2010年のサンマリノグランプリ
レース詳細
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2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第12戦
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決勝日
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2010年9月5日
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開催地
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ミサノ・サーキット
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開催コース
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常設サーキット 4.226km
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MotoGP
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Moto2
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125 cc
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2010年のサンマリノグランプリは、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第12戦として、9月3日から5日までイタリアのミサノ・サーキットで開催された。この年のレースでは、Moto2クラスで富沢祥也の事故死という悲劇が起こった。
概要
125ccクラス
125ccクラスの予選では、ブラッドリー・スミスがシーズン2度目となるポールポジションを獲得した[1]。
日曜日の決勝はマルク・マルケスとニコラス・テロルのマッチレースとなった。終盤にはマルケスがテロルとの差を広げ、2.185秒差でシーズン6勝目を遂げた。ポイントランキングではマルケスがトップの座を維持し、テロルに9ポイント、ポル・エスパルガロに20ポイントと差を広げた[2]。
Moto2クラス
Moto2クラスでは、ポイントリーダーのトニ・エリアスが所属するグレシーニ・レーシングのホームレースとなった今回、従来の黒主体のカラーリングに替わって、MotoGPクラスと同じくサンカルロがメインスポンサーに就いた白いマシンで臨んだ。土曜日の予選ではそのエリアスがシーズン2度目のポールポジションを獲得、2番グリッドにはクラス自己ベストとなるスコット・レディングが入った[3]。
日曜日の決勝、序盤はアンドレア・イアンノーネがレースをリードしていたが、スタートでフライングを犯していたためライドスルーペナルティを受け下位に沈む。代わって4周目には富沢祥也が先頭に立つ。そして7周目にはエリアスが富沢からトップの座を奪うと、そのまま後続との差を徐々に広げ、シーズン6勝目を遂げた。2位にはフリアン・シモン、3位にはトーマス・ルティが続いた。ポイントランキングでは、エリアスが83ポイント差でトップを堅持、ランキング2位にはイアンノーネに代わりシモンが浮上した[4]。
富沢祥也の死
金曜日のフリー走行での富沢
決勝レース12周目の第11コーナー、4番手を走行していた富沢祥也が転倒、そして直後を走行していた2人のライダーと接触してしまった。富沢はサーキット近くの病院に搬送されたが、現地時間14時20分、死亡が確認された[5][6]。
前戦インディアナポリスGPでも、サポートレースとして開催されたMD250Hで、ポイントリーダーであった13歳のピーター・レンツが転倒後の他車との接触で死亡しており[7]、ロードレース界は2週連続で将来有望な若いライダーを失うこととなってしまった。
MotoGPクラス
MotoGPクラスの予選では、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサがシーズン4度目となるポールポジションを獲得した。2番グリッドにはフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソ、3番手にはドゥカティ・マルボロのケーシー・ストーナーが続いた[8]。
日曜日の決勝では、ペドロサが終始レースをリードし、2連勝・シーズン4勝目を挙げた。2位にはロレンソ、3位には地元バレンティーノ・ロッシが続いた。ポイントランキングでは、トップのロレンソと2番手のペドロサとの差は63ポイントとなった[9]。
レース後、ライダー達には富沢死亡の悲報が伝えられた。表彰式後のトップ3インタビューではペドロサ、ロレンソ、ロッシが哀悼のコメントを残した[10]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献