ミスタードーナツ (英語 : Mister Donut )は、ドーナツ を主力とするアメリカ合衆国 発祥のファーストフード チェーン 。2024 年現在、日本 のダスキン が日本のほか台湾 、インドネシア 、フィリピン 、タイ 、シンガポール に店舗を展開している。略称は「ミスド 」。
概要
北米
創業者はハリー・ウィノカー (英語版 ) 。ウィノカーはダンキンドーナツ (1948年 創業)の創業者であるウィリアム・ローゼンバーグ の義妹 の夫であった。ウィノカーはローゼンバーグとともにダンキンドーナツを経営していたが、経営方針の違いから1956年 に独立し、アメリカ合衆国マサチューセッツ州 ボストン でミスタードーナツを創業した。1970年 にインターナショナル・マルチフーズの傘下となり、全盛期にはアメリカ・カナダで550店舗を展開するまでに成長した。1990年 にダンキンドーナツとともにバスキン・ロビンス の親会社だったアライド・ライオンズ(後のアライド・ドメク )に買収され、北米の店舗が一部を除きダンキンドーナツに転換されたことで事実上再統一された[ 1] 。その後1994年 にアライド・ドメク・クイックサービスレストラン(後のダンキン・ブランズ (英語版 ) )が商標権を引き継いだ。
2005年にアライド・ドメクがフランス の酒業メーカーペルノ・リカール に買収されたのに伴い、2006年にダンキン・ブランズはカーライル・グループ 、ベインキャピタル 、トーマス・H・リー・パートナーズ (英語版 ) のプライベート・エクイティ・ファンド 3社で構成されるコンソーシアム に売却された。その後、ダンキン・ブランズは2012年8月にコンソーシアムから完全に独立した[ 2] 。
2020年 10月31日 にインスパイア・ブランズ (英語版 ) がダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日 に買収が完了し、現在はインスパイア・ブランズが(北米等における)ミスタードーナツの商標管理を行っている[ 3] 。
日本
日本国内では、1971年 よりダスキン がミスタードーナツの運営を開始した。まったくの異業種である同社がドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の鈴木清一 がフランチャイズのシステムを学ぶために渡米した際、ミスタードーナツを視察し、ハリー・ウィノカーに出会って意気投合したことに始まる[ 4] 。ダスキンは1983年 にはアジア 圏におけるミスタードーナツの商標権並びに販売権を獲得[ 5] 。以降、日本のミスタードーナツはケンタッキーフライドチキン やマクドナルド などと同じく、日本国内で最も早い時期に営業を開始したフード系フランチャイズ チェーン にして、日本最大規模のドーナツチェーン店として発展した。
一方、ライバルのダンキンドーナツも1970年 から日本に展開していたが、1998年 に日本から撤退した。そのため1990年代 以降、アメリカのドーナツフランチャイズ市場ではダンキンが圧倒し、日本のドーナツ市場ではミスタードーナツが圧倒するという対照的な関係になっている[ 1] 。
ロゴ
ロゴ は、アメリカの創業者のハリー・ウィノカーがボウタイ をした髭をはやしたコック姿を特徴的に図案化したものである。色は主に、オレンジ と白 が使われる。サブカラーとして茶色 が使用される場合がある。店舗により、ボウタイとドーナツ(円)を組み合わせた上記ロゴを更に抽象化したものを用いている場合もある。
日本国内の店舗
ミスタードーナツ事業本部ビル(大阪府吹田市、江坂芳野町ショップを併設)
箕面ショップ(ショップNo.0001)
ミスタードーナツの商品の例
メニューの例(ドーナツ・ドリンク・飲茶 )
「ミスドゴハン」で追加されたパスタ メニュー(カルボナーラ )
日本国内の店舗は、ドーナツを主力商品とするが、それ以外のさまざまな食品も扱うファストフード 店として知られる。全店舗のうち直営店は少数で、大半の店舗がフランチャイズ店として運営される。
日本国内における運営会社は、大阪府 吹田市 豊津町に本社を置くダスキン であるが、ミスタードーナツ事業本部は隣の芳野町 にある。
店舗名は「○○店」ではなく「所在地名(地名・施設名)+ショップ」となる。各店舗の店頭には、開店順に付けられた4桁のショップナンバー(店番)が表示されており、0001は大阪府箕面市 にある箕面ショップである。開店当初の同ショップはダイエー箕面店 の敷地内に存在していたが、同店の閉店による店舗取り壊しを経て復活している(詳細は#沿革 および箕面市#特記事項 を参照)。そういった経緯を経ていない最古参は長らく0002のイオン京橋店 (大阪市 都島区 )内の京橋ショップであったが、同店の再開発による閉鎖に伴い、2019年 9月30日 に閉店した。現在では0008の福島ショップ(大阪市福島区)が移転を経ていない最古の店舗となっており、2022年9月4日からのリニューアル工事を経て2022年9月30日よりリニューアルオープンしている。
開業当初の1970年代 から1980年代 初頭にかけては、後年のスターバックス などのシアトル系コーヒーショップ を思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていた。パッケージや景品のイラストには、当時人気の高かったイラストレーター のペーター佐藤 や原田治 を起用していた。
1980年代後半から2000年代 初頭にかけては、好感度タレントで毎年上位に位置することの多いお笑いタレント の所ジョージ のテレビCM 起用、低価格メニューの拡充と宣伝での強調、未成年、特に女子をターゲットにデザインした景品キャンペーンの打ち出しなど、徐々に大衆化路線に転じていく。特に、バブル崩壊 以降は、外食産業 において吉野家 などとともに低価格路線を採った代表的なものの一つとなった。
