『花腐し』(はなくたし)は、2000年に発表された松浦寿輝の中編小説。芥川龍之介賞受賞作品[2]。2023年、同作を原作とする荒井晴彦監督の映画『花腐し』が公開された 。
2000年4月、『群像』2000年5月号に初掲載され、同年7月に第123回芥川賞を受賞[2]。受賞後第一作「ひたひたと」を併録した『花腐し』として単行本化し、後に文庫化。現在は講談社文芸文庫の『幽 花腐し』に収録されている。
栩谷は共同経営していた友人に騙され、デザイン事務所の借金を背負う。そんな中、栩谷は消費者金融の社長から借金を返済する代わりに古アパートに住む脚本家志望の伊関という男の立ち退かさせる仕事を頼まれる。伊関の家を訪ねると、男は脱法ハーブであるマジックマッシュルームを使い女をコントロールしていた。説得に失敗した栩谷は新宿・大久保風俗街をうろつき、過去の恋人である祥子との日々を思い出す。するとバッドトリップ中の女・アスカと伊関に再会する。
2023年に実写映画化。原作の世界観を踏襲しながらも、荒井晴彦監督自身の経歴が投影され[3]、斜陽のピンク映画業界に置き換えられ描かれる[4]。レーティングはR18+。
ピンク映画監督である栩谷はかつての恋人・女優の祥子の通夜に出向き、過去を思い出す。ある日栩谷は、祥子と同棲していたアパートの大家から家賃の値下げ据え置きと引き換えに、別の古アパートに居座る住人の立ち退き交渉を頼まれる。その男は伊関と名乗る脚本家の男で、かつて同じアダルトビデオメーカーで仕事をしたことがあり、不平不満で意気投合する。さらに話を進めると、伊関は同じ居酒屋のアルバイト同志として祥子と出会い、交際していた時期があったことがわかる。
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