2014 日本女子サッカーリーグ(2014 にほんじょしサッカーリーグ)とは、2014年3月から11月にかけて開催された第26回の日本女子サッカーリーグである。
大会概要
2014年から3年計画で行われるリーグ改革[1] の一環として、レギュレーションが大幅に変更になっている。
なでしこリーグ
なでしこリーグ(1部)においては、下記のレギュレーションにより、各チームが年間28試合もしくは24試合を戦う。このためなでしこリーグカップは今年は行われない。
- レギュラーシリーズ(2014年3月29日-8月17日)
- 2013年シーズンまでのリーグ戦に相当するもので、10チームがホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり(18節)を戦い、勝ち点順に上位6チームと下位4チームに分ける。
- この時点での最上位チームが「レギュラーシリーズ優勝」となり、国際女子サッカークラブ選手権2014(IWCC)出場権が与えられる。
- エキサイティングシリーズ(2014年8月30日-11月24日)
- レギュラーシリーズの上位6チームと下位4チームがそれぞれホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり(上位リーグ10節・下位リーグ6節)を戦い、それぞれのリーグの順位をもって年間の最終順位(上位リーグ:1位-6位、下位リーグ:7位-10位)を決定する。
- レギュラーシリーズの成績に応じて勝ち点が与えられた状態でスタートする。
- 上位リーグ:レギュラーシリーズの1位が6点、2位が5点、以下6位が1点まで勝ち点が与えられた状態でスタートする。
- 下位リーグ:4チームとも、レギュラーシリーズの勝ち点の3分の1をエキサイティングシリーズに持ち越す。
- 上位リーグの優勝チーム(=年間優勝チーム)にもIWCC出場権が与えられる(同じチームがレギュラー・年間の2冠を制した場合は、上位リーグ2位のチームも出場権獲得)。
- なお、エキサイティングシリーズ第2節終了後、仁川アジア大会のために1ヶ月間のリーグ中断期間が設けられる。
チャレンジリーグ
チャレンジリーグ(2部)においては昨年と同様のレギュレーションで行われ、2013年シーズン成績で8チームずつ2グループ(Aグループ・Bグループ)に分けたうえで、以下の順序で各チームがリーグ戦22試合を戦う。順位決定は16チーム全体での勝ち点順により決定する。
- 同一グループ内で総当たり1回戦=7試合(1-7節=2014年4月5日-5月18日)
- 異なるグループ間の総当たり1回戦=8試合(8-15節=2014年5月25日-8月30日)
- 同一グループ内で総当たり1回戦=7試合(16-22節=2014年7月26日-11月2日。一部対戦相手の都合により2.の期間中に開催される試合がある)
昇格・降格
2015年度からは3部制が導入されることになり[2]、1部については「普及を含めてサッカー活動に専念できる選手が3人以上いること」「試合や練習時のけがの治療費をチームが負担すること」「15歳以下のアカデミーチームを保有すること」などの要件を定めた「なでしこリーグガイドライン」(以下「ガイドライン」と記す。)を満たしたクラブのみが参加し、2部については1部昇格を目指すクラブ(すなわちガイドラインを満たす意思のあるクラブ。現行制度によるなでしこリーグ準加盟制度に相当)のみが参加することになる[2]。
以上を踏まえた上で、2014年シーズンのリーグ分けから以下のような組み替えが行われることになり、その上で入れ替え戦が行われることになる。
2014年シーズン |
2015年シーズン |
振り分け方法
|
なでしこリーグ(1部) |
10チーム |
なでしこリーグ1部 |
10チーム |
2014年のなでしこリーグ所属かつガイドラインの認定を受けたクラブが参入
|
チャレンジリーグ(2部) |
16チーム |
なでしこリーグ2部 |
10チーム |
2014年のチャレンジリーグ上位かつガイドラインの認定を受けたクラブが参入
|
チャレンジリーグ(3部) |
12チーム |
2014年のチャレンジリーグに参戦し上記の条件を満たさない6クラブと、 地域リーグ・都道府県リーグからの6クラブが参入
|
入れ替えの詳細については後述。
参加チーム
なでしこリーグ(1部)
- ^ a b チーム名・ホームタウンについては開幕時点のもの。
- ^ ※印は新任
- ^ 「ASエルフェン狭山FC」から改称。
監督交代
チャレンジリーグ(2部)
Aグループ
Bグループ
- ^ a b c d チーム名・ホームタウンについては開幕時点のもの。
- ^ a b ※印は新任
- ^ 「ノジマステラ神奈川」から改称
- ^ 本来は福島県が本拠地だが、東日本大震災の影響で本拠地を一時的に静岡県に移転している。
監督交代
結果
なでしこリーグ
レギュラーシリーズ
2014年8月17日全日程終了
エキサイティングシリーズ
- 上位リーグ
2014年11月24日全日程終了
順
|
チーム |
試 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
差 |
点 |
備考
|
1
|
浦和レッドダイヤモンズ・レディース (追加勝ち点 4)
|
10 |
6 |
2 |
2 |
17 |
8 |
+9 |
24
|
年間総合優勝 国際女子サッカークラブ選手権2014に出場
|
2
|
日テレ・ベレーザ (追加勝ち点 5)
|
10 |
6 |
1 |
3 |
13 |
10 |
+3 |
24
|
3
|
アルビレックス新潟レディース (追加勝ち点 3)
|
10 |
4 |
3 |
3 |
14 |
13 |
+1 |
18
|
4
|
