加藤 陽一(かとう よういち、1976年8月12日 - )は、日本の元男子バレーボール選手、現指導者。元日本代表。マネジメント契約先はスポーツビズ。
大分県大分市出身。
ママさんバレーをやっていた母親の影響で上野ヶ丘中学でバレーボールを始める。中学2年、3年時には全国都道府県対抗中学バレーボール大会の選抜に選ばれた。大分工業高校の高校3年時はキャプテンとしてプレーし、1994年の春の高校バレーで3位入賞、インプレッシブプレーヤー賞を受賞した。
筑波大学に進学後、2年生から4年生までの3年間、チームのインカレ3連覇に貢献。大学在学中の1998年世界選手権で全日本代表デビューを果たし、朝日健太郎、西村晃一とともに全日本代表の顔となった。その後も1999年ワールドカップ、2001年ワールドグランドチャンピオンズカップで全日本代表のエースとして活躍した。
筑波大学卒業後、Vリーグの東レアローズに入団。チームを準優勝に導き、新人賞と敢闘賞を受賞。Vリーグオールスターでもファン投票1位に選ばれるなど、Vリーグを代表する選手となった。しかし、全日本代表がシドニーオリンピック最終予選で五輪出場権を逃すと、加藤は徐々に世界との差を感じ始め、海外挑戦を決意する。
2002年、イタリア・セリエAのシスレー・トレヴィーゾへ移籍[1]。当時の全日本代表の選考基準に「Vリーグ、もしくは大学に所属する選手」という規約があり、日本バレーボール協会は加藤の海外移籍をよく思っていなかった。そのため、加藤は自分で宣伝資料を作り、ほぼ個人で売り込みに行った。移籍直後のイタリア地元紙の新聞では「ベンチを温めにきた日本人」と報道された。
当時のトレヴィーゾはバレリオ・ベルミリオ、アレッサンドロ・フェイ、アルベルト・チゾーラら、イタリア代表が所属する強豪クラブで、サムエル・パピの怪我により試合出場の機会が増えると、加藤は攻守に渡り活躍。その年のセリエAのオールスター戦で外国人選抜に選ばれ、2002-2003シーズンにスクデットを獲得、トレヴィーゾは6度目のリーグ優勝を飾った。
2003年、全日本との日程を合わせるため、ギリシャのPAOKに移籍。この頃、日本バレーボール協会も動き出し、加藤のために全日本代表の選考基準から「Vリーグ、もしくは大学に所属する選手」の規定を削除。全日本代表に復帰し、2003年ワールドカップではキャプテンとしてチームを牽引した。
2004年1月、フランスリーグ・プロAのアラゴ・デ・セテへ、同年9月にはセリエAのRPAペルージャに移籍。ペルージャでは2004-2005シーズン準優勝を果たすが、加藤自身に試合出場の機会はあまりなかった。
2005年7月、VリーグのJTサンダーズに移籍。2009年1月24日の東レアローズ戦では、ゴードン・メイフォース監督の意向により、チームのリベロを務めた[2]。
2009年5月、JTサンダーズを退部。
同年7月、母校の筑波大などを母体としたチャレンジリーグのつくばユナイテッドに移籍。同時にチーム運営母体であるNPO法人つくばユナイテッドVOLLEYBALLの常任理事にも就任した。2010年6月、選手兼任監督に就任。
2010V・サマーリーグ1次リーグ男子大会では、チームのセッターを務めた[3]。2012年3月、つくばユナイテッドのチャレンジリーグ初優勝に大きく貢献し、自らもMVPに輝いた[4]。2014年5月の黒鷲旗大会をもって現役引退[5]。
現役引退した2014年の9月にV・プレミアリーグ女子の久光製薬スプリングスのコーチに就任[6]。中田久美監督の下でコーチとして2年間活動。2015/16シーズンにはチームが優勝を果たした。
2016年、久光製薬のコーチを退任し、PFUブルーキャッツコーチに就任[7][8]。寺廻太監督の下で2年間コーチを務め、2018年、寺廻が代表女子強化部長就任のため監督に昇格[9]。しかし、2018-19シーズン、チームはレギュラーラウンドで20戦全敗と振るわず、チャレンジステージの2試合を残して休養[10]。そして、同シーズン終了をもって退団[11]。