1992年 から、日本の店舗では独自メニューとして「ミスター飲茶 」の提供を開始した。飲茶メニュー登場時のキャッチフレーズは「サンフランシスコ のチャイナタウン の飲茶」で、「桑港のチャイナ街 」をアレンジしたCMソング を店内で流していた。飲茶メニューは現在も定番商品となっており、肉まん などの点心 、麺類 やチャーハン などを提供している[ 6] 。飲茶メニューに加え、2017年 からはパスタ やホットドッグ などを加えた食事メニュー「ミスドゴハン」[ 7] も提供しており、モーニングセットやランチセットも設定されている。
2003年 にはポン・デ・ケージョ にヒントを得た新商品「ポン・デ・リング 」を発売し、ヒット商品となった。ポン・デ・リングなどの商品にキャラクター 「ポン・デ・ライオンと仲間たち」が設定されている。2013年 にはポン・デ・リングの誕生10周年を記念して限定商品も発売された。
2000年代 には、後述の不祥事 により社長引責退任などもあった。フランチャイズ による全国展開を行っているが、2020年 5月現在、新規フランチャイジーは募集していない[ 8] 。
2018年 3月、ミスタードーナツを中心とするダスキンのフード事業は2014年3月期から赤字 が続いており、ドーナツのテイクアウト 需要に偏っていることや、健康ブーム から油で揚げたドーナツの需要自体が低迷していることから、イートイン 需要を増やすために「ミスドゴハン」シリーズを拡充するとともに、2023年 3月期までにミスタードーナツの全店舗1100店超をデザインや色調を統一してリニューアルし、改装が難しい店舗は移転や閉店も検討すると発表した[ 9] 。
沿革
店舗・業態
店舗デザインは全店統一ではなく数種類の系統がある。ダスキンでは「〇〇型店舗」と呼称している。前述のとおり、2018年より既存店舗の改装が進められている。
2024年9月現在の日本最北端店舗:稚内ショップ(北海道 稚内市 )
2024年9月現在の日本最東端店舗:中標津TOBUショップ(北海道標津郡 中標津町 )
2024年9月現在の日本最南端かつ最西端店舗:石垣ショップ(沖縄県 石垣市 )
1990年頃の店舗デザインタイプの例
1990年当時は、主に郊外がロードサイド単独建物、都心部はビル内テナントで、フードコート タイプはほとんどなかったが、上野丸井 ショップのようなショッピングビルテナント形態は存在した。
Gタイプ型店舗 - 1979年から展開[ 13] 。オレンジレザーシートを基調としたオールドアメリカンスタイル。豊橋東ショップ(愛知県)[ 13] 、将監 ショップ(宮城県)、大曽根 ショップ(愛知県)など。
802型店舗 - 1982年から展開。箕面牧落ショップ(大阪府)、江ノ島ショップ(神奈川県)など。
80型店舗 - 1983年から展開。1990年時点では標準の店舗デザインだった、シックなダークブラウン系の木製チェア・テーブル主体のインテリア。ショップサインは現在も見られるイエローとオレンジを地にした白か黄色の文字が多い。新所沢パルコ ショップ(埼玉県)、青物横丁 ショップ(東京都)など
21型店舗 - 1986年から「ミスタードーナツ21世紀計画」により展開。カルーセル を配置したきらびやかなインテリア。ショップサインはネオン を多用したものが多い。新宿 ショップ(東京都)、洗足 ショップ(東京都)など。ピーク時には30店舗ほどあったが、その後は今福鶴見 ショップ(大阪府)を含めて2店舗まで減った。
カジュアル型店舗 - 1991年から展開。ライトブラウン・イエローを基調としたデザインで、鉢巻状のショップサインは黄色地に赤文字でmister donutと書かれていることが多い。F.I.T.長岡天神 ショップ(京都府)、柴田 ショップ(愛知県)[ 43] など。
サテライトショップ - ミスタードーナツではショップで手作りが基本だが、キッチンがなく別店舗で作った商品を移送する売店形態の店舗。1990年頃には愛知県岡崎市をはじめ4か所あった。
過去に出店していた業態
cafe andonand(カフェ アンドナンド)
ミスタードーナツ事業本部直営の都心型店舗。ミスドとは種類の異なる高級志向のドーナツを販売するドーナツカフェで「大人のミスド」がコンセプト[ 44] 。2007年4月20日に1号店として渋谷公園通り店[ 44] をオープン[ 24] 。当初の店名は「andonand」だったが[ 24] 、カフェをアピールするため「cafe andonand」に店名変更した[ 27] 。東京、横浜、札幌、難波 などに7店舗を展開していたが[ 27] 、2011年1月31日に旗艦店 の渋谷公園通り店が閉店[ 27] 。同年4月にペディ汐留 店が閉店し、同年12月28日には全店が閉店した。
和菓子 のテイストを採り入れた和風蒸しドーナツ店。2011年2月17日、1号店として心斎橋筋商店街 に心斎橋筋店(イートイン、テイクアウト)[ 45] をオープン[ 46] 。2012年3月2日にJR大阪駅 店(テイクアウト専門)[ 47] をオープンし2店舗を展開していたが[ 48] 、心斎橋店は2012年5月31日閉店[ 49] 。JR大阪駅店もその後ほどなく閉店している。
商品
メニュー
ドーナツ類は店内で手作りされている。
これとは別に、2013年ごろから、期間限定商品の原材料を使い切る目的で、「ファンシードーナツ」[ 注釈 3] という商品も不定期で発売している[ 51] [ 50] [ 52] 。
