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『ひろがるスカイ!プリキュア』は、2023年2月5日から2024年1月28日まで朝日放送テレビの制作により、テレビ朝日系列で毎週日曜8時30分から9時に放送された、東映アニメーション制作のテレビアニメ。「プリキュアシリーズ」の通算20作目にして[3][4]、18代目のプリキュアに当たる。
略称は「ひろプリ」[5][注 1]。キャッチコピーは「ひろがる世界へ!ホップ!ステップ!ジャンプ!」。
本作品でシリーズ20作目を迎え、公式的にも20周年記念作品としての位置づけがなされている[注 2]。シリーズ初代プロデューサーにして、本作品ではエグゼクティブプロデューサーを務める、東映アニメーションの鷲尾天は「こんなに長く続けることが出来たのはひとえに皆様に支えられたおかげだと思っています」と、感謝の意を述べている[4]。
本作品では、モチーフを「空」、テーマを「ヒーロー」、キーワードを「知ることで広がる世界」としている[7]。「空」について鷲尾は「果てしなく広がる「空」、どこまでも青く澄み渡り、透明感あふれる壮大な世界。皆さんがイメージする「空」を体現するキャラクターが今作の主人公」と説明、「ヒーロー」については、ABCアニメーションプロデューサーの田中昂は「プリキュアシリーズは「変身ヒロイン」という言葉で表現されることもありますが、今回、私たちはあえて「ヒーロー」をテーマに選びました。多様に進化しながら、ひろがっていくプリキュアの歴史の中で変わらずに描き続けてきたこと、それは困難な道を自らの手で切り開き、先頭に立ってみんなを勇気づけてきた彼女たちの姿です。その姿を「ヒロイン」から「ヒーロー」として改めて捉え直したい、そういう思いでこのテーマを選びました」と説明した上で、「プリキュアシリーズが紡いできたヒーローとしての姿を、節目の年の集大成としてお届けいたします」と意気込みを語っている[3][4]。
こうしたコンセプトもあり、本作品の主人公であるソラ・ハレワタール(キュアスカイ)は、主人公としてはシリーズで初めて、これまで多く用いられてきたピンクではなく青をイメージカラーとして採用[8]、さらに現実世界における日本の少女ではなく、異世界出身の少女が主人公になるという設定が用いられている。この他に夕凪ツバサ(キュアウィング)は12歳の少年というレギュラーキャラとしては初めての男子プリキュア[注 3]、聖あげは(キュアバタフライ)は18歳の成人女性のプリキュア[注 4]といった試みも行われる[9]。
出演声優のうち、虹ヶ丘ましろ(キュアプリズム)役の加隈亜衣は2020年放送の『ヒーリングっど♥プリキュア』でヒーリングアニマルのラビリン役を演じており、本作品ではプリキュア役としてレギュラー再起用となった。なお、加隈は「プリキュアに関わっていた全ての時間や経験が自分の宝物になった」と前回の経験を踏まえた上で、「そんなプリキュアにまた1年間参加できるなんて……。しかも今度はプリキュアとして……。え?? 夢??? と何度もなってしまいますね」と喜びのコメントを発している[10]。
これまでのシリーズ作品と同様、本作品でも文字多重放送やデータ放送を実施している。データ放送では、サイコロを振って止まったマスの歴代全作品のプリキュアをアルバムに集めていくすごろくゲーム「サイコロふって!プリキュアコレクション♡」が遊べる。一方、前2作で実施された一部コンテンツは本作品では行われていない(詳細は後述)[11][注 5]。
なお、本作品は2019年2月 - 2020年1月放送の『スター☆トゥインクルプリキュア』以来4年ぶりに放送の中断や放送話数・期間の短縮がない形で通年放送が行われた[注 6](後述も参照)。
本作品の最終話では『魔法つかいプリキュア!』以降行われていた次作品の主人公の本編先行出演は行われず、次回作『わんだふるぷりきゅあ!』のキュアワンダフルはバトンタッチ映像のみ登場する[ep 1]。
天空に浮かぶ世界「スカイランド」。その日は王国の幼いプリンセスエルの誕生日であったが、エルはアンダーグ帝国の怪物・カバトンによって隙を突かれ、連れ去られてしまう。ヒーローを志す勇敢な少女・ソラ・ハレワタールはエルを救うべくワープ空間へ入り、いつしか全く別の世界「ソラシド市」にたどり着く。
文化や風習が異なる全く別の世界に来たことに戸惑うソラであったが、この時出会ったソラシド市の少女、虹ヶ丘ましろの家にエルとともに居候しながらプリキュアとしてエルを守りスカイランドに帰すため、戦うことになる。
