阪 脩(さか おさむ、1930年〈昭和5年〉11月7日[1][8] - )は、日本の声優、俳優。
大阪府[1][8]大阪市出身[2]。青二プロダクション所属[4]。
主な出演作に『ブラック・ジャック』(本間丈太郎)、『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』(ルター)、『チャンス〜トライアングルセッション〜』(海原将)、『機動警察パトレイバー』(榊清太郎)、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(荒巻大輔)などがある[9][10]。
略歴
祖母に連れられて、歌舞伎を見に行っており、幼い頃から芝居に触れて興味もあったと語る[6]。
戦時中は15歳の時から海軍飛行予科練習生であり[5]、京都府与謝郡栗田村で終戦を迎える[6]。
大阪市立汎愛高等学校卒業[1]。
その後は約10年間は目標が見つからないため、仕事を転々としていた[6]。ある会社でアルバイトをしていた縁もあり、朝日放送とつながりができ、放送劇団員の募集で「そろそろ定職につかないと親も心配するだろうから」と軽い気持ちで受験したところ合格して25歳ぐらいから朝日放送劇団[5]に入団してラジオドラマで役者の仕事を始める[6]。
その内にテレビに出演する[6]。しかし30歳になり、「このまま『楽しい』だけでいいのか?」と疑問に感じて本格的に芝居に取り組むためにレギュラーを降板して妻の太田を実家に預けて単独上京し、朝日放送東京本社支社の関係者たちの計らいで役者の仕事をしながら劇団新劇場に入団して舞台に立つ[6]。
劇団解散後、熊倉一雄から誘われてテアトル・エコーに入団してアニメ、吹き替えの声優としての活動を始める[6]。その後、青二プロダクションに所属[2]。
人物
音域はG - D[7]。
アニメ、洋画、CDドラマ、ゲーム等に出演の他、ラジオ、舞台にも出演している[11]。
大阪府出身であり、関西弁の役を演じることもある。この他後進の育成にも協力しており、現在は青二塾大阪校の専属講師として、月1回授業を受け持っている。
同じく声優である大木民夫が病気療養のため[注 1] 一部の作品で持ち役の降板を余儀なくされた際、アメリカのWebアニメである『FはFamilyのF』(2015年・2017年)のホルテンヴァッサー役をシーズン2より引き継いだ。
特技は義太夫[1][8]、大阪弁[1]、関西弁[8]。趣味は文楽[8]、歌舞伎[8]観賞[8]。好きな色は深い緑。「トランスフォーマー」シリーズでは、「そういう色の役が来ないかいつも気にしていた」と話している[12]。
代役・後任
近年では一部を除いてレギュラーおよび過去に演じたキャラクターは降板している。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1965年
-
- 1969年
-
- 1970年
-
- 1971年
-
- 1972年
-
- 1973年
-
- 1974年
-
- 1975年
-
- 1978年
-
- 1979年
-
- 1980年
-
- 1981年
-
- 1982年
-
- 1983年
-
- 1984年
-
- 1985年
-
- 1986年
-
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 1999年
-
- 2000年
-
- 2001年
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- 2002年
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- 2003年
-
- 2004年
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- 2005年
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- 2006年
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- 2007年
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- 2008年
-
- 2009年
-
- 2011年
-
- 2012年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2015年
-
- 2016年
-
- 2018年
-
劇場アニメ
- 1977年
-
- 1978年
-
- 1979年
-
- 1980年
-
- 1982年
-
- 1986年
-
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1998年
-
- 2004年
-
- 2006年
-
- 2017年
-
- 2021年
-
OVA
- 1986年
-
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1994年
-
- 1995年
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- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 2006年
-
- 2008年
-
- 2010年
-
Webアニメ
ゲーム