たとえば、2023年3月にこのカテゴリから登場した「塩キャラメルフレンチ」は、期間限定ドーナツ向けだった塩キャラメルクリームをフレンチクルーラーの生地にトッピングしたものである[ 51] 。また2023年3月から4月にかけて展開された「misdo meets 祇園辻利」シリーズ関連では、チョコドーナツに抹茶チョコレートをかけた「宇治抹茶チョコレート」など、複数のファンシードーナツが発売されたる[ 51] 。
福袋
正月には福袋 と福箱を販売している。福袋及び福箱には、値段相応の引換カードが入っているほか、その年のカレンダーや景品が入っている。中身は価格帯が同じものであるが、店舗によって異なる場合もある。また引換券と福袋用に作成されたオリジナルグッズや他業種とのコラボレーショングッズが入った福袋が発売される年もあり、この場合は価格や中身は全店共通のものとなる。店舗によってはキッズ用の500円の福袋もある(2009年は600円にて販売)。
この福袋は年末販売用と年始からの本来の販売用の2枠あって、店によってそれぞれ定数がある。このために年末に買えなかったとしても、年が明けると買える可能性がある。またこの販売方法のため、年始を過ぎても定数分が売れずに1月中は残っている場合もある。
2014年発売分までのドーナツ引換券は1枚ずつ切り離すタイプのもので、購入した店のみ有効であったが、2015年販売分からのドーナツ引換券は紙カード式となり、全国のショップ(出張販売時など一部除く)で利用可能となった。カード式への変更によってカードに記載のバーコード読み取りで個数を管理しており、使用時に残個数がわかるようになっている。有効期限は従来の3月末までと変わっていない。
ポイントカード類
ラッキーカード
1985年から2006年、および2014年以降、不定期で配布されている。
かつてはスクラッチ 式のポイントカード「ラッキーカード」で点数を集めてグッズと交換するというシステムであったが、後にカードを10枚集めて商品と交換するシステムに変更された。カードをもらえる条件は300円、400円で1枚など、イベントによって条件が異なった。その上、スクラッチ式の末期まではその購入した店でしかポイントは有効にならず、ラッキーカードにショップ名やショップナンバーが印刷され区別されていたが、末期になると一部の県を除いてほぼ全国共通でポイント利用できるようになった。この時期のグッズには原田治 のイラストが描かれたものが多い。
ポイントカード導入に伴い「ラッキーカード」は廃止されたが、2010年の開業40周年には記念としてスクラッチカードが「復活!!ラッキーカード2010」として復活した。内容は2箇所の削ったところに書いてある点数(3・5・40・150ポイント)をミスドクラブカードにポイントを付与するというもので、600円購入毎に1枚もらえる。これは100円セールをしない時期に何回かに分けて行われた。また2012年にはスクラッチ式で点数を集めてグッズがもらえるキャンペーンが実施された。
ポイントカード廃止後、2014年から配布が再開した。再開直後の1月と3月には「揃えてスクラッチ」として、600円で1枚カードが貰えて、6箇所のマスクの中から3箇所を削り、絵柄が揃うか揃わなかったカードを規定枚数集めると、グッズやドーナツと交換できるシステムとなった。この際のカードは発行店のみ有効であった。同年5月以降のキャンペーンでは300円で1枚貰えるカードを規定枚数集めるものに変更され、ポイントカードサービス開始前と同様となった。なおこの際のカードは発行店のみ有効であったが、7月キャンペーンより全店共通となった。
ポイントカード
2006年9月1日に東北 6県、12月1日から全国でスタートし、2013年9月30日に終了したサービス。
100円で3ポイント加算されるポイントカード「ミスドクラブカード」を発行している。ポイントカードの有効期限は初回利用日から1年間で、その1年の間に購入しても期限は延長されない。基本はドーナツが描かれているカードを発行しているが、キャンペーンなどの期間限定で異なる柄のカードも枚数限定で発行している(発行は新規のみで、既にあるカードから引継ぎ使用はできない)。ポイントカードは全国共通で使用できる。有効期限が過ぎるとポイントはすべて無効となり、次回来店時に新たに20ポイントが加算され、ポイントカードはその日から1年間有効となる。有効期限内にグッズ交換できる50ポイント以上貯められる見込みがなく、商品を購入してもポイントが消滅しそうなときは、有効期限の到来前に残りポイントをゼロにクリアした上で、更新20ポイントと当日購入商品分のポイントを加算してもらうこともできる。この場合は新たな有効期限はその日から1年となる。
ポイントを貯めることによって、ドーナツ(50ポイント、対象外商品あり)やドリンク(100ポイント、対象外商品あり)、プレミアムグッズ(50ポイントから各種)と交換できる。当初はグッズ交換か値引き(100ポイントで100円引き)だったが、値引きはドーナツ・ドリンクとの交換サービス開始に伴って廃止された。間違えてポイントカードを2枚以上作ってしまった場合でも、ポイントを1枚のポイントカードにまとめることはできない。ポイントカードを忘れた場合は「ポイントカード忘れレシート」が発行される。これを発行後90日以内にレシート発行店に持参すればポイントを加算できる(レシート発行店以外の店舗では加算できない)。
サービス終了後はポイントカードの有効期限最終日まで、それまで貯めたポイントの清算のみに使用できた。なお50ポイント未満である場合は1ポイントにつき1円で商品購入の割引、または日本赤十字社 、ダスキン愛の輪基金への募金 に利用することができる[ 53] 。
終了後に一部店舗では新たにスタンプカードを発行している。これは300円でスタンプを1つ押されて、6つでドーナツ、12個でドリンクと交換できるもので、発行店のみ有効のものと県単位で共通に利用できるもので、有効期限が固定されていた。