ましろ、あげはは「ソラシド市」の住民であり、ソラ、ツバサ、エルは「スカイランド」出身。ソラとエルは第1話から越してきたほか、あげはも第18話からソラシド市の虹ヶ丘家に転居してきた(詳細は聖あげはの項を参照)。ツバサは1年程前から虹ヶ丘家に住んでいる。
ソラとましろは後述の通り「私立ソラシド学園」中等部の2年2組[注 7]、あげはは後述の通り保育士になるために「ソラシド福祉保育専門学校」にそれぞれ通っている。
一人称はソラ、ましろ、あげはが「わたし」、ツバサが「ボク」、エルが「エル」(少女姿のエルは「わたし」)。
鷲尾天によると、メンバーに共通しているのは共に行動できる人であり、男の子だから、年上だから指導的な立ち位置として描いているわけではないという[15]。
ソラやエル、ツバサの出身地でもある、天空に浮かぶ世界。エルの両親にあたる国王夫妻が大きな城で暮らしており、言語を解する様々な鳥類が人間とともに暮らしている。城下町には、宝石や食べ物などの店が立ち並んでいる。
スカイランドを守護する防衛隊の中で最強とされる部隊。ソラもエルを守った功績により見習いとして加入している[ep 5]。
本作品におけるプリキュアの敵対勢力。カバトンから「暗黒の世界」と称されていること以外、本拠地などの情報が明らかにされておらず、ヨヨですらその場所を把握していない。
何らかの目的で不思議な力を持つスカイランドの王女・エルを誘拐しようと目論んでおり、それを阻止しようとするプリキュアたちと敵対することになる。
本編から約300年前にスカイランドと戦争を起こしていたものの、当時の皇女であったカイゼリン・アンダーグの尽力により和平が結ばれていたが、後にカイゼリンが和平を破棄した経緯がある。
現代における戦いが終息した後は再びスカイランドとの和平が締結され、帝国も存続している。
幹部たちの共通点として額に黒い小さな結晶のようなものがついており、そこを赤く点灯させることによって様々な能力を使用することが可能。
三人はそれぞれの経緯でプリキュアとは和解。最終決戦では彼女たちをサポートをするためにスカイランドに駆けつけ、国を救うことに成功した。アンダーグ帝国がスカイランドと再び和平を結んだ後は、カイゼリンの部下へと復職している。
ソラ、ツバサおよびエルの家族はスカイランドを参照のこと。
まりあ・かぐや・あげはは3姉妹で、両親は3人の幼少期に離婚、まりあとかぐやは父に引き取られ早乙女姓を名乗り、あげはは母に引き取られ聖姓を名乗るようになった。別の家庭で育ちながらも時折姉妹で会うなどしている[ep 33]。
舞台となるソラシド市に所在する学園で、中等部にはましろが在籍、ソラも第7話で転入する。
制服は濃い青を基調としており、男子は学生服、女子は水色の襟がついたセーラーブレザーとスカートを着用、留め金がハート型のベルトを締め、胸元には黄色いリボンを着けている。夏服は女子は白地に水色の襟とタイがついたセーラー服。なお、これまでのシリーズ作品で見られた、イメージカラーのリボン着用などの主要キャラクター特有の着こなしは、本作品では見られない。
後述の通り、第3話から第31話までのエンディング映像冒頭の挨拶映像に歴代作品の主人公となるプリキュア(いずれも変身後の姿のみ、台詞は新規収録)が登場していたほか、曲の途中に登場するミラーパッドの画面上にも変身バンクと変身時の名乗りのシーンがそれぞれハイライトで映し出された。
本作品におけるプリキュアは「スカイランドに伝わる伝説の戦士」として位置付けられている。
変身の際にスカイトーンの真横のツマミを下にスライドさせ、スカイミラージュに装着した後に透明なノースリーブの姿で、「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!○○○!(○○の部分は各メンバーが変身するプリキュアの名前)」と叫ぶと髪が変化し靴が装着される。その後下述のバーサライタを模したステージ上で「きらめきHOP(ホップ)、さわやかSTEP(ステップ)、はればれJUMP(ジャンプ)」と言いながら各パーツが装着される[注 16]。この時ステージには、HOPは水色、STEPは緑色、JUMPは黄色で、それぞれ文字表示される。コスチュームをまとうと全員がウインクする[注 17]。変身後、最後の決めポーズでは背景に英字で名前が表示される。
