを獲得した。アレックス・デボンは3番手のタイムを記録したが、その後転倒し右鎖骨を骨折、決勝を欠場することとなった。シト・ポンスの息子のアクセル・ポンスも転倒で右手首を骨折、欠場となった[4]。
土曜日の決勝では、イアンノーネが前回ポールを獲った第4戦イタリアGPと同様に独走体制を築くことに成功し、シーズン2勝目を遂げた。ウィライローは序盤からトニ・エリアスと2位を、終盤には追い上げてきたトーマス・ルティと抜きつ抜かれつの3位争いを展開し、最終的には自己最高となる4位入賞を果たした。3番グリッドからスタートした富沢祥也は6位フィニッシュとなった。
これでポイントランキングではトップのエリアスが、2番手の富沢に24ポイントのマージンを築いた。そして3番手のルティが富沢から2ポイント差に迫ってきた[5]。
MotoGPクラス
MotoGPクラスでは、前回胸椎骨折の重傷を負ったインターウェッテン・ホンダの青山博一の代役として、HRCの開発ライダーを務める秋吉耕佑が出場した。
金曜日の予選前のフリー走行では、ホンダ・グレシーニのマルコ・メランドリが転倒時に左肩を脱臼し、以降のセッションを欠場することとなった。15台で争われた予選セッションでは、フィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソが2戦連続でポールポジションを獲得、2番グリッドにも2戦連続でLCRホンダのランディ・ド・プニエが入った[6]。
決勝レースではロレンソがライバル勢を抑え、シーズン4勝目を挙げた。2位にはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、3位にはシーズン初表彰台となるドゥカティ・マルボロのケーシー・ストーナーが入った。秋吉はトップから周回遅れの最下位15位で完走を果たした。ポイントランキングではロレンソがさらにリードを広げ、2番手のペドロサに対し47ポイントの大差を築いた[7]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献