2014年10月1日より楽天 のRポイントカード (2015年11月以降は「楽天ポイントカード」)を導入し、2019年11月11日よりdポイント を追加で導入した。楽天ポイントカードに関しては独自デザインのカードが配布されている。
現金以外の支払方法
支払いには現金の他に、「ミスタードーナツ商品券」(1枚500円。額面金額以下の決済の場合はお釣りが出る)、プリペイドカード 「ミスタードーナツカード」が使用可能。
また多くの店舗で2015年春頃までにPOSレジ連動のカードリーダーの導入を完了しており、それらの店舗では楽天Edy ・交通系電子マネー [ 注釈 4] ・WAON ・iD ・nanaco が利用できる。連動カードリーダーが設置されていても、イトーヨーカドー やアリオ 内の店舗はWAONだけは使えない、イオングループの店舗内ではnanacoだけは使えないなど例外もある(店舗によってイオンの端末、連動カードリーダー、両方設置して種類毎に使い分けなど運用が異なる)。
POSレジ連動カードリーダー未設置店舗でも、駅施設内やショッピングセンター内などの店舗では施設内店舗共通で使える電子マネーなどが使用可能な場合がある。一例として、駅ナカ 店舗では交通系電子マネー、イオンモール 内店舗ではWAON・交通系電子マネー・iD・QUICPay が使える。商業施設内の店舗では、その核店舗となるスーパーの商品券(イオンモールでイオン 商品券やダイエー 商品券など)が使えることもある。
nanacoポイントは、現在はミスタードーナツの対応店舗は200円(税込)ごとに1ポイントに統一されている。イトーヨーカドーやアリオの店舗内では連動カードリーダー導入後もそれまでと同じ100円(税込)ごと毎に1ポイントとなっていたが、2019年7月よりイトーヨーカ堂側のサービス見直しに伴い、他のテナントと同様に200円(税込)ごとに1ポイントに変更された。
WAONは、店舗によりWAONポイント/WAON POINTのいずれが加算されるか異なり、連動端末の場合はWAONポイント(常時平常倍率)が加算され、非連動端末の場合はSCごとに変倍企画の実施日やWAONポイント/WAONPOINTのどちらが加算されるかが異なる。その点についてはコメダ珈琲店 やココ壱番屋 、ライトオン なども同様の扱いである。ポイント変倍特典はイオン専門店用の非連動カードリーダーを導入している店舗のみ適用される。ただし非連動でもPM物件などでSC全体が変倍特典に参加していない場合は適用されない。
鉄道会社のポイントサービス(Suicaポイント、J-WESTポイント、μstarポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイントなど)はおおむね非対応であるが、駅ビル などでは対象の場合もある。
QUICPay は一部の店舗でしか対応していない。ただしSC内の店舗だけでなく、愛知県名古屋市の黒川ショップなど単独店でも導入している店舗も存在する。
クレジットカード は一部店舗(SC内店舗が中心)のみの対応である。電子マネーのチャージは全店舗で非対応である。
プリペイドカード
2015年 1月 より、ミスタードーナツ全店で使える繰り返しチャージ可能なプリペイドカード「ミスタードーナツカード」を発行している。
現金で500円単位で20000円までチャージ可能で、残高の上限は30000円。プラスチックカードにはギフト用の封筒も用意されており、贈答品としての利用も想定されている。プラスチックカードの他に、スマートフォンアプリ 版(Android ・iOS )が用意されている。
毎月10日・20日・30日には3000円以上のチャージで2%のボーナスが付与される他、半年間でのカード利用額が一定に達すると、220円未満のドーナツ・パイ1つと交換できる「VIPチケット」がレジから発行される。
CM
テレビCM
広告・広報については現在、東京キー局 を中心にスポット などでテレビ CM を流している。
以前はラジオ でも、文化放送 でスポンサー となる番組を放送していた(ダスキン のCMに出演していたさだまさし 関連の番組提供や土居まさる →中田秀作 のラジオディズ、加山雄三 パーソナリティーのラジオ番組など)。
CMの歴史
1984年 イメージキャラクターに明石家さんま と片桐はいり を起用。さんまは直ぐに降板。
1986年 イメージキャラクターに所ジョージ を起用。片桐・所の起用後、ダウンタウン も起用され4人となったが、最終的には所のみが2001年 まで務め、15年間で150本以上に店長役として出演した。その後2010年に復帰。同社とタレントの最長の契約期間である。
1994年 イメージキャラクターに高橋由美子 を起用。「ミスターシェイク由美子スペシャル」編など。また、「ミスター飲茶」のCMに、インディカー ドライバーのヒロ松下 を起用。
1996年 山下達郎 のイメージソング「DONUT SONG」採用。
1996年6月 イメージキャラクターにMAX を起用。「MAXBAGプレゼントキャンペーン」編。
1998年 4月1日 イメージキャラクターが吉川ひなの から鈴木紗理奈 に交替。
2000年 イメージキャラクターに藤井隆 を起用。
2002年 イメージキャラクターに浜崎あゆみ を起用。しかし、下記の不祥事により降板する。
2003年 TUBE のCMソング 「Summer Breeze 」採用。
2004年 1月 オリジナルキャラクターのポン・デ・ライオンがテレビCMに初登場[ 54] 。
2004年4月 イメージキャラクター相武紗季 を起用。CMにはタカアンドトシ も共に出演。
2004年6月 レアル・マドリード とスポンサー契約を結ぶ。
2005年 9月 玉木宏 がイメージキャラクターに加わる。