過去のプリキュア作品では複数人数での変身バンクは基本的に同じものが使われていたが[注 18]、本作品ではメインとなるプリキュア毎のバンクが作成されている。また、BGMには前期エンディング主題歌を担当した石井あみがコーラスとして参加している[30]。
変身時の各自の名乗りの前には、各キャラクターのイメージカラー(プリズムは薄いピンク)のモノトーンで左端(髪の一部)→右端(足)→左から2番目(身体の一部)→右から2番目(別角度から見た身体一部)→中央(目を閉じた顔)の順に画面が縦に5分割され、出そろった時点で中央部が広がると同時にモノトーンから色がついたものに変わると共に目が開いて名乗りを始める。複数人同時変身の場合は以下のように各メンバーに割り振られる。
ウィングとバタフライは初期メンバーとして扱われているが、番組開始時点で変身者が公表されておらず[20]、初変身も初期メンバーとしては遅い時期となっている。そのため、本作品ではスカイとプリズム[注 19]が揃った時点でチームの名乗りを行っており[ep 11]、第6話より変身時の名乗りの終わりに彼女らが「Ready・・・(レディ)」「Go!(ゴー)」と叫びながらジャンプする。その後スカイが左の腰に手を添え、プリズムが両肘を曲げ右足を後ろに上げ、ウィング[注 20]が左手を斜め下45度に伸ばし、バタフライ[注 21]が左手を腰に当て、右手で正面に向かって指を指し、マジェスティ[注 22]がスカートをつかんで広げた後胸元で手を組む、とメンバーごとにそれぞれポーズを取った上で、全員で「ひろがるスカイ!プリキュア!」と名乗るようになる。第20話で初期メンバーの4人が揃い、第34話でマジェスティが加わったことで、立ち位置は向かって左からマジェスティ・ウィング・スカイ・プリズム・バタフライの順になる。
ヨヨの調査によると、遙か昔スカイランドが闇の世界の魔物に攻め込まれ、絶望的な戦いが始まった際に当時のスカイランドの姫が「ヒーローが現れて青い空とみんなの笑顔を取り戻してくれますように」と祈ったところ、その祈りに答えるようにプリキュアと呼ばれる勇敢な戦士が現れ、魔物を打ち払いスカイランドを救ったという、現代のスカイランドでも既に忘れ去られている伝説があったとされている[ep 8]。その後エルを守ってきたことやソラの青の護衛隊加入、国王夫妻の呪いを解いたことなどから、現代スカイランド国民の間でもその活躍や存在が認知されている。一方人間界においては、プリキュアたちがランボーグと戦う場面は目撃されているが、最初の戦闘の時点で騒ぎになった事もあり[ep 32]、周囲を巻き込むのを避けるため、ヨヨなどごく一部の身内を除いてその正体やソラ・ツバサ・エルの素性を隠すよう努めている。
各プリキュアのメインカラーは気象をテーマとしている[15]。
共通点として全員の胸に菱形の星のマークが付いたバッジが装着されており、星のマークの下に着いているリボンの色は各プリキュアによって異なっている。
本作品では後述のダークスカイ[31]を除いて強化フォームは登場していない。
ソラ・ハレワタールが変身する空のプリキュア。メインカラーは青[8]。変身完了時の英字表記は「CURE SKY」。変身時は「ひろがるチェンジ・スカイ!(この時バーサライタには「SKY」が浮かぶ)」の掛け声で青色のノースリーブの姿となり髪が伸び靴を装着、HOPで頭部の翼の飾り・耳、STEPで下半身と上半身と肩・脚、JUMPで手にコスチュームをまとい、最後に左肩にマントが装備される。
変身時の名乗りは「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」。
髪は水色のツインテールで、毛先と額のひとふさがピンクになっており、髪飾りは白い翼の形になっている。胸にある菱形の星のマークが付いたバッジに着いているリボンの色は青と白。衣装は白と青を基調としたワンピースドレスで、全体的に童話の王子を連想させるようなデザインとなっている一方、ハートマーク付きの白のフィンガーレスグローブやマント[注 23]など、ヒーローらしい要素もある。
第49話でダークヘッドの罠に嵌まる形で、キュアプリズムを助ける力を求めたことによりアンダーグ・エナジーを取り込んだ姿。黒と赤を基調とした禍々しい姿であり、髪色もネイビーに変色し、右の背中に堕天使を連想させる黒い片翼が生えたことで飛行能力が加わり、瞳から鮮やかな青色の炎状のオーラを放っている。力を使うたびに意識がアンダーグ・エナジーに飲み込まれ、やがてダークヘッドに完全に乗っ取られてしまう(同時に瞳から青い炎が消え失せ、赤い瞳になる)も、キュアプリズムのプリズムシャインを受けてダークヘッドが消滅した事で元の姿に戻った[ep 27]。