PFUを退団後、同年にJTマーヴェラスのコーチに就任した[12]。チームは、2019-20シーズンと2020-21シーズンにリーグ戦で優勝を果たした。
2023年5月31日をもってJTマーヴェラスを退団[13]。天津女子バレーボールクラブジュニアチームのアドバイザリーコーチに就任した[14]。
67 大古誠司 / 68-69 木村憲治 / 69-70 中村祐造
70-71 横田忠義 / 71-72 森田淳悟 / 72-73 横田忠義 / 73-74 西本哲雄 / 74-75 森田淳悟 / 75-76 森田淳悟 / 76-77 森田淳悟 / 77-78 田中幹保 / 78-79 山田修司 / 79-80 山田修司
80-81 山田修司 / 81-82 田中幹保 / 82-83 山田修司 / 83-84 田中幹保 / 84-85 ポール・グラットン / 85-86 井上謙 / 86-87 田中幹保 / 87-88 笠間裕治 / 88-89 川合俊一 / 89-90 長谷部三男
90-91 大浦正文 / 91-92 中垣内祐一 / 92-93 楊成太 / 93-94 青山繁
94-95 中垣内祐一 / 95-96 中垣内祐一 / 96-97 パーベル・シシキン / 97-98 オロフ・ファンダールミューレン / 98-99 泉川正幸 / 99-00 加藤陽一
00-01 イリア・サベリエフ / 01-02 カルロス・ダシルバ / 02-03 イリア・サベリエフ / 03-04 イリア・サベリエフ / 04-05 宇佐美大輔 / 05-06 越川優
06-07 ウラジミール・ニコロフ / 07-08 篠田歩 / 08-09 朝長孝介 / 09-10 北島武
10-11 米山達也 / 11-12 米山裕太 / 12-13 川村慎二 / 13-14 越川優 / 14-15 エバンドロ・グエッラ / 15-16 清水邦広 / 16-17 イゴール・オムルチェン / 17-18 高松卓矢
18-19 トーマス・エドガー / 19-20 清水邦広
20-21 清水邦広 / 21-22 バルトシュ・クレク / 22-23 ドミトリー・ムセルスキー / 23-24 トーマス・ジェスキー
74-75 吉田重誉 / 75-76 山田修司 / 76-77 村上情次 / 77-78 花輪晴彦 / 78-79 鶴徹朗 / 79-80 藤田幸光
80-81 該当者なし / 81-82 蘇武幸志 / 82-83 笠間裕治 / 83-84 奥野浩昭 / 84-85 米山一朋 / 85-86 川合俊一 / 86-87 眞鍋政義 / 87-88 植田辰哉 / 88-89 中西弘之 / 89-90 泉水智
90-91 中垣内祐一 / 91-92 該当者なし / 92-93 泉川正幸・宮崎謙彦 / 93-94 佐々木太一
94-95 平野信孝 / 95-96 該当者なし / 96-97 高橋智則 / 97-98 朝日健太郎 / 98-99 川浦博昭 / 99-00 加藤陽一
00-01 河野裕輔 / 01-02 甲斐祐之 / 02-03 越谷章 / 03-04 越川優 / 04-05 阿部裕太 / 05-06 石島雄介
06-07 富松崇彰 / 07-08 白澤健児 / 08-09 福澤達哉 / 09-10 今村駿
10-11 岡本祥吾 / 11-12 手塚大 / 12-13 千々木駿介 / 13-14 深津英臣 / 14-15 鶴田大樹 / 15-16 柳田将洋 / 16-17 藤中謙也 / 17-18 井上航
18-19 大竹壱青、西田有志 / 19-20 藤中優斗
20-21 河東祐大 / 21-22 大塚達宣、村山豪 / 22-23 該当者なし / 23-24 渡邉晃瑠