『そして誰もいなくなった』(そしてだれもいなくなった、And Then There Were None または Ten Little Indians)とは、1974年のイタリア・西ドイツ・フランス・スペイン・イギリスのミステリ映画。アガサ・クリスティの同名ベストセラー小説『そして誰もいなくなった』の映画化[3]。
監督はピーター・コリンソン(英語版)、製作はハリー・アラン・タワーズ(英語版)で、ピーター・ウェルベック名義で脚本も執筆している[4]。また、タワーズは1965年に同原作を『姿なき殺人者(英語版)』(原題はTen Little Indians)として映画化しており、本作はタワーズにとって同原作の2度目の映画化となった。さらにタワーズは1989年にも『アガサ・クリスティー/サファリ殺人事件』(原題はTen Little Indians)として3度目の映画化をしている。
イランの砂漠のホテルに集められた客と使用人の10人が童謡「テン・リトル・インディアンズ(10人のインディアン)」の歌詞通りに次々と殺されてゆく、というストーリー。
『姿なき殺人者(英語版)』のシナリオを再利用しており[要出典]、同作と同じようにロンバート(オリヴァー・リードの役)の名前を原作のフィリップからヒューに変更している。舞台をイランの砂漠に変更。
撮影地はイラン革命前のイラン。エスファハーンのシャー・アッバース・ホテル(現在のアバシ・ホテル)、ペルセポリス、アルゲ・バムなど[5]。イラン以外では、スペインのマドリードのデボー聖堂、アンダルシア州アルメリアなどで撮影した[6]。
ヨーロッパ版はタイトル前に飛行機で到着、ヘリコプターでホテルまで運ばれるが、アメリカ版ではこのシーンがカットされている[要出典]。