西葛西駅(にしかさいえき)は、東京都江戸川区西葛西六丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)東西線の駅である。駅番号はT 16。
1969年(昭和44年)3月29日の東西線東陽町駅 - 西船橋駅間開通当初、当駅は周辺が未開発の状態だったため設置されていなかったが、建設当時より駅設置を見越して高架橋への準備構造や駅用地などを確保していた[2][3]。東西線開通後に沿線開発が進み、周辺住民や土地区画整理組合による新駅要望の高まり、葛西沖の埋め立て事業及び住宅建設計画による人口増加が予想されたため駅設置に至った[2]。駅の建設に要した費用は、総額12億8,900万円である[3]。内訳は、土木関係費が6億3,376万1,000円、建築関係費が4億1,459万円、電気関係費が2億4,064万9,000円である[3]。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。改札口はホーム中央部の高架下に1か所設置されている。改札内コンコースと各ホーム間は階段のほかエスカレーター・エレベーターにより連絡している。トイレは改札内コンコースにあり、多機能トイレを併設する。
開業後から駅乗降人員が急増し、開業時の想定利用客数の3倍の乗降客を捌(さば)いていたことから、1990年(平成2年)以降江戸川区が営団地下鉄に駅の改良を要請、1999年(平成11年)3月から2000年(平成12年)3月まで総工費、約22億2000万円を投じて駅改良工事に着手[4]し、ホーム幅を最大6.25 mから8.5 mとし、階段も拡幅し移設、LED式ホーム行先案内表示器も新設した。また違法駐輪も急増していた事から1999年(平成11年)に北口地下有料駐輪場を、2000年(平成12年)に南口地下有料駐輪場を新設し、約4500台分の駐輪スペースを確保した[4]。
(出典:東京メトロ:構内図)
2015年6月6日から向谷実作曲の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。
曲は1番線が「A Day in the METRO」、2番線が「Beyond the Metropolis」である(詳細は東京メトロ東西線#発車メロディを参照)。
2023年度の1日平均乗降人員は94,293人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中35位。東西線の23駅中第12位。快速停車駅である浦安駅よりも多い。
近隣にマンション・アパートが多数立地し、乗車・下車ともに多い。朝夕の通勤時間帯は積み残しが出ることもある。利用者数は近年も増加しているものの、2011年度以降は僅差で葛西駅の方が多くなっている。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
駅前は商業地で、周囲にはマンションや大規模な住宅団地が立地する。駅の高架下には商店街「メトロセンター」がある。また、西葛西には学校法人滋慶学園グループが運営する専修学校が多く、学生街にもなっている。
駅南側のバスロータリーに「西葛西駅前」停留所が設けられている。そのほかには錦22系統の臨海車庫行「西葛西駅南」停留所が江戸川区野球場付近にある。すべて東京都交通局により運行されている。
2024年5月11日・5月12日に南砂町駅での大規模線路切り替え工事が実施された際、東西線は東陽町駅[18]から当駅までを2日間終日運休し、当駅 - 葛西駅間による区間運転を実施、東陽町駅 - 当駅間はバス代行輸送を実施した。この際、同区間は単線として運転され、列車は1番線ホームに発着した[19][20]。