横山 久美(よこやま くみ、1993年〈平成5年〉8月13日 - )は、東京都多摩市出身の女子サッカー選手。岡山湯郷Belle所属。元サッカー日本女子代表。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。
経歴
東京都多摩市出身。幼稚園在籍時、兄が所属する17多摩サッカークラブでサッカーに出会い[3]、小学校1年次に正式に入団してサッカーを始める[2]。鶴牧サッカークラブ在籍中に多摩市トレセンチームのFC多摩ジュニアに選出。U-12東京都トレセンに参加した[3]他、ダノンネーションズカップの東京都大会にも出場した。
ユース
小学校6年次に日テレ・メニーナのセレクションを受けたが不合格となった[3]後、2007年にスフィーダ世田谷FCに入団。東京都女子リーグや東京都女子サッカー選手権大会や東京都女子ユース (U-15) 選手権大会に出場した。同年にはJFAU-15女子ナショナルトレセン関東地区選手として選出された[4]他、翌2008年7月には17歳以下の選手を対象としたなでしこチャレンジプロジェクトに選出された[2][5]。
2009年に十文字高校へ入学してサッカー部に入部。全日本高等学校女子サッカー選手権大会や東京都女子ユース (U-18) サッカー選手権大会に出場した。
2010年10月には関東女子ユース (U-18) サッカー選手権大会に出場し、大会優勝と全日本女子ユース (U-18)サッカー選手権大会初出場に貢献した[6]。翌11月、北朝鮮戦で挙げたゴールがFIFAプスカシュ賞(FIFA年間最優秀ゴール賞)にノミネートされた[7]。
2011年11月、東日本大震災のチャリティーマッチのために来日したアーセナルの練習に参加[8]。当時アーセナルの監督であったローラ・ハービーは「細かいドリブルで相手をかわしシュートまで持っていく技術はすぐにでも通用する」と非常に高く評価した[9]。
シニア
高校卒業後の2012年、なでしこリーグの岡山湯郷Belleに入団した[10]。
2014年、チャレンジリーグのAC長野パルセイロ・レディースに移籍し[11][12]、21試合で30得点を挙げ、チャレンジリーグ得点王となった[13]。
なでしこリーグ2部では25試合で35得点を挙げ得点王に輝き、チームの2部年間優勝、1部昇格に貢献した[14]。
同年4月30日、プレナスなでしこリーグ1部第6節岡山湯郷Belle戦で前半8分に先制ゴールを決めると、後半13分に2点目を決め、これで開幕から6戦連続ゴールとなり、得点ランクでも9ゴールでその時点でトップに立った[15][16]。
2017年7月1日から2018年6月30日まで、1.FFCフランクフルトに期限付き移籍[17]。
2019年12月19日、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグのワシントン・スピリットに完全移籍した[18]。
2022年2月17日、トレードでNJ/NY ゴッサムFCへの移籍が発表された[19]。同年10月14日、退団が発表された[20]。12月10日、岡山湯郷Belleへの復帰が発表された[21]。
代表
2010年、U-17日本代表に選出され2010 FIFA U-17女子ワールドカップに出場。初戦のスペイン戦で途中出場し、56分にミドルシュートから得点を挙げた[3][22]。準決勝の北朝鮮戦では、70分にドリブルで相手ディフェンダー6人[23]を抜き去り決勝点を挙げた。この得点を含め、大会で合計6得点を挙げて得点ランキング3位となり、シルバーボール(大会最優秀選手第2位)とブロンズシューズ(大会得点王第3位)を受賞した[24][25]。
2015年、3月に行われたアルガルベ杯で日本代表に初招集され、代表デビューとなったポルトガル戦で代表初得点を上げた[26][27]。
2016年、リオデジャネイロオリンピックサッカーアジア予選の日本代表メンバーに選出され、中国戦で1得点、ベトナム戦で1得点を挙げたが、チームは予選3位となり五輪出場権を逃した[28][29]。
人物
心と体の性が一致しないトランスジェンダーであることを公表している[30][31]。
2021年6月19日、永里優季のYoutubeチャンネルでトランスジェンダーであることを公表。動画の中で「将来、サッカーを辞めて男になって生きていきたい」と語った[32][33]。同年11月24日、交際している女性との結婚を発表[34]。
個人成績
クラブ
代表
選出歴等
試合数
(2019年6月19日現在)
ゴール
タイトル
クラブ
代表
個人
脚注
注釈
出典
外部リンク
受賞歴 |
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1部 |
1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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2部 |
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3部 |
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MVP - 得点王 - 敢闘賞 - 新人賞 |
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