劇中ではこの形態の名称は登場しなかったが、スタッフのSNS・視聴者・各種メディアでは主に「ダークスカイ」の名称が用いられている[31][32][33][34]。
虹ヶ丘ましろが変身する光のプリキュア。メインカラーは空に浮かぶ雲のイメージで白であるが、彩雲のイメージで虹色の要素も持たせている[35]。変身完了時の英字表記は「CURE PRISM」。変身時は「ひろがるチェンジ・プリズム!(この時バーサライタには「PRISM」が浮かぶ)」の掛け声でピンク色のノースリーブの姿となり髪が伸びて靴を装着、HOPで頭部のリボンと耳、STEPで上半身と下半身、JUMPでロンググローブとウエストリボンの紐[注 24]が装備される。
変身時の名乗りは「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」。
髪はピンク色のロングヘアーで、白と水色のリボンが装備されている。胸にある菱形の星のマークが付いたバッジに着いているリボンの色は水色。衣装は白とピンクを基調としたワンピースドレスで、下半身には黄色のレースが付いた白とピンクの模様と紺色の背景に黄色の光が描かれたデザイン柄を混合したスカートとなっており、背中にウエストリボンの紐[注 24]が着いている。手は白色のロンググローブ、両足には黄色の光が描かれた白色とピンクのロングブーツをそれぞれ着用している。
素早いキックやボクシングスタイルのパンチのほか、手から生み出される複数のプリズムボールを対象に向かって放つ戦い方をする。また、ボールは他のプリキュアに行使して使用することも可能で、ボールの上に乗せ空中にいる敵の所まで飛ばしたり[ep 14]、バトンを回すように直接手渡しし、ボールを貰ったプリキュアがプリズムに代わって攻撃を放つことができる[ep 41]。
夕凪ツバサが変身する翼のプリキュア。 メインカラーは夕暮れをイメージしたオレンジ[15]。プリキュアシリーズのメインキャラクターとしては、初の男子プリキュアとなる[21]。変身完了時の英字表記は「CURE WING」。変身時は「ひろがるチェンジ・ウィング!(この時バーサライタには「WING」が浮かぶ)」の掛け声でオレンジ色のノースリーブの姿となり髪が伸び靴を装着、HOPで頭部の帽子・耳、STEPで下半身と上半身、JUMPで手袋が装備される。
変身時の名乗りは「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」。
髪は全体的にオレンジ色であり、前髪と後ろ髪が短くなり、変身前は隠れていた左目が見えている。さらに後頭部からポニーテール状に結ばれた身の丈ほどもある長い髪が特徴である。頭頂部の毛はトサカ状に立っており、頭部の左側にリボン付きのシルクハット、こめかみ部分に羽の髪飾り、両耳にはピンク色の丸い2つのピアスを身に着けている。胸にある菱形の星のマークが付いたバッジに着いているリボンの色は赤。服装はオレンジ色のセーラー服のようなスタイルとなっており、腹部にピンク、黄色、緑の3色のボタン、腰にはショートパンツに翼のような形をした燕尾服のような飾りがついている(裏地が黄色と緑のグラデーションになっている)。両腕に腕カバー、両手にボタン付きの手袋、両足にはオレンジ色のロングブーツをそれぞれ装着している[注 25]。また、左の太ももの部分には変身前の鳥形態の姿で身に着けている赤いネクタイのようなものが蝶結びで身に着けられている。
自由自在に空中を飛び回ることができ、戦闘では空中戦を得意としている。
聖あげはが変身する蝶のプリキュア。メインカラーはピンク[36][注 26]。変身完了時の英字表記は「CURE BUTTERFLY」。変身時は「ひろがるチェンジ・バタフライ!(この時バーサライタには「BUTTERFLY」が浮かぶ)」の掛け声でピンク色のノースリーブの姿となり髪が伸び靴を装着、HOPで頭部の帽子・耳、STEPで上半身と下半身とスカートのフリル、JUMPでストッキンググローブが装着され、アイシャドウが入る。
変身時の名乗りは「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」。