2006年 4月以降の新シリーズのCMから、タカアンドトシに代わり玉木宏が起用され、継続の相武紗季と共演。キャッチコピー が「いいことあるぞ〜ミスタードーナツ」から「持っていこ。持って帰ろ。ミスタードーナツ」に変更。
2006年6月 レアル・マドリードC.F.リカちゃん 第2弾CMにラモス瑠偉 が出演。
2007年 4月 キャッチコピー に「いいことあるぞ〜」が復活、「持っていこ、持って帰ろ~」と併用(CMは「持っていこ、持って帰ろ~」)。
2007年7月 CMキャラクターに村上ショージ が加わる。相武紗季 と玉木宏は継続、以後は「相武+玉木」「相武+村上」の2パターンのCMが放送される。またダチョウ倶楽部 を起用し、相武と共演することもあり、「リッチドーナツ」の登場時のCMで「聞いてないよ」と検索を勧めるCMを放映した。
2008年 4月 チョコドーナツのリニューアルを機に、玉木宏とお笑いタレントのヒロシ が異色共演。CMタイトルは「宏とヒロシ」。
2008年6月4日 - 6月8日 ポン・デ・リングが総売上10億個を突破したため、ポン・デ・リング全種類を100円均一にする。CMキャラクターにジャリズム の世界のナベアツ を起用し相武と共演。ナベアツの持ちネタを、前述の期間にちなんで「4〜8までアホになる」というギャグを、そしてさらに「25〜29までアホになる」というギャグを披露した。また7月は「9〜13までアホになる」というギャグを披露した。
2009年 5月 モスバーガー との共同事業「MOSDO! 」にて「ドーナツバーガー」を発売する。CMには元モーニング娘。 の矢口真里 と辻希美 が出演。
2009年9月 新商品「ショコラフレンチ」「フロッキーシュー」のTVCMにHappiness が出演[ 55] 。
2010年 1月 ドーナツ100円・パイ120円セールを実施[ 56] 。ミスタードーナツとCMタイアップしているという設定のミュージシャンのネタを持つエハラマサヒロ が、セール用CMソングを担当。本人も一瞬だけ出演している。また、ネタ中にある「いいことあるぞ〜ミスタードーナツ」のキャッチコピーも復活を果たしている。
2010年3月 「カラフルドーナツ」と「シェイキーポップ」を発売。CMには堀澤かずみ らが出演し、CMソングは拝郷メイコ が担当した。
2010年4月 40周年を記念してイメージキャラクターに所ジョージ が復帰、仲里依紗 が共演した[ 57] 。玉木・相武も別CMで継続出演。キャッチコピーは引き続き「もっといいこと。ミスタードーナツ」。4月は「所店長登場」編、「ほめる」編、「売り方」編を放送。また、1980年代から1990年代にかけてグッズに描かれていた原田治 のイラスト入りの皿も復活(40th アニバーサリープレート、限定110万枚)した旨の告知も同CM内で行った。8月には新CM「仕分け」篇、「覚えてなければ」篇、「ムード歌謡」篇が順次オンエアされることが発表された[ 58] 。
2011年春 所店長がCM内で「普通のおじさんになります」と店長引退を発表。
2011年5月 佐藤隆太 が新イメージキャラクター(新メニュー「焼きド」の専門店を立ち上げる店長役)になることを発表。共演者は剛力彩芽 (佐藤の妹役)。玉木・仲が別CMで継続出演。
2011年9月 宮迫博之 (雨上がり決死隊 )がイメージキャラクターに加わる。
2012年1月 - キャッチコピーが『こころをまあるく。』(「こころ」はハートマーク、「まある」は円)となる。また、イメージソングをDREAMS COME TRUEの『愛がたどりつく場所』に変更。
2012年6月 夏季限定の「ジンジャー リング」を発売。CMにはスマイレージ(のちのアンジュルム )が出演。CMソングとして『恋のダイヤル6700 』の替え歌が使用される[ 59] 。
2012年7月 山口智充 プロデュースによる夏季限定の「二度うまカレーパン 」を発売、CMには山口、田崎アヤカ が出演[ 60] 。
2013年1月 「ポン・デ・リング」シリーズ誕生10周年記念CMにマツコ・デラックス 、および野口五郎 、木下優樹菜 、ダンディ坂野 が出演[ 61] 。推しドには島崎遥香 (AKB48 )が出演。またマツコはその後他商品のCMにも出演。100円セールCMは納富有沙 とマツコ。
2013年4月 ゴールデンボンバー をハローキティ ドーナツのCMに起用[ 62] 。
2014年5月 嵐 の相葉雅紀 をドーナツのCMに起用。
2016年2月 「のびのびポン・デ・リング」を発売、CMには荒川静香 が出演[ 63] 。
2016年4月 「クロワッサンマフィン」のCMに波瑠 と草刈正雄 が出演[ 64] 。
2016年11月 『いいことあるぞ、ミスタードーナツ』のキャッチコピーが復活。土岐麻子 がサウンドロゴを担当。
2020年3月 春季限定品「桜が咲くドドーナツ」シリーズのCMに元モーニング娘。 の道重さゆみ を起用。
2020年9月 ミスタードーナツ50周年を記念し、CMに菅田将暉 (1号店がある箕面市 出身)を起用。
CMソング
ポン・デ・ライオン
ポン・デ・ライオン とは、ミスタードーナツのマスコットキャラクター である。2003年 に発売されたポン・デ・リング をモチーフにしたキャラクターで、2004年 1月に放送されたテレビCMでデビューした[ 54] 。
経緯
オリジナルキャラクターを作ろうという動きはポン・デ・リング 誕生以前からあったものの、なかなか具体案が出なかった[ 54] 。そのさなかにポン・デ・リング が発売され、同製品をモチーフにした「ポン・デ・ライオン」を考案したところ即決で採用された[ 54] 。
ミスタードーナツ初のオリジナルキャラクターで、登場した直後から好評で、すぐにグッズ展開をした[ 65] [ 注釈 5] 。
