井戸川 射子(いどがわ いこ、1987年12月1日[1] - )は、日本の詩人・小説家。兵庫県在住[2]。
経歴・人物
神戸市生まれで、小学生のころから西宮市に住む[3]。
関西学院大学社会学部卒業[2]。2023年3月まで高校の国語科教諭[2][3]。
2016年から『ユリイカ』誌上「今月の作品」欄、『現代詩手帖』誌上「新人作品」欄に投稿詩が掲載され始める。2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて刊行。2019年2月に同詩集にて第24回中原中也賞を受賞[4]。2021年、小説集『ここはとても速い川』で野間文芸新人賞を受賞。2022年、『この世の喜びよ』で第168回芥川龍之介賞受賞。
作品リスト
詩集
- 『する、されるユートピア』 (私家版、2018年9月 / 青土社、2019年8月)
- 『遠景』(思潮社、2022年7月)
小説集
- 『ここはとても速い川』(講談社、2021年6月 / 講談社文庫、2022年12月) [5]
- 『この世の喜びよ』(講談社、2022年11月)
- 『共に明るい』(講談社、2023年11月)
雑誌等掲載
- 詩作品
- 「受賞詩集より―川をすくう手 熱帯鳥類館、内部 母国 テンダー 大丈夫、中空で飛ぶ」 - 『ユリイカ』2019年4月号
- 「激しい脈動オーロラ」 - 『現代詩手帖』2019年7月号
- 「肉体は波打つ皮ふに包まれてせいせいするわ(わたしはいいわ)」 - 『文學界』2019年7月号
- 「する、されるユートピア」 - 『現代詩手帖』2019年12月号 再録
- 「トーチング / UchinouraBay」 - 『現代詩手帖』2020年2月号
- 「かわいそうに、濡れて」- 『群像』2022年12月号
- 「雷鳴、しかし風の勢いが耳を塞ぐ いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年1月号
- 「誰かの膜 いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年2月号
- 「含まれ、やがて一致を目指す いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年3月号
- 「野焼き いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年4月号
- 「鳥の声が、私たちに聞こえる いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年5月号
- 小説作品
- 「膨張」 - 『群像』2020年7月号
- 「ここはとても速い川」 - 『群像』2020年11月号
- 第43回野間文芸新人賞受賞に際し、『群像』2022年1月号に再録。
- 「素晴らしく幸福で豊かな」 - 『群像』2021年6月号
- 「キャンプ」 - 『群像』2022年1月号
- 「マイホーム」-『早稲田大学文学増刊号』通巻第1037号 2022年3月発行
- 「この世の喜びよ」 - 『群像』2022年7月号
- 「共に明るい」-『群像』2023年1月号
- エッセイなど
- 「サンキュー、だけをただくり返す」 - 『群像』2019年12月号
- 「アンケート特集 シネマ2019」(スティーヴン・カンター/監督『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』) - 『群像』2020年2月号
- 「詩という入れ物、入れ物としてのわたし」 - 『現代詩手帖』2020年3月号
- 「あれと同じ」 - 『すばる』2022年2月号
脚注
外部リンク
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野間文芸新人賞 |
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2020年代 |
- 第42回 李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』
- 第43回 井戸川射子『ここはとても速い川』
- 第44回 町屋良平『ほんのこども』
- 第45回 朝比奈秋『あなたの燃える左手で』、九段理江「しをかくうま」
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回) |
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1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回) |
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1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回) |
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1980年代 |
- 第83回 該当作品なし
- 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
- 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
- 第86回 該当作品なし
- 第87回 該当作品なし
- 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
- 第89回 該当作品なし
- 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
- 第91回 該当作品なし
- 第92回 木崎さと子「青桐」
- 第93回 該当作品なし
- 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
- 第95回 該当作品なし
- 第96回 該当作品なし
- 第97回 村田喜代子「鍋の中」
- 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/三浦清宏「長男の出家」
- 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
- 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/李良枝「由煕」
- 第101回 該当作品なし
- 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
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2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回) |
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2020年代 - 2030年代(第163回 - ) |
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