岡山湯郷Belle (追加勝ち点 6)
|
10 |
3 |
2 |
5 |
12 |
20 |
−8 |
17
|
国際女子サッカークラブ選手権2014に出場
|
5
|
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース (追加勝ち点 1)
|
10 |
3 |
1 |
6 |
18 |
19 |
−1 |
11
|
6
|
INAC神戸レオネッサ (追加勝ち点 2)
|
10 |
1 |
5 |
4 |
11 |
15 |
−4 |
10
|
- 下位リーグ
2014年11月1日全日程終了
順
|
チーム |
試 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
差 |
点 |
備考
|
7
|
ベガルタ仙台レディース (追加勝ち点 8)
|
6 |
5 |
0 |
1 |
18 |
4 |
+14 |
23
|
8
|
ASエルフェン埼玉 (追加勝ち点 6)
|
6 |
4 |
0 |
2 |
10 |
9 |
+1 |
18
|
9
|
伊賀フットボールクラブくノ一 (追加勝ち点 5)
|
6 |
3 |
0 |
3 |
7 |
7 |
0 |
14
|
なでしこリーグ・チャレンジリーグ入替戦に出場, 2015 なでしこリーグ1部に残留
|
10
|
FC吉備国際大学Charme (追加勝ち点 0)
|
6 |
0 |
0 |
6 |
1 |
16 |
−15 |
0
|
2015 なでしこリーグ2部へ降格
|
チャレンジリーグ
2014年11月3日全日程終了
表彰
表彰式は2014年11月25日に行われた[10]。
賞 |
受賞者 |
所属
|
なでしこリーグ
|
最優秀選手賞(MVP)
|
後藤三知 |
浦和レッドダイヤモンズレディース
|
得点王
|
菅澤優衣香(20得点) |
ジェフユナイテッド千葉レディース
|
敢闘賞
|
阪口夢穂 |
日テレベレーザ
|
新人賞
|
乗松瑠華 |
浦和レッドダイヤモンズレディース
|
ベストイレブン
|
福元美穂(GK) |
岡山湯郷ベル
|
岩清水梓(DF) |
日テレベレーザ
|
髙畑志帆(DF) |
浦和レッドダイヤモンズレディース
|
乗松瑠華(DF)
|
有吉佐織(MF) |
日テレベレーザ
|
阪口夢穂(MF)
|
宮間あや(MF) |
岡山湯郷ベル
|
猶本光(MF) |
浦和レッドダイヤモンズレディース
|
上尾野辺めぐみ(MF) |
アルビレックス新潟レディース
|
菅澤優衣香(FW) |
ジェフユナイテッド千葉レディース
|
高瀬愛実(FW) |
INAC神戸レオネッサ
|
優勝監督賞
|
吉田靖 |
浦和レッドダイヤモンズレディース
|
チャレンジリーグ
|
最優秀選手賞(MVP)
|
成宮唯 |
スペランツァFC大阪高槻
|
得点王
|
横山久美(30得点) |
AC長野パルセイロレディース
|
新人賞
|
南野亜里沙 |
ノジマステラ神奈川相模原
|
その他表彰
|
通算300試合出場
|
澤穂希 |
INAC神戸レオネッサ
|
最優秀審判賞
|
山岸佐知子 |
-
|
入れ替え
ガイドライン認定状況
2014年10月1日に、2014年なでしこリーグ所属の全10クラブと、2014年チャレンジリーグ所属クラブのうち常盤木学園高校・JFAアカデミー福島を除く14クラブがガイドラインを満たしていると発表された[11]。これに伴い、常盤木学園高校・JFAアカデミー福島を除くチャレンジリーグの12位までの10クラブに(新)なでしこリーグ2部への参入資格が与えられ、常盤木学園高校・JFAアカデミー福島は(新)チャレンジリーグに参入することになった[12]。
なでしこリーグとチャレンジリーグ間
なでしこリーグ10位クラブとチャレンジリーグ優勝クラブは来年度のリーグ戦に自動入れ替えとなる。またなでしこリーグ9位とチャレンジリーグ2位のクラブ間はホーム・アンド・アウェーの2試合で入れ替え戦を行い、その勝者が(新)なでしこリーグ1部、敗者が(新)なでしこリーグ2部に配属となる。
なでしこリーグ・チャレンジリーグ入替戦
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伊賀フットボールクラブくノ一が2連勝(2試合合計得点伊賀4-1日体大)によりなでしこリーグ1部残留。日本体育大学女子サッカー部は(新)なでしこリーグ2部に配属。
チャレンジリーグと地域リーグ間
チャレンジリーグから2015年の(新)チャレンジリーグへの参入にあたっては、ガイドラインを満たさなかった常盤木学園高校・JFAアカデミー福島と、13位の静岡産業大学磐田ボニータ・14位のセレッソ大阪堺レディースの参入が決定。15位のバニーズ京都SCと16位の清水第八プレアデスが地域リーグ代表との入れ替え戦に出場する。
一方、地域リーグ・都道府県リーグからは、13クラブが「チャレンジリーグ加盟希望申請書」を提出。書類審査、チーム基盤、財政面、グランド施設に関すること等のヒアリングおよび現地調査により9クラブが「チャレンジリーグ参入チーム決定戦」への参加を承認された[14]。この9クラブにより、以下の方法で(新)チャレンジリーグ参入クラブを決定する[15]。
- 9クラブを3クラブずつ3グループに分け、1回戦総当たりのリーグ戦を戦い、各リーグ上位2クラブが(新)チャレンジリーグ参入決定。
- 各グループの3位同士3クラブで、1回戦総当たりのリーグ戦を戦い、1位がチャレンジリーグ16位と、2位がチャレンジリーグ15位との入れ替え戦に進む。3位は地域リーグ・都道府県リーグ残留。
- 入れ替え戦はホーム・アンド・アウェー2回戦で戦い、勝者が(新)チャレンジリーグ参入決定。
チャレンジリーグ参入チーム決定戦
