2011年のポルトガルグランプリ
レース詳細
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2011年のロードレース世界選手権 全18戦中第3戦
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決勝日
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2011年5月1日
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開催地
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エストリル・サーキット
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開催コース
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常設サーキット 4.182km
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MotoGP
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Moto2
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125 cc
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2011年のポルトガルグランプリは、ロードレース世界選手権の2011年シーズン第3戦として、4月29日から5月1日までポルトガルのエストリル・サーキットで開催された。当初のカレンダーでは第4戦だったが、第3戦日本GPが東日本大震災の影響で10月に延期となったことから、前戦スペインGPから約1ヶ月という長いインターバルを挟んでの開催となった。
概要
Moto2クラス
Moto2クラス予選では、ステファン・ブラドルが開幕から3戦連続となるポールポジションを獲得した。続いてトーマス・ルティ、フリアン・シモンがフロントロウに並んだ[1]。
日曜日の決勝レース、スタートではブラドルがトップを維持した。4周目にはルティがトップに浮上するが、その直後に転倒リタイヤとなった。代わってブラドルに迫ったのは前年のポルトガルGPで選手権にデビューしたケナン・ソフォーグルだったが、中盤に入り徐々にペースを落として17周目には転倒リタイヤとなった。終盤には14番グリッドスタートだったアンドレア・イアンノーネがファステストラップを連発しながら猛烈な追い上げを見せて22周目にはブラドルからトップの座を奪うが、次の周に転倒を喫してしまった。その後ブラドルは最後までシモンの追撃を抑えきり、シーズン2勝目を挙げた。2位シモンはこのシーズン初の表彰台となった。3位には高橋裕紀が入り、4月24日に交通事故で亡くなった弟の高橋江紀に自身シーズン初の表彰台を捧げた。
4位には自身最高位となるドミニク・エガーターが入った。4番グリッドからスタートしたルーキーのマルク・マルケスは8位走行中の8周目にスコット・レディングに追突して転倒、下位に沈んで開幕から3戦連続でノーポイントに終わった。
ポイントランキングではブラドルがポイントリーダーに再浮上。今回13位に終わった2番手のイアンノーネに13ポイント差、5位でフィニッシュした3番手のシモーネ・コルシに24ポイント差、4番手タイのルティ、シモンに25ポイント差とした[2]。
MotoGPクラス
MotoGPクラスでは今回のグランプリより、開幕戦カタールGPで大腿骨骨折の重傷を負っていたリズラ・スズキのアルバロ・バウティスタがレースに復帰した[3][4]。
予選ではホルヘ・ロレンソがシーズン初のポールポジションを獲得、2番手にはクラス自己最高グリッドとなるマルコ・シモンチェリが入った。3番手にはインターバルの間に鎖骨の金属プレートを取り除く手術を受けたダニ・ペドロサが続いた[5]。また予選後の記者会見で、ロレンソがシモンチェリのライディングスタイルを「アグレッシブすぎる。将来問題を起こすだろう」と批判したことから、両者が口論を繰り広げた[6][7]。
日曜日の決勝は、1周目4コーナーでシモンチェリ、更にエクトル・バルベラが共にハイサイドでクラッシュ。更に2周目にはカレル・アブラハムが転倒、ベン・スピーズ、ニッキー・ヘイデンが共にコースアウトする荒れた幕開けとなった。優勝争いは、トップのロレンソにペドロサがぴったりと食らいついて追う長いマッチレースが展開されることとなった。決着は残り4周となった24周目、1コーナーでロレンソをオーバーテイクしトップに立ったペドロサはファステストラップを連発してリードをどんどん広げ、シーズン初勝利を遂げた。
3番手には終始単独走行となったケーシー・ストーナー、4番手にはフィニッシュライン直前でバレンティーノ・ロッシを差したアンドレア・ドヴィツィオーゾが続いた。青山博一はカル・クラッチローとのバトルを制し、サテライト勢2番手となる7位でフィニッシュを果たした。
ポイントランキングでは、3戦連続で表彰台を獲得しているロレンソを、同じく連続表彰台のペドロサが4ポイント差で追う形となった。3番手ストーナーはトップから24ポイント差となった[8]。
125ccクラス
125ccクラス予選では、ニコラス・テロルがシーズン2度目のポールポジションを獲得、2番手にはサンドロ・コルテセ、3番手には地元のルーキーミゲル・オリベイラが続き、ポルトガル人ライダー初となるフロントロウを獲得した[9]。
3クラス中最後の開催となった日曜日の決勝では、テロルが序盤から他を圧倒するラップタイムを刻んで独走態勢を築き、開幕から3連勝を遂げた。125ccクラスでの開幕3連勝は1999年の東雅雄以来のこととなった。
2位の座はレース終盤コルテセ、エクトル・ファウベル、ヨハン・ザルコ、そしてルーキーのマーベリック・ビニャーレスの4台によって争われた。ファウベルは残り4周時点でハイサイドから転倒リタイヤ、開幕から毎戦表彰台争いを展開しながらも、またも結果を残せず終えることとなった。この転倒で後続との差が僅かに広がったコルテセが2位でフィニッシュを果たした。3位争いはフィニッシュライン直前にビニャーレスのスリップストリームからザルコが抜け出す形で両者がほぼ同時にゴール、ビデオ判定の結果ザルコが3位となり、2戦連続で表彰台を獲得した。地元オリベイラは7位フィニッシュとなった。
今回のレースのスタートでは、下位グリッドで明らかなフライングを犯したルイジ・モルシアーノを起因として、ダニー・ケント、ピーター・セベスティエン、ジャスパー・イウェマの計4台がジャンプスタートによりライドスルーペナルティを科せられた。
ポイントランキングでは、ここまで無敗で75ポイントを稼いだテロルが、今回の2位でランキング2番手に浮上したコルテセとの差を25ポイントとした[10]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献