2005年のロードレース世界選手権は、FIMロードレース世界選手権の第57回大会となる。
MotoGPクラスではヤマハ2年目のバレンティーノ・ロッシが17戦中11勝、16戦で表彰台に立つ圧倒的な強さを見せ、2番手のマルコ・メランドリに147ポイントもの大差を築いてチャンピオンに輝いた。これによりロッシは、最高峰クラス(500cc時代も含む)5連覇の偉業を達成することとなった。
250ccクラスではダニ・ペドロサがケーシー・ストーナーを抑え、クラス2連覇を達成した。スペイン選手権時代にはアルベルト・プーチ監督のもとチームメイト同士だった2人は、翌2006年は共にホンダ・RC211Vを駆り最高峰MotoGPクラスにデビューすることとなる。
125ccクラスではホンダ・RS125Rを駆るトーマス・ルティがKTMワークスのミカ・カリオを僅か5ポイント差で抑えてチャンピオンとなった。カリオにとっては、第14戦カタールGPでチームメイトのガボール・タルマクシがチームオーダーに従わずに優勝してしまい[1]、5ポイントを失ったのが大きな痛手となった。
上位15名のライダーにポイントが与えられる。ポイントの授与はレースを完走することが条件となる。