九段 理江(くだん りえ、1990年9月27日[1] - )は、日本の小説家。埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ[1]。
経歴
子供の頃は県内を20か所に転居した。高校から大学まではさいたま市内で過ごしていた。高校は県立で埼玉県南部に通った[2]。出身大学は非公表。
大学研究室助手を経て2014年に石川県に転居し、金沢市に1年、能美市に2年半暮らす[3][4]。金沢市の学校法人・国際ビジネス学院の講師、金沢市の古書店・オヨヨ書林のアルバイトなどを経験する[5]。
2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー[6]。
2022年、太宰治「女生徒」を本歌取りした「Schoolgirl」で第166回芥川龍之介賞候補[7][8]。同作を表題作とする『Schoolgirl』で第35回三島由紀夫賞候補。
2023年、『Schoolgirl』で芸術選奨新人賞受賞[9]。同年、「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞受賞[10]。
2024年、「東京都同情塔」で第170回芥川龍之介賞受賞。
作品リスト
単行本
単行本未収録
小説
- 「彼と彼女の間に投げる短い小説」 - 『北國新聞』2023年2月25日
- 「Planet Her あるいは最古のフィメールラッパー」 - 『ユリイカ』2023年5月号 特集=〈フィメールラップ〉の現在
随筆
脚注
- ^ a b “第170回芥川賞候補5作が発表!川野芽生さんが初の候補入り、安堂ホセさん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんは2度目の候補”. ほんのひきだし (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
- ^ 埼玉新聞(2024年1月18日)
- ^ “「石川に住まなければ小説を書くこともなかった」 芥川賞受賞の九段理江さん、被災した「第二の故郷」への思いつづる:北陸中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2024年3月7日閲覧。
- ^ “芥川賞・九段理江さん「今も書き続ける支え」 石川への思い語る”. 毎日新聞. 2024年3月7日閲覧。
- ^ 北國新聞. (2023-2-25).
- ^ a b “文學界 2021年5月号”. 文藝春秋 (2021年4月7日). 2021年12月17日閲覧。
- ^ “【速報】第166回芥川龍之介賞候補作が発表されました。”. 本の話 (2021年12月17日). 2021年12月17日閲覧。
- ^ “九段理江さん「Schoolgirl」インタビュー すれ違う母と娘の距離|好書好日”. 好書好日. 2023年3月6日閲覧。
- ^ 令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
- ^ “野間文芸賞に川上弘美さん 新人賞に朝比奈秋さんと九段理江さん”. 毎日新聞 (2023年11月6日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ “文學界 2021年12月号”. 文藝春秋 (2021年11月6日). 2021年12月17日閲覧。
- ^ “【特別エッセイ】九段理江「九段理江」|文學界”. note(ノート) (2024年3月12日). 2024年5月12日閲覧。
外部リンク
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- 第83回 該当作品なし
- 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
- 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
- 第86回 該当作品なし
- 第87回 該当作品なし
- 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
- 第89回 該当作品なし
- 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
- 第91回 該当作品なし
- 第92回 木崎さと子「青桐」
- 第93回 該当作品なし
- 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
- 第95回 該当作品なし
- 第96回 該当作品なし
- 第97回 村田喜代子「鍋の中」
- 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/三浦清宏「長男の出家」
- 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
- 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/李良枝「由煕」
- 第101回 該当作品なし
- 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
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