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- ポリスノーツ(ゲイツ・ベッカー)
- ロードス島戦記 英雄戦争(ファーン王)
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1999年
-
- 2000年
-
- 2001年
-
- 2002年
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- 2003年
-
- 2004年
-
- 2005年
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- 2006年
-
- 2007年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2010年
-
- 2011年
-
- DEAD OR ALIVE Dimensions(万骨坊、幻羅)
- 2012年
-
- 2015年
-
- 2018年
-
ドラマCD
吹き替え
担当俳優
- アンソニー・ホプキンス
-
- ウィリアム・シャトナー
-
- クリストファー・プラマー
-
- ケヴィン・マッカーシー
-
- ジェームズ・カレン
-
- ジェフリー・ルイス
-
- ジョン・クリーズ
-
- ジョン・マホーニー
-
- ジョン・リスゴー
-
- マーティン・ランドー
-
- リチャード・クレンナ
-
- ロバート・プロスキー
-
- ロバート・ロッジア
-
映画
ドラマ
アニメ
人形劇
特撮
- 1966年
-
- 1968年
-
- 1969年
-
- 1972年
-
- 1973年
-
- 1974年
-
- 1975年
-
- 1976年
-
- 1977年
-
テレビドラマ
- 部長刑事(ABC)
- 商魂(1960年、ABC)
- サンヨーテレビ劇場 / 良人の青春(1961年、TBS)
- 夫婦百景 第212話「おふくろ女房」(1962年、NTV)
- 隠密剣士(TBS / 宣弘社プロダクション)※阪修名義
- 風雪 第32話「万民・億民・兆民」(1964年、NHK)
- ザ・ガードマン(TBS)
- 坂修名義
- 第8話「第9レースを狙え」(1965年)
- 第59話「人喰い鮫」(1966年)
- 第68話「赤い関係」(1966年)
- 阪脩名義
- 第76話「赤い身代金」(1966年)
- 第87話「檻の中の女」(1966年)
- 第91話「復讐の赤い牙」(1966年)
- 第109話「忘れられない顔」(1967年) - オリオン繊維宣伝部長
- 第121話「魔性の女」(1967年)
- 第142話「悪魔の爪あと」(1967年)
- 第210話「トラック強盗部隊」(1969年)
- 第227話「怪談・霧の夜は殺人鬼が笑う」(1969年) - 関西弁の船員
- 第233話「殺人ガスの恐怖が降ってくる」(1969年) - スパイの一員
- 第240話「生きては帰れぬ地獄トリデ」(1969年) - 関西弁の坑夫
- 第264話「宝石と女の戦争」(1970年)
- 定年退職(1967年、NHK)
- 平四郎危機一発 第26話「脅迫者を追え」(1968年、TBS)
- 花子ちゃん(1968年、CX)
- サインはV 第41話(1970年、TBS)
- 鬼平犯科帳 第1シリーズ(1969年 - 1970年、NET / 東宝)
- 第29話「麻布ねずみ坂」(1970年) - 川谷の庄吉
- 第62話「罪ほろぼし」(1970年) - 助次郎
- 旗本退屈男 第12話(1970年、CX)
- 天皇の世紀 第一部(1971年、ABC)
- 飛び出せ!青春 第13話「さらば高校五年生!」(1972年、NTV)
- 泣くな青春 第4話「空白の遺書」(1972年、CX)
- 鬼平犯科帳 第2シリーズ 第23話「泥鰌の和助始末」(1972年) - 金谷の久七
- 眠狂四郎 第17話「岡っ引どぶが来た」(1973年、KTV / 東映)
- 太陽にほえろ!(NTV)
- 第158話「顔」(1975年) - 小谷金属社長室長
- 第198話「死ぬな、ジュン!」(1976年) - 城南署刑事
- 第315話「ライバル」(1978年) - 富岡信雄
- 第353話「ラスト・チャンス」(1979年) - 菊池の元上司
- 第396話「記念樹」(1980年) - 城南署刑事
- 第412話「似顔絵」(1980年) - 矢追総合病院眼科医
- 第620話「素晴らしき人生」(1984年) - 大石刑事(港署)
- 第667話「デュークという名の刑事」(1985年) - 大里利一
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風 第38話「金色の鈴」(1976年、CX)
- 華麗なる刑事 第3話「人質交換」(1977年、CX)
- 江戸の激斗(1979年) - 奉行の声
- 年末時代劇スペシャル / 忠臣蔵(1985年、NTV) - 奥田孫太夫
- 大河ドラマ / 秀吉(1996年、NHK) - 里村紹巴
映画
その他コンテンツ
脚注
シリーズ一覧
- ^ 「究極対至高 長寿料理対決!!」(1992年)、「日米コメ戦争」(1993年)
- ^ 『グリム名作劇場』(1988年)、『新グリム名作劇場』(1988年)
- ^ 「年忘れ特大号」(1993年)
- ^ 『SPIRITS』(2007年)、『GENESIS』(2016年)
出典
外部リンク