このキャラクターはテレビCMがきっかけで人気を博した[ 54] 。2004年から伊藤有壱 が手がけたテレビ CM が放送された[ 66] 。伊藤有壱によれば、ポン・デ・ライオンのデザイン原案はミスタードーナツCMチームの広告代理店のプランナーが作成したもので、伊藤はアニメーション化する際に「造形、立体のデザインとアニメーションディレクション」を担当したという[ 67] 。
ポン・デ・ライオンのデザイン原案は、当時、広告代理店の電通 でアートディレクターをしていた堀内弘誓(ホリデー)である[ 68] [ 69] [ 70] 。
キャラクター設定は、ライオン のたてがみ 部分がポン・デ・リングとなっており、お腹が空いたときはたてがみを外して食べて元気になり、食べ終わるとしっぽからまた新しいたてがみが出来上がるというものである[ 71] [ 72] 。
2006年、ミスタードーナツにポイントカード「ミスドクラブ」が導入されたさいには、交換商品として「ポン・デ・ライオン」のぬいぐるみが人気となった[ 73] 。
2012年5月には東京スカイツリータウン 内の東京ソラマチ 1階に「ポン・デ・ライオン・パーク」がオープンし、限定の「ポン・デ・ライオンドーナツ」が販売された[ 74] 。10月からは「フレンチウーラードーナツ」も発売された[ 75] 。「ポン・デ・ライオン・パーク」は2017年6月に閉店した[ 76] 。
2014年夏、大阪のイトーヨーカドー あべの店と、JR京都駅ビル に、ミスタードーナツと同じダスキン グループが運営するアイスクリームパーラー「ICE DE LION」がオープンした[ 77] 。店名と同じアイス・デ・ライオン というキャラクターもあり、ポン・デ・ライオンとは友達という設定である[ 77] 。「ICE DE LION」は2020年2月25日に最後の1店舗だったニトリモール枚方 店が閉店した[ 78] 。
2014年7月からカルピス とのコラボキャンペーン「ポン・デ・ライオン変わるんグラス&マドラー2014キャンペーン」を実施した[ 79] 。
2017年2月よりサンリオ のハローキティ 、ポムポムプリン とのコラボレーショングッズを販売した[ 80] [ 81] [ 82] 。10月、バンプレスト よりぬいぐるみなどのアミューズメント専用景品が登場した[ 83] 。12月には漫画家・イラストレーターのカナヘイ の「ピスケ&うさぎ」とコラボレーションした福袋が発売された[ 84] 。
2018年にはバンダイ からガチャ 用スイング[ 85] 、タカラトミーアーツ からガチャ用フィギュア の発売が発表された[ 86] 。
2022年には講談社 から絵本『ミスタードーナツえほん ポン・デ・ライオンと いない いない ポン!』(講談社、2022年3月30日、ISBN 978-4-06-526949-7 )が発売された[ 87] 。
ポン・デ・ライオンと仲間たち
ミスタードーナツにて販売されているドーナツに動物を混ぜ合わせたキャラクターとなっている[ 72] 。ポン・デ・ライオンを含めた12種類のキャラクターデザインは堀内弘誓による[ 88] 。「ポン・デ・ライオンと仲間たち」を使ったオリジナルグッズは、2023年7月末現在で431種類つくられている[ 54] 。
ポン・デ・ライオン(♂)
モチーフはポン・デ・リング +ライオン 。
自分を百獣の王だと思い込んでいる男の子。たてがみがポン・デ・リング になっており、取り外して食べたりすることができる。食べ尽くすとしっぽがふくらみポン・デ・リングになってそれを再びたてがみにすることが可能。生まれてからポン・デ・リングしか食べたことがないらしい。
フレンチウーラー(♀)
モチーフはフレンチクルーラー+ヒツジ 。
自分の王子さまが迎えに来てくれると信じている夢見る女の子であり、ゆったりマイペースな性格。ポン・デ・ライオンとは出会った日から大の仲良しらしい。
チョコリングマ(♀)
モチーフはチョコリング+クマ 。
耳がチョコリングになっている。体が大きくて力持ちだが、泣き虫な心優しい女の子。いつも隅でもじもじしている。
ハニーシッポ(♂)
モチーフはハニーディップ+リス 。
いたずら好きの男の子。なかまたちによくいたずらをしているが、憎めない性格。
マフィンガメ(♂)
モチーフはメープルマフィン+カメ 。
頼りになる長老。皆の悩みを真剣に聞いて、アドバイスをしてくれる。
エンゼルダゾウ(♂)
モチーフはエンゼルクリーム+ゾウ 。
体は大きいものの、かなり甘えん坊な男の子。鼻から水を出して虹を作るのが得意。
D-ピピコ
モチーフはD-ポップ+ひよこ 。
いつも一緒にいるにぎやかな6人兄弟。公式プロフィールに記述はないが、個々に性格が設定されているものと思われる。CM、スケジュール帳、絵本などで、他の5人と異なる行動をする様子が窺える(特に、チョコファッションはおちゃめな性格であることが分かる)。
ウシシシココナツ(♂)
モチーフはココナツ+ウシ 。
個性豊かなお兄さん。足音と笑い声で、遠くにいても来るのがわかるらしい。
エリマキファッション(♂)
モチーフはオールドファッション+エリマキトカゲ 。
おっちょこちょいな気のいいお兄さん。おしゃべり好きでオネエ言葉を使う。サルではない。
チョコダッチョ(♀)
モチーフはチョコレート+ダチョウ 。
面倒見のよい近所のおばさん。いろんな情報にくわしく、いつも走り回っている。
ゴールデンチョッキリン(♂)
モチーフはゴールデンチョコレート+キリン 。
恥ずかしがり屋の男の子。たかいところからみんなを見守っている。D-ピピコたちの一番のいたずら相手。
チュロリーナトナカイーナ(♀)
モチーフはハニーチュロ+トナカイ 。
なかまたち憧れのお姉さん。気を引こうとするお兄さんには厳格だが、子どもにとてもやさしい。
ドーナツたいそう
