有吉 佐織(ありよし さおり、1987年11月1日 - )は、佐賀県佐賀市出身[2] の女子サッカー選手。アルビレックス新潟レディース所属。元サッカー日本女子代表。ポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。日本プロサッカー選手会理事。
来歴
ユース
小学4年生のときに兄の影響でサッカーを始め、男子チーム「ミルンFC」で3年間プレーした[3]。その後地元の中学に進学するが、通学範囲内には女子が入れるサッカー部がなかったため、社会人チーム「ヤング・ミッチーズ」に入団[3]。中学1年生のときに出場した九州大会で神村学園高校の監督に声を掛けられ、中学2年生から神村学園中等部に転校した[3]。高校は神村学園高等部に進学[3]。2006年、日本体育大学に進学[4]。在学中の2008年、代表のトレーニングキャンプに招集された[5]。また、特別指定選手として東京電力女子サッカー部マリーゼに登録され[6]、なでしこリーグ出場を果たした[7]。
関東大学女子サッカーリーグ一部にてMVP獲得。インカレ決勝戦では早稲田大学と対戦貴重な先制ゴールを決め日体大の2連覇に貢献した。大学の2年先輩には川澄奈穂美がいる。2009年に左膝前十字靭帯断裂に遭った際、同じ怪我を乗り越えた川澄に励まされたと語っている[8]。
シニア
大学卒業後の2010年に日テレ・ベレーザに入団[9]。それまではフォワードだったが、サイドバックにコンバートされた[4]。両サイドをこなせる貴重な存在[4] として主力選手となり、2013年、2014年にはなでしこリーグのベストイレブンに選出された[10][11]。
2021年1月29日、大宮アルディージャの女子チームとして、2021年秋より発足するWEリーグに参入が決まった大宮アルディージャVENTUSへ阪口夢穂とともに完全移籍[12]。
2023年6月26日、日本プロサッカー選手会の理事に就任。現役女子サッカー選手として初めてとなる[13]。
2024年5月23日、大宮アルディージャVENTUSを契約満了に伴い退団することが発表された[14]。同年7月2日、アルビレックス新潟レディースへの加入が発表された[15]。
代表
2012年2月、アルガルヴェ・カップのノルウェー戦で代表初出場を果たす[16]。7月にはロンドンオリンピックのバックアップメンバーとなった[4]。2015年、FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会のメンバーに選出。レギュラーとして起用され、決勝トーナメント1回戦のオランダ戦では代表初ゴールを記録する[17]。準決勝のイングランド戦では先制点に繋がるペナルティキックを獲得したほか、守備面でも活躍してチームの決勝進出に貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された[18]。また、大会全体の最優秀選手候補にも名を連ねたが[19]、チームは決勝でアメリカに敗れて準優勝となり、有吉も受賞はならなかった。
2016年、リオデジャネイロオリンピックのサッカー女子アジア最終予選の日本代表メンバーに選出されたが、チームは予選3位となり五輪出場権を逃した[20][21]。
2017年3月、アルガルヴェ・カップ2017に参加するためにポルトガル遠征を行っていた日本代表の練習中に右膝前十字靭帯を損傷し、全治約8ヶ月と診断された[22]。
個人成績
クラブ
代表
主な選出歴
試合数
出場試合
ゴール
タイトル
クラブ
代表
個人
脚注
外部リンク