2010年のカタルーニャグランプリ
レース詳細
|
2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第7戦
|
|
決勝日
|
2010年7月4日
|
開催地
|
カタロニア・サーキット
|
開催コース
|
常設サーキット 4.727km
|
MotoGP
|
|
Moto2
|
|
125 cc
|
|
2010年のカタルーニャグランプリは、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第7戦として、7月2日から4日までスペインのカタロニア・サーキットで開催された。
概要
125ccクラス
125ccクラス予選では、マルク・マルケスが3戦連続でポールポジションを獲得した。これはバレンティーノ・ロッシが同記録を達成した当時(1997年のドイツGP)の年齢(18歳と153日)を更新する、史上最年少(17歳と136日)での3連続PPとなった[1]。
日曜の決勝レースでもマルケスが強さを見せ、独走で4連勝を遂げた。この4連勝達成もロッシの記録[2]を上回る史上最年少記録となった。また125ccクラスでの4連勝は、2001年の宇井陽一以来だった。
2位争いはブラッドリー・スミス、ポル・エスパルガロ、ニコラス・テロルの3台によって展開されていたが、ファイナルラップにテロルは転倒し、スミスが2位、エスパルガロが3位となった。これによりマルケスが初のポイントリーダーとなり、2番手には1ポイント差でエスパルガロ、ランキングトップだったテロルは14ポイント差の3位に落ちた[3]。
Moto2クラス
Moto2クラス予選では、アンドレア・イアンノーネがシーズン3度目・2戦連続となるポールポジションを獲得した。2番手に今回から新型シャシーを投入したテック3の高橋裕紀、3番手に鎖骨を骨折中のトーマス・ルティ、4番手に地元トニ・エリアスと続いた[4]。
決勝レースではオープニングラップの第1コーナーでブレーキングポイントを誤ったアレックス・デボンが起因となり、富沢祥也ら9台が転倒する多重クラッシュが発生した。2周目、そのクラッシュによりイエローフラッグが振られていた区間でイアンノーネが高橋を追い抜いてしまう。その後イアンノーネはトップを独走していたが、追い抜きのペナルティとして2位に下がるように指示が出された。ところがイアンノーネはこの指示が理解できないまま周回を重ねてしまい[5]、結局ピットインしてライドスルーペナルティを受けることとなり、下位に沈んだ。これで高橋がトップに立ち、後続をどんどん離して独走、2006年のドイツGP(250cc)以来となるグランプリ3勝目・Moto2クラス初優勝を遂げた。2位にはルティ、続いて3位にフリアン・シモンが入った。
ポイントランキングでは、今回5位に入ったエリアスがランキングトップを維持。ランキング2位だった富沢はリタイヤによるノーポイントで4位に落ち、ルティが2番手、シモンが3番手に浮上した[6]。
MotoGPクラス
MotoGPクラスでは、第4戦イタリアGPで右脛骨複雑骨折の重傷を負って療養中のバレンティーノ・ロッシ(フィアット・ヤマハ)の代役として、YZR-M1の開発ライダーである41歳の吉川和多留が今回参戦した[7]。
土曜日の予選では、その吉川のチームメイトのホルヘ・ロレンソが3戦連続となるポールポジションを獲得した。2番グリッドにはドゥカティ・マルボロのケーシー・ストーナー、3番手には3戦連続のフロントロウとなるLCRホンダのランディ・ド・プニエが入った[8]。
日曜日の決勝では、トップを走るロレンソをレプソル・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾが僅差で追う展開となっていたが、15周目にドヴィツィオーゾが転倒した後はロレンソが独走し、シーズン5勝目・3連勝を遂げた。2位にはダニ・ペドロサ、3位にケーシー・ストーナーと続き、前戦と同じメンバーが表彰台に立った。ポイントランキングでは、トップのロレンソと2番手のペドロサの差は52ポイントとなった[9]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献