髪はオレンジのメッシュが入った金髪で、足首に届くほど長い。桃色や桜色を基調としたセパレートタイプの衣装となっており、へそが出ている。帽子とベルトに蝶を模した装飾がある他、ピアスも蝶の形をしている。ストッキンググローブと素肌の境目はグラデーションのようになっている。上半身の衣装はホルターネックで、ミニスカートの後ろ側と胸部にはフリルが付いている。桃色のブーツを履いており、右脚には紫のストッキング、左の太股には白のニーハイソックスと星形の装飾が付いたガーターリングを着用している。他のプリキュアと異なりピンクのアイシャドウをしている。
戦闘では、俊敏な動きで相手を翻弄しながら攻撃するだけでなく、右手の人差し指と中指を口に当てて投げキッスし、蝶を召喚させ対象に放つ攻撃を得意とするほか、蝶の形のシールドを展開して攻撃を防ぐこともでき、離れた位置に出したり複数出すこともできるが1度の攻撃で破壊されるため強度自体は低い[ep 17][ep 16]。
エルが変身する幻のプリキュア。変身完了時の英字表記は「CURE MAJESTY」。本来の姿から紫色のノースリーブを着た中学生程度の少女の姿に成長した後、「ひろがるチェンジ・マジェスティ!(この時バーサライタには「MAJESTY」が浮かぶ)」の掛け声で変身を開始する。髪が更に伸び靴を装着、HOPで頭部のアクセサリー・耳、STEPで上半身と下半身、JUMPで手袋が装着されスカートに星マークが付く。
変身時の名乗りは「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」[ep 21][25]。
髪は変身前より濃い紫色のウェーブがかかったツインハーフアップで、足首に届くほど長い。水色の髪飾りで両側のハーフアップを束ね、頭頂部に両翼の付いた青いハート型のジュエリーが付いたピンク色のカチューシャ、耳に3つのトゲのついた金色のイヤーカフを装着。服装は紫を基調としたツーピースドレスであり、上半身は肩出しで二の腕に飾りを付け、下半身は後部が長いスカートの下に、赤みがかった紫色のフリルが付いた紫とピンクのスカートを重ねている。腕には白いロンググローブ、脚には白いオーバーニーハイソックスに紫色のパンプスを着用。
変身後は流暢に喋る事が可能になり、一人称が「わたし」に変化する。戦闘時は優雅な振る舞いで動きジャンプした後の着地時などに重力に逆らうようにふわりと着地するのが特徴的。先にプリキュアになった4人よりも戦闘力が高く4人が苦戦する攻撃にも冷静に対処する。当初は単独の浄化技を持っていなかったが、後に習得する。
エルレインが変身する、300年前のスカイランドに存在した伝説のプリキュア。名乗りは「降り立つ気高き神秘!キュアノーブル!」とキュアマジェスティと同様で、容姿や衣装も差異があるとは言えマジェスティと似ている[ep 22]。
シリーズディレクターはこれまでのシリーズでの各話演出や『映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち』『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』で監督を務めた小川孝治[4]、シリーズ構成は『ヒーリングっど♥プリキュア』の各話および『映画 ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』の脚本を手がけた金月龍之介、キャラクターデザインは『ラブライブ!スーパースター!!』のデザインを手がけた斎藤敦史がそれぞれ担当する[49]。音楽はこれまでの寺田志保に代わり、新たに深澤恵梨香が担当する[50]。
オープニング主題歌の歌唱は、同曲がプリキュア歌手デビューとなる石井あみが担当。前期エンディング主題歌は石井とこれまでもシリーズに携わってきた吉武千颯によるデュエット楽曲で[54][55]、後期エンディング主題歌は吉武のみのソロ楽曲となる[56]。
エンディングダンスの振付は前作に引き続きCRE8BOYが担当[注 30]。その一方で前2作で行われたエンディング映像での玩具及びデータ放送の連動要素は廃止された代わりに、一部の回を除きエンディング映像冒頭およびミラーパッドの画面上[注 31]に本作品に登場するプリキュアまたは歴代全作品のプリキュアの主人公たち(前述を参照)が映し出された。そのうち第2話から第5話ではそれらのプリキュアを指定期間分揃えて2023年3月5日から3月12日までの期間に応募すると変身玩具の「変身スカイミラージュ」がプレゼントされたり、プリキュア2人から玩具が手渡されるキャンペーンを実施した[57][注 32]。
また、後述の通り作品単独のライブイベントや感謝祭イベントなど、本作品のキャラクターショーのイベントを中心にオープニングテーマやエンディングテーマの主題歌歌手が登場した。
時間帯は全て現地時間。
『開闊天空!光之美少女』のタイトルで放送。広東語 & 日本語二か国語放送[79]。
『開闊天空!光之美少女』のタイトルで放送。普通話放送、繁体字字幕あり[80]。
Crunchyrollが2023年2月4日17時30分(PT)より、南北アメリカなどにおいて、動画配信を実施している[81]。
本作品ではテレビシリーズ終了時点で単独の映画作品は製作されていない。
これまでのシリーズ同様、上北ふたごにより『なかよし』(講談社)にて2023年3月号より2024年2月号まで連載された[101][1][102]。2023年10月号掲載分では、映画公開記念のコラボレーション回として、歴代のプリキュア全員がゲスト出演している[103][104]。
いずれも通常版と特装版でカバーイラストやピンナップイラストが異なるほか、特装版には特典として、シリーズ20周年を記念し歴代プリキュア78人が登場する描き下ろし漫画小冊子が付属する。
遊園地やイベント会場等で観覧できるキャラクターショーは、第1期はキュアスカイ・キュアプリズム・エル、敵側はカバトンと太鼓型ランボーグが登場、テレビ本編の進行に合わせてキュアウィングも追加登場した。第2期ではキュアバタフライが加わり、敵側はバッタモンダーに変更されたが、ランボーグは太鼓型のまま。第3期ではキュアマジェスティも加わり、太鼓型ランボーグがキョーボーグに変わった。
上記とは別に、劇団飛行船制作の有料ミュージカルショー『ひろがるスカイ!プリキュア ドリームステージ』が2023年7月から2024年2月まで公演された[107][108]。前シリーズ『デリシャスパーティ♡プリキュア』シリーズ構成の平林佐和子が脚本を手掛けており[109]、ミュージカルオリジナルキャラクターのダンが登場したほか、終盤ではキュアプレシャスとキュアサマーが客演、ライブパートでは『デリシャスパーティ♡プリキュア』『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の全プリキュアも登場した。こちらに関してもテレビ本編の進行に合わせて9月30日の公演よりキュアマジェスティが追加登場した[110]。12月28日から30日には前シリーズに続く形で東京都台東区の飛行船シアターにて『ひろがるスカイ!プリキュア ドリームステージプラス』も公演され、270度の大画面スクリーンによる映像演出など同公演独自にアレンジされた演出となっていたほか、開演前にソラたちによる出迎え、終演後にプリキュアたちのほか、スペシャルゲストとして『デリシャスパーティ』『トロピカル〜ジュ』のいずれか(公演によって異なる)のプリキュアを含めた登場キャラクターとのハイタッチ会、キッチンカーによるクレープ販売、プリキュア達へ手紙を送ることができるサービスもそれぞれ実施された[111]。
また、後述の感謝祭イベントでも、シリーズ構成の金月龍之介による本編終了後の後日談となるオリジナルストーリー「ありがとうヒーロー!みんなの未来にReady Go!」のキャラクターショーが行われ、ソラシド市に残留していたアンダーグエナジーから生み出され、黒いキュアスカイの姿の敵として現れたブラックスカイ[注 42]が登場、さらに彼女によって生み出されたカバトンとバッタモンダーの偽物も分身して登場したほか、主題歌歌手の石井あみと吉武千颯も客演した[注 43][112]。
音楽CD・映像ソフトの発売元はいずれもマーベラス。
いずれも販売元はソニー・ミュージックソリューションズ。前作と同様にテレビシリーズのCD全商品購入(2形態ある場合は両方とも購入)特典として、封入応募券を全て集めて申し込むと、全CDが収納できる「ひろがるスカイ!ボックス(くるみ三方背仕様)」がプレゼントされる[55]。
特記のない商品の販売元はいずれもハピネット・メディアマーケティング[163][164]。
DVD(Vol.14までは各巻3話、Vol.15・16は各巻4話収録)は2023年6月28日より、Blu-ray Disc(各巻2枚組、第1〜3巻は各12話、第4巻は14話収録)は9月27日よりそれぞれ発売されている。
いずれもBlu-ray Discで発売。販売元は前2作までのハピネット・メディアマーケティングに代わり、本作品以降は後述の通りマーベラスから自社で販売を行っている[165][166][167]。
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