全試合時之栖スポーツセンターで開催[16]。
Aグループ
{{{team1}}} v {{{team2}}}
新潟医療福祉大学
|
1 - 0
|
益城ルネサンス熊本FC
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
横浜FCシーガルズ
|
4 - 0
|
新潟医療福祉大学
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
益城ルネサンス熊本FC
|
1 - 3
|
横浜FCシーガルズ
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
Bグループ
{{{team1}}} v {{{team2}}}
大和シルフィード
|
5 - 0
|
ディオッサ出雲F.C.
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
NGU名古屋FCレディース
|
1 - 3
|
大和シルフィード
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ディオッサ出雲F.C.
|
0 - 12
|
NGU名古屋FCレディース
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
Cグループ
{{{team1}}} v {{{team2}}}
つくばFCレディース
|
3 - 0
|
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ノルディーア北海道
|
2 - 1
|
つくばFCレディース
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
0 - 1
|
ノルディーア北海道
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
以上の結果により、各グループの上位2チーム、計6チーム(鶯色の背景。横浜Fシーガルズ、新潟医療福祉大学、大和シルフィード、NGU名古屋FCレディース、ノルディーア北海道、つくばFCレディース)が2015 チャレンジリーグ昇格決定。3位の3チーム(益城ルネサンス熊本フットボールクラブ、ディオッサ出雲F.C.、ジュ ブリーレ 鹿児島)はチャレンジリーグ入替戦進出チーム決定戦に回る。
チャレンジリーグ入替戦進出チーム決定戦
{{{team1}}} v {{{team2}}}
益城ルネサンス熊本FC
|
13 - 0
|
ディオッサ出雲F.C.
|
|
レポート
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
0 - 2
|
益城ルネサンス熊本FC
|
|
レポート
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ディオッサ出雲F.C.
|
0 - 3
|
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
|
レポート
|
|
結果、益城ルネサンス熊本フットボールクラブとジュ ブリーレ 鹿児島が入替戦に進出。ディオッサ出雲F.C.はチャレンジリーグ参入ならず(島根県リーグを優勝しているため、中国女子サッカーリーグチャレンジ戦に回る)。
チャレンジリーグ入替戦
以下、11月11日に発表された日時・会場による。第1戦を地域リーグのチームのホームゲーム、第2戦をチャレンジリーグのチームのホームゲームで実施する。[17]
{{{team1}}} v {{{team2}}}
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
0 - 2
|
バニーズ京都SC
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
バニーズ京都SC
|
2 - 0
|
ジュ ブリーレ 鹿児島
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
益城ルネサンス熊本FC
|
4 - 0
|
清水第八プレアデス
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
{{{team1}}} v {{{team2}}}
清水第八プレアデス
|
0 - 1
|
益城ルネサンス熊本FC
|
|
公式記録 (PDF)
|
|
上記の結果により、
- バニーズ京都SCがチャレンジリーグ、ジュ ブリーレ 鹿児島が地域リーグにそれぞれ残留
- 益城ルネサンス熊本FCがチャレンジリーグ昇格、清水第八プレアデスが地域リーグ降格
脚注
関連項目
外部リンク
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ナショナルチーム |
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国内リーグ |
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国内カップ |
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大学・育成年代 |
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国際大会 |
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関連項目 |
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