「ドーナツたいそう」と呼ばれる子供向けの体操があり、ポン・デ・ライオンが子どもたちと一緒にその体操をする動画や、全国の観光地でご当地のゆるキャラ などと一緒に体操をする動画が公式YouTubeチャンネルで公開されている[ 89] [ 90] [ 91] 。
フランチャイジー一覧
不祥事
同社は複数回に渡ってずさんな品質管理等による衛生問題等を起こしている。これは他のファストフード事業 と比較しても多い。
2002年 5月、2000年 に販売された中国 産の肉まん 1314万個に日本国内での使用が認められていない食品添加物 の酸化防止剤 TBHQ (t-ブチルヒドロキノン)が使用されていたことが発覚。当時外部の業者から指摘を受けて問題を認識したダスキンは、その業者に口止め料6300万円を支払いそのまま販売を継続していた ことも判明し、2002年11月に社長が引責退任した。当時浜崎あゆみ がイメージキャラクターを務めていたが、予定されていたキャンペーンは中止された(中国産食品の安全性#冷凍食品 も参照)。
2007年 1月18日、ダスキン株主代表訴訟 控訴審 判決が大阪高裁 で行われた。調査報告によって違法添加物混入肉まんがそのまま継続して販売されていたことや、関係当事者に口止め料を支払っていたことなどを、すべての取締役・監査役が知った後の取締役会としての対応(クライシスマネジメント )につき、取締役会の構成員として果たすべき注意義務を怠ったとして、当該事業を直接担当していた元取締役2名に対して、53億4350万円の損害賠償責任を認めた[ 100] 。なお2006年 6月9日に当時の役員のうち11名に関するダスキン株主代表訴訟 控訴審 判決が大阪高裁 で行われ、総額5億58百万円の損害賠償責任を認めている[ 101] 。2008年 2月12日、最高裁判所は、この二つの訴訟についての全ての上告及び上告受理申立を退け、判決は確定した。
2007年 1月6日に新商品として全国発売された「もちもちくるみ」に小石のような異物が混入しているとの指摘を受け[ 102] 、同年1月13日には一時販売休止となった。製造段階から原料のクルミ に入っていた小石を取り除くことができなかったことが原因とされる。同年5月19日、「ポン・デ・ライオン フルーツゼリー マンゴー&ライチ」のうち賞味期限 表示のないゼリー が販売されていたことが判明し、該当する商品を回収するとした。同年6月16日、新潟県 の寺尾店(新潟市 西区 )と長岡駅前店(長岡市 )で賞味期限切れのボトル入りアイスコーヒーを販売していたことが判明し、該当商品の回収を呼びかけた。調査の結果、東京都 、群馬県 など9店舗で計25本の賞味期限切れ商品の販売が確認された。
同2007年10月31日、季節商品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の「メロン」「ストロベリー」に賞味期限切れの原材料(シロップ)が使用されていたことが判明したため販売中止したと発表した。使用されたのは全国36都道府県181店舗に及ぶ。本部は毎週全国の各店舗に対し、賞味期限切れの原材料を特定して使用しないよう指導していたとするが、機能していなかった。
2008年 1月23日、けやきウォーク前橋 ショップ(群馬県前橋市)で、ショーケース扉のガラスが欠けた破片が「マロンホイップ」に混入。購入した女性客が翌24日に連絡し発覚した。1月23日に販売したドーナツ・パイ・マフィン計4043個を自主回収した[ 103] 。
2008年 6月10日、同社枚方長尾ショップ(大阪府 枚方市 )で販売された「ポン・デ・抹茶あずき」に金属片が混入していたことが判明したと発表した[ 104] [リンク切れ ] 。ドーナツを製造する機器に破損が生じ、その時の金属片が混入した可能性。同社は、6月7日から9日にかけて販売された同商品を回収するとした。
2009年 10月27日、寺町六角上ルショップ(京都市 中京区 )で販売したプリン 6個が賞味期限切れだったと発表した[ 105] 。同年10月24日が賞味期限の「ディップリン ピーチ」を、確認不足で25、26両日に販売。6個のうち2個が持ち帰られ回収を呼び掛けた。同年11月5日、アリオ鳳 ショップ(大阪府堺市 西区 )など7店舗で、新商品のスティックパイ「アップルキャラメル」と「マロン」の計200個を取り違えて販売したと発表した[ 106] 。リンゴ に食物アレルギー をもつ人が「アップルキャラメル」を食べるとアレルギー 症状が出る恐れがあるとして自主回収した。
2013年3月22日、豊中駅前ショップ(大阪府 豊中市 )で、水を飲んだ客4人が体調不良を訴え病院を受診した[ 107] 。大阪府警や豊中市保健所の調査の結果、店内の水から600ppmもの塩素 が検出された。漂白剤 の液が残ったままになっていた可能性が指摘されている。
2017年7月26日、名古屋市天白区 の平針ショップで、調理場内で使っていた製造記録用の鉛筆 の木片がドーナツ5種「ポン・デ・リング」「ポン・デ・黒糖」「ポン・デ・ストロベリー」「ポン・デ・もちもちきなこ」「ポン・デ・エンゼル」に混入した可能性があり、ドーナツ217点を自主回収した[ 108] 。2022年6月29日、アルデ新大阪ショップ(大阪府)で販売した「ポンデストロベリー」に製造機器の一部であるアルミ片が混入。該当商品354個の他、合計3697個の回収措置を取った[ 109] 。
日本国外の店舗(日本資本)
ダスキンは2023年2月時点で、日本国外に9557拠点を展開している[ 5] [ 110] 。
ダスキンはアジア市場におけるミスタードーナツの商標権および販売権を有しており、2024年現在、ダスキンおよびその提携企業は日本とフィリピン 、インドネシア 、タイ 、台湾 、シンガポール で事業運営を行っている。
台湾
2004年 に台湾 に進出。1号店として台北市 に天母 ショップをオープンした[ 23] 。
台湾 ではダスキンと統一企業 が「統一多拿滋 」ブランドを共同運営している。
中国
2000年 に中国 に進出。1号店として上海 にシャンヤン公園ショップをオープンした[ 23] 。しかし、コスト上昇を理由に2019年 に撤退した。
韓国
2007年 に韓国 に進出。1号店としてソウル特別市 に明洞 ショップをオープンした[ 23] 。
しかし韓国 ではダンキンドーナツが人気を博していることもあり、2017年 に撤退した。
タイ
1978年 、スティチャイ・ジラティワット (Sutthichai Chirathiwat)およびスティキアット・ジラティワット (Sutthikiat Chirathiwat)兄弟率いるタイ・フランチャイズ社が、バンコク のサイアム・パラゴン に1号店をオープンした。2003年 、ミスタードーナツはCRG (セントラル・レストラン・グループ )社の管理下に入った[ 111] 。
タイでは「スシド・デライト 」という寿司 を模した商品がある。
マレーシア
マレーシア においては、2016年 時点でイオン 傘下のイオンマレーシア がフランチャイズ店を展開していたが、2024年時点においては店舗はすでに存在しない。ただし、ダスキンは2017年にマレーシアのドーナツ店最大手、ビッグアップル (BAWH)を買収・子会社化して経営を行っている[ 112] [ 113] 。
シンガポール
2022年 10月27日、シンガポール でのミスタードーナツ事業の展開を目的として、RE&Sエンタープライズ とマスターフランチャイズ契約を結ぶと発表した[ 114] 。同年11月18日に契約締結し[ 115] 、2023年にシンガポール 1号店をオープンした[ 110] 。
インドネシア
2014年にダスキンと三井物産 の合弁会社であるダスキン香港とラガム社がフランチャイズ契約を締結し、2015年5月にジャカルタで1号店をオープンした[ 116] 。
オーストラリア
1990年 にオーストラリア 1号店として、シドニー にジョージストリートストアショップをオープンした[ 22] 。これはダスキンの運営するミスタードーナツとしては初の海外進出であった。その後の展開については不明であるが、2024年現在オーストラリア国内にミスタードーナツは存在しない。
日本国外の店舗(非日本資本)
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国イリノイ州の店舗
本家アメリカのミスタードーナツは、創業者同士が親族関係にあるダンキンドーナツにとっての最大のライバルであったが、1990年 2月 に、ダンキンドーナツとともにアライド・ライオンズによって買収された。この買収に伴い、ミスタードーナツに加盟していたフランチャイズのほぼ全店がダンキンドーナツへ移行することとなった。しかしながら、ペンシルベニア州 とオハイオ州 を中心とした一部の加盟店については、既存のダンキンドーナツの店舗と近すぎる等の理由で、鞍替えが事実上困難となった。そのため、数百店に及ぶこれらの加盟店は共同でネットワークを築き、その多くはドーナツ・コネクション という独自のブランド名で、ミスタードーナツの流れを持つメニューを提供している[ 1] 。
なお、2021年現在、米国内でダンキンドーナツへFC加盟せず、前述のドーナツ・コネクション・ブランドも掲げず、創業時のミスタードーナツブランドのままで営業している店舗は、イリノイ州 ゴドフリー (英語版 ) の個人店1店を残すのみである。この店舗は元アメリカ海軍 所属の軍人で沖縄 に20年以上滞在した経験のあるアメリカ人男性が、既にミスドのフランチャイズがアメリカから消滅していた2004年に帰国した際に、先代のオーナーから店舗を引き継いで経営を続けている。営業時間は朝4時から昼1時までであるが、オーナーによるとミスタードーナツに親しみを持つ日本人が一定の頻度で来店するという[ 1] 。
カナダ
1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年にはオンタリオ州 、ケベック州 を中心に27店が存在していた[ 117] が、1990年代後半から規模が縮小され、オンタリオ州トロント にあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。
2021年時点でカナダではドーナツ店として、ティム・ホートンズ が主流である[ 1] 。
エルサルバドル
エルサルバドルの店舗
エルサルバドル 国内に所在するミスタードーナツは、同国でファストフード店を多数経営する、実業家のアドルフォ・サルーメ(Adolfo Salume)の経営する企業が所有している。1970年代 に、アドルフォの父が当時まだアメリカ資本で展開されていた同国唯一の店舗を買い取り、以降独自に展開してきたものである。ドーナツ以外にもエルサルバドル料理 を提供しており、毎年9月に行われるドーナツ半額セールでは多数の客が長蛇の列を成す人気を博している。2014年 時点で、30店舗以上を国内で展開している[ 118] 。
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ヨーロッパでは、1987年 3月31日 にエリ・G・サヘブ(Elie G. Saheb)がイギリス におけるミスタードーナツの商標権を取得し、ロンドン のフラム 地区に最初のパイロット店をオープンした。その後サヘブは1988年 にはヨーロッパ 、1995年 には中東 地域での商標権を取得した。ただし、その後の事業の展開については公式ホームページにも記載がなく不明である[